中学受験の国語で、最初に手をつけるべきは語彙です。
読解力は時間がかかりますが、語彙は覚えた分だけ確実に点になります。しかも、語彙が増えれば読解も楽になります。
この記事では、中学受験の国語に必要なものをすべてそろえました。約1,700問とプリント88種類を、すべて無料で公開しています。
「読書好きなのに国語ができない」理由

小学校のテストでは100点なのに、塾のテストでは60点。よくあることです。
| 求められること | |
|---|---|
| 小学校の国語 | 自分がどう思ったか |
| 中学受験の国語 | 本文に書かれていること |
つまり、求められる力が違うからです。「趣味の読書」と「受験の読解」も別物です。
| 読み方 | |
|---|---|
| 趣味の読書 | 好きなところを、好きなように読む |
| 受験の読解 | 根拠を探しながら、客観的に読む |
読書量があっても、読み方の技術は別の技術として必要です。
語彙がないと、読解は始まりません
「腑に落ちない」という言葉を知らなければ、その場面の気持ちは読み取れません。
語彙は得点テクニックではなく、読解の前提です。ここから始めてください。
学年別のロードマップ
| 学年 | やること | ねらい |
|---|---|---|
| 小3〜小4 | 慣用句・ことわざ | 語彙の土台をつくる |
| 小5前半 | 四字熟語・類義語・対義語 | 語彙を広げる |
| 小5後半 | 心情語・読解の技術 | 読み方を覚える |
| 小6前半 | 記述の型・敬語・漢字の知識 | 書き方を覚える |
| 小6後半 | 過去問+苦手分野の復習 | 志望校に合わせる |
小5・小6から始める場合
この段階で初めても間に合います。ただし、その範囲を絞ってください。
| 時期 | 優先するもの |
|---|---|
| 小5から | 慣用句・四字熟語・心情語のSランク |
| 小6から | 心情語・記述の型・過去問 |
全部やろうとしないでください。出やすいものに絞るほうが、結果的に点が上がります。
分野ごとの性質
| 分野 | 伸び方 | いつやるか |
|---|---|---|
| 語彙 | 覚えた分だけ伸びる | いつでも・早いほどよい |
| 漢字 | 覚えた分だけ伸びる | 毎日少しずつ |
| 読解の技術 | 身につければ一気に伸びる | 小5から |
| 記述 | 型を覚えれば書ける | 小6から |
| 読解力そのもの | 時間がかかる | 継続 |
「読解力」だけが時間のかかる分野です。それ以外は、取り組めば必ず伸びます。
【1】語彙:まずここから
中学入試で最も出る分野です。しかも、読解の土台にもなります。
慣用句【100語】
「手を焼く」「顔が広い」など、体の一部を使った言い回しが中心です。
小3〜小4から始められます。日常でも使う言葉が多く、取り組みやすい分野です。
ことわざ【150語】
空欄補充で出ることが多い分野です。「( )も木から落ちる」の形に慣れてください。
四字熟語【120語】
漢字で書けるようにする必要があります。「絶体絶命」を「絶対絶命」と書く誤りが最も多く見られます。
三字熟語【120語】
「構成」が問われるのが特徴です。「不・無・非・未」の使い分けも頻出します。
故事成語【120語】
「矛盾」「蛇足」など、中国の古典に由来する言葉です。
元になった話を知れば、意味は忘れません。有名な10話を全文掲載しています。
類義語・対義語【322語】
セットで問われることが多い分野です。同時に覚えてください。
| 語 | 類義語 | 対義語 |
|---|---|---|
| 完全 | 無欠 | 不完全 |
| 自然 | 天然 | 人工 |
1つの語につき3つを覚えることで、効率よく得点源にできます。
【2】心情語:物語文に直結
これを知らないと、物語文は解けません。
| 心情語 | 意味 |
|---|---|
| 憮然 | 思い通りにならず、不満なさま |
| 辟易 | うんざりする |
| 健気 | 年少者が困難に立ち向かうさま |
意味が分からなければ、選択肢を選べません。100語を収録しています。
【3】読解の技術:小5から
説明文・論説文【100問】
読み方の手順が決まっています。感覚で読むから難しく感じるのです。
| 線を引く場所 | 理由 |
|---|---|
| 接続語 | 話の流れが分かる |
| 指示語 | 内容を確認する目印 |
| 筆者の主張 | 設問で必ず問われる |
引くのは3か所だけです。引きすぎると、どこが大事か分からなくなります。
接続語
とくに「しかし」の直後に注目してください。筆者の主張が来ることが多くあります。
【4】記述・作文:小6から
型を覚えれば書けます。ゼロから考える必要はありません。
核は「後ろから書く」こと。先に心情語を決め、あとから理由を前半に足します。
| 順 | やること |
|---|---|
| 1 | 答えとなる心情語を決める |
| 2 | その理由を本文から探す |
| 3 | 「〜なので、〜という気持ち」でつなぐ |
採点基準つきなので、自己採点もできます。
【5】漢字の知識:読み書き以外も出ます
部首・熟語の構成・同音異義語が問われます。
| 分野 | 内容 |
|---|---|
| 熟語の構成 | 7種類に分類する |
| 同音異義語 | 「カンショウ」を正しく書き分ける |
| 部首 | 部首名と意味 |
「研究」は「似た意味を重ねる」です。「研」も「究」も「きわめる」という意味だからです。
【6】敬語:小5から
ポイントは1つだけ。「動作をするのが誰か」を見ることです。
| 動作をするのは | 使う敬語 |
|---|---|
| 相手・目上の人 | 尊敬語 |
| 自分・身内 | 謙譲語 |
身内には尊敬語を使いません。外の人に父のことを言うときは「父が申しておりました」です。
【7】詩・短歌・俳句:小6から
表現技法は、物語文の読解でも問われます。
| 技法 | 見分け方 |
|---|---|
| 直喩 | 「ようだ」がある |
| 隠喩 | 「ようだ」がない |
| 擬人法 | 人でないものが人のように動く |
【8】文学史:出る学校のみ
小学校の教科書作品も出題されます。志望校の過去問で確認してください。
塾との使い分け
塾のカリキュラムが優先です。こちらは補助としてお使いください。
| こんなときに | 使い方 |
|---|---|
| 塾で習った分野の復習 | その分野を1回分 |
| 苦手分野がある | その分野を集中的に |
| 塾に通っていない | 学年別ロードマップの順に |
| 入試直前 | 各分野のSランクだけ |
塾では分野ごとに配られることが多く、まとめて復習する機会がありません。その穴を埋める使い方が効果的です。
保護者の方へ
教える必要はありません
すべての問題と解説に、答えと理由をつけています。
| やっていただくこと |
|---|
| プリントを印刷して渡す |
| 解き終わったら、解答編を渡す |
| 間違えた問題に印をつけてもらう |
採点も、お子さん自身でできます。
1日10分で十分です
| 学年 | 目安 |
|---|---|
| 小3〜小4 | 1日10分(語彙) |
| 小5 | 1日15分 |
| 小6 | 1日20分+過去問 |
毎日少しずつのほうが定着します。算数や理科の時間を削る必要はありません。
「読書をさせれば国語ができる」は誤りです
読書は語彙を増やしますが、受験の読解とは読み方が違います。
| 読み方 | |
|---|---|
| 趣味の読書 | 好きなように読む |
| 受験の読解 | 根拠を探しながら読む |
読書は続けながら、読み方の技術も別に 学ぶ必要があります。
できないことを責めないでください
語彙は知らなければ答えられません。「なぜ分からないの」と言っても解決しません。
知らない言葉を、一つずつ増やしていくしかありません。時間はかかりますが、確実に伸びます。
プリントもすべて無料です
書いて練習したい場合は、88種類のプリントを用意しています。こちらから、必要なプリントの記事に進んでください。
| 分野 | プリント数 |
|---|---|
| 慣用句 | 12種 |
| ことわざ | 12種 |
| 四字熟語 | 9種 |
| 三字熟語 | 8種 |
| 故事成語 | 8種 |
| 類義語 | 8種 |
| 文学史 | 6種 |
| 心情語 | 5種 |
| 敬語 | 4種 |
| 心情の記述 | 4種 |
すべて解答つきです。登録も必要ありません。
よくある質問

いつから始めればいいですか
小4までに語彙を始めるのが理想です。
小5・小6は算数や理科が本格化するため、国語に時間を割きにくくなります。時間に余裕がある低学年のうちに、語彙と漢字を進めておいてください。
小6から始めても間に合いますか
間に合います。ただし、絞ってください。
| 優先順 | やること |
|---|---|
| 1 | 心情語100語 |
| 2 | 慣用句・四字熟語のSランク |
| 3 | 記述の型 |
| 4 | 志望校の過去問 |
心情語を最優先にしてください。物語文の失点が最も減ります。
読解力はどうすれば上がりますか
まず語彙を増やしてください。言葉が分からなければ、内容も分かりません。
そのうえで、読み方の技術を身につけます。接続語と指示語に線を引きながら読む練習をしてください。
この2つをやらずに問題演習を重ねても、伸びません。
記述が書けません
型を覚えてください。
「後ろから書く」のがコツです。先に答えとなる心情語を決め、あとから理由を前半に足します。
塾のテキストだけで足りますか
基本的には足ります。塾のカリキュラムを優先してください。
ただし、苦手分野をまとめて復習する機会は多くありません。そこを補うためにお使いください。
費用はかかりますか
すべて無料です。登録もメールアドレスの入力も必要ありません。
オンラインとプリント、どちらがいいですか
| オンライン | プリント | |
|---|---|---|
| 場所 | スマホ・タブレット | 紙 |
| できること | タップで確認・自己採点 | 書いて覚える |
| 漢字の練習 | × | ○ |
併用をおすすめします。漢字の書き取りは、プリントでしかできません。
まとめ
中学受験の国語は、語彙から始めてください。
| 学年 | やること |
|---|---|
| 小3〜小4 | 慣用句・ことわざ |
| 小5前半 | 四字熟語・類義語・対義語 |
| 小5後半 | 心情語・読解の技術 |
| 小6前半 | 記述の型・敬語・漢字の知識 |
| 小6後半 | 過去問+苦手分野の復習 |
語彙は、覚えた分だけ確実に点になります。そして、語彙が増えれば読解も楽になります。
1日10分から始めてください。






















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