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Mino
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法学部⇒ロースクール(法科大学院)

これまで7年以上にわたって120名以上(計1200コマ)の受験生を中学・高校・大学受験の文系科目を中心に担当。

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環境の小論文頻出テーマ5選【論点・答案例】気候変動・再生可能エネルギー

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環境の小論文頻出テーマ5選【論点・答案例】気候変動・再生可能エネルギー

環境をテーマとする小論文は、理系・文系を問わず出題されます。農学部、環境学部はもちろん、経済学部や法学部でも扱われます。

難しいのは、「環境を守るべきだ」で終わってしまうことです。誰も反対しない主張を書いても、評価されません。

この記事では頻出5テーマの論点・賛否の根拠・使える語彙を整理しました。実際の出題を想定した問題文と、600字の答案例も載せています。

📰 先週の結果
好きな季節、春と秋どっち?
春派 39%
秋派 61%
みんなはどっち?
🔥 もうすぐ終了!
学校でのスマホ、全面禁止と時間制限OKどっち?
残り 1
現在 31 人が投票!
学年を選んでね
先に学年を選んでください
VS
58% 時間制限OK派
全面禁止派 42% 13票)
時間制限OK派 58% 18票)
📊 学年別の結果
中1
100%
1票
中2
80%
20%
5票
中3
67%
33%
6票
高1
100%
0票
高2
50%
50%
4票
高3
20%
80%
15票
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主な勉強場所はどこ?

自宅(自室) 55%
461 票
自宅(リビング) 18%
152 票
学校の自習室 7%
55 票
塾・予備校の自習室 13%
106 票
カフェ・ファミレス 3%
22 票
図書館 5%
39 票
Total: 835 votes

目次(見たいところをクリックできます!)

環境系で問われる傾向

見られる点具体的には
対立の理解環境保護と経済活動の緊張を見ているか
負担の配分誰がコストを負うかを考えているか
時間の視点今の世代と将来の世代を区別しているか
実現可能性理想だけで終わっていないか

最も避けたいのは、「環境を大切にすべきだ」という総論のみで終始してしまうことです。

避けたい書き方望ましい書き方
環境を守るべきだ環境保護の負担を誰が負うかが問題である
一人ひとりの意識が大切意識だけでは変わらない構造がある
企業は環境に配慮すべき配慮する企業が損をしない仕組みが要る

環境問題の本質は「誰が負担するか」にあります。ここに踏み込めると、答案の質が変わります。

頻出テーマ1:気候変動

現状

項目内容
気温の上昇平均気温の上昇が続く
災害豪雨や猛暑の頻度が増加
国際的な枠組み削減目標をめぐる交渉
産業への影響脱炭素に向けた転換の負担

主な論点

論点対立する見方
削減の負担先進国が多く負う/新興国の排出も大きい
経済との両立規制が成長を妨げる/新産業が生まれる
世代間の公平将来世代のために今削減/今の生活も守る
個人と社会行動変容が必要/制度で変えるべき

使える視点

視点内容
排出と被害は一致しない排出の少ない国が被害を受ける
意識では変わらない選べる選択肢がなければ行動できない
将来世代は議論に参加できない今の決定が、決められない人に影響する

3つ目の「将来世代は議論に参加できない」が最も評価される視点です。「将来世代のために」と言うとき、その世代は今の議論に加われないという不均衡を指摘できます。

頻出テーマ2:再生可能エネルギー

再生可能エネルギー

現状

項目内容
導入の拡大太陽光・風力の比率が上昇
コスト発電費用は低下したが、送電網の整備が必要
不安定性天候に左右される
設置をめぐる対立景観や環境への影響

主な論点

論点対立する見方
原子力との関係代替になる/安定供給には不足
設置場所適地に集中/地域の合意が必要
コスト負担電気料金に上乗せ/公費で支える
自給率輸入依存を減らす/設備は輸入に頼る

使える視点

視点内容
環境保護どうしの対立太陽光発電のために森林を伐採する例
負担する地域と受益する地域発電地と消費地が離れている
コストは誰が払うか電気料金への上乗せは低所得層に重い

1つ目の「環境保護どうしの対立」が意外性のある視点です。「再エネは環境に良い」という前提を疑い、環境保護どうしが対立する場面を指摘できます。

頻出テーマ3:プラスチックごみと循環型社会

約束、守ってほしいこと

現状

項目内容
海洋汚染プラスチックが海に流出
リサイクル分別されても再利用されない例
代替素材紙や生分解性素材への転換
輸出入廃棄物の国際的な移動

主な論点

論点対立する見方
規制の対象消費者の行動/生産する側の責任
代替の是非紙に転換/製造時の負荷は増える場合も
リサイクル再利用を進める/そもそも減らすべき
利便性不便を受け入れる/必要な用途もある

使える視点

視点内容
象徴的な対策に注意レジ袋削減の効果は限定的
代替が常に良いとは限らない製造時の環境負荷を含めて考える
医療など必要な用途もある一律の禁止は現実的でない

1つ目の「象徴的な対策に注意」では書き方に注意が必要です。「レジ袋削減は無意味だ」と断じるのではなく、「象徴としての意味はあるが、それだけでは足りない」という書き方が安全です。

頻出テーマ4:生物多様性

生物多様性

現状

項目内容
種の減少開発や気候変動により生息地が縮小
外来種在来の生態系への影響
里山人の手が入らなくなり環境が変化
農業との関係農薬・単一栽培の影響

主な論点

論点対立する見方
保護の理由人間にとって有用/生物自体に価値がある
開発との両立経済活動も必要/取り返しがつかない
外来種の駆除生態系を守る/持ち込んだのは人間
里山の管理人が関わり続ける/自然に任せる

使える視点

視点内容
手つかずが良いとは限らない里山は人の手で保たれてきた
保護の理由を問う役に立つから守るのか
失ってから気づく価値が分かる前に消える

1つ目が使いやすい視点です。「自然をそのままにすべきだ」という発想を疑い、人が関わることで保たれる環境を指摘できます。

頻出テーマ5:食料と農業

食事と農業

現状

項目内容
自給率多くを輸入に依存
食品ロス食べられる食品の廃棄
担い手農業従事者の高齢化
環境負荷輸送・肥料・畜産による排出

主な論点

論点対立する見方
自給率高めるべき/貿易で補える
食品ロス消費者の意識/流通の仕組み
地産地消輸送の負荷が減る/効率は落ちる
食生活の転換肉の消費を減らす/個人の選択

使える視点

視点内容
ロスは末端だけで起きない生産・流通の各段階で発生する
地産地消が常に低負荷とは限らない栽培条件によっては輸入のほうが低い場合も
選べる人と選べない人価格が高い選択肢は誰でも選べない

3つ目は環境テーマ全体で使える視点です。「環境に配慮した商品を選ぼう」という主張に対し、価格の問題を指摘できます。

答案例【600字】

問題文

【問題】

脱炭素社会の実現に向けて、各国が温室効果ガスの削減目標を掲げている。日本でも、再生可能エネルギーの導入拡大や、ガソリン車から電気自動車への転換が進められている。

一方で、こうした取り組みには費用がかかる。電気料金の上昇や、新しい製品への買い替えといった形で、家計に負担が生じる場面もある。

脱炭素に向けた取り組みを進めるうえで、何が課題となるか。あなたの考えを600字以内で述べなさい。

答案例

脱炭素に向けた取り組みの課題は、技術や目標そのものではなく、負担の配分にあると私は考える。

問題文にあるように、脱炭素には費用がかかる。電気料金が上がれば、すべての家庭が同じ額を負担することになる。しかし同じ千円でも、所得によって重みは異なる。収入の少ない世帯ほど、光熱費が家計に占める割合は高い。負担は一律に見えて、実際には不均等である。

電気自動車への転換も同様である。買い替えられる人は排出を減らせるが、買い替えられない人は古い車に乗り続ける。結果として、環境に配慮した行動が、経済的な余裕のある層に限られてしまう。環境対策が新たな格差を生む可能性がある。

この点を踏まえると、「一人ひとりが意識を高めるべきだ」という主張には限界がある。意識があっても、選べる選択肢が価格によって制約されているためである。

必要なのは、環境に配慮した選択が特別な負担にならない仕組みである。たとえば、負担の大きい世帯に補助を行い、余裕のある層により多く負担してもらう形が考えられる。企業に対しても、排出量に応じた負担を求めることで、消費者だけに責任を負わせない配分ができる。

もっとも、補助や課税には財源が必要であり、どこまで実施できるかという制約もある。すべてを公費で支えることはできない。

ただし、こうした制度は合意が難しい。誰がどれだけ負担するかは、利害が対立する問題だからである。だからこそ、負担の配分を議論の中心に置くべきだと考える。

この答案のどこが評価されるか

箇所評価される点
冒頭で論点を絞った「負担の配分」と明示している
問題文の記述を使った与えられた条件を読んでいる
同じ千円でも重みが違う抽象論になっていない
格差を生む可能性を指摘環境対策の副作用を見ている
「意識を高める」を退けたありがちな結論を避けている
合意の難しさも認めた一方的でない

2段落目と3段落目が要です。「費用がかかる」という問題文の記述を、「誰にとって重いか」という視点で掘り下げています。

また4段落目で「意識を高めるべきだ」という主張を退けている点も重要です。多くの答案が結論にする内容を、あえて否定しています。

この答案が避けたもの

ありがちな展開なぜ避けたか
環境を守ることは大切だ誰も反対しない
一人ひとりの意識が重要だ構造の問題を見落とす
技術革新に期待する今の課題への答えにならない
企業の責任が大きいそれだけでは配分を論じていない

使える語彙と表現

基本の用語

意味
持続可能性将来にわたって続けられること
カーボンニュートラル排出量と吸収量を差し引きゼロにする
世代間の公平今の世代と将来世代の間の負担の均衡
外部不経済費用を負わない第三者に損害が及ぶこと
循環型社会資源を繰り返し使う社会
生態系サービス自然が人にもたらす恩恵

「外部不経済」は使えるととても便利な表現です。環境問題の構造を一語で表せます。汚染した側が費用を負わず、関係のない人が被害を受ける状態です。

使うと論が深まる表現

表現使う場面
負担を誰が負うかほぼすべてのテーマ
排出と被害は一致しない気候変動・国際問題
意識だけでは変わらない行動変容・消費
選べる人と選べない人価格・格差
環境保護どうしの対立再エネ・開発

1つ目の「負担が誰が負うか」という点が最も汎用性の高い表現です。環境テーマで論点が見つからないときは、まず負担の配分を考えてください。

注意したい表現

避けたい理由
環境を守るべきだ誰も反対しない
一人ひとりの意識が大切構造の問題を見落とす
企業が悪い消費する側の需要もある
経済成長をやめるべき現実味を欠く
自然に戻すべきだ手つかずが最善とは限らない

「一人ひとりの意識」は特に多い結論です。使うなら、なぜ意識だけでは足りないかまで書いてください。

よくある失敗

失敗1:総論で終わる

直す前直したあと
環境問題は人類共通の課題であり、真剣に取り組む必要がある。環境対策の課題は、負担を誰が負うかにある。

誰も反対しない主張は、意見になりません。論点を絞ってください。

失敗2:意識の問題にする

直す前直したあと
一人ひとりが環境への意識を高めることが重要である。意識があっても、選べる選択肢が価格で制約されている。

失敗3:数字を不正確に使う

記憶に頼った数字は書かないでください。

×
日本の食料自給率は38%である日本は食料の多くを輸入に頼っている
2050年までに50%削減する削減目標が掲げられている

失敗4:片方の立場だけで書く

直す前直したあと
再生可能エネルギーへの転換を急ぐべきである。転換は必要だが、設置をめぐる地域との対立や、コスト負担の偏りにも目を向ける必要がある。

環境テーマは対立を含みます。片方だけを書くと、考えが浅く見えます。

失敗5:極端な結論を出す

直す前直したあと
経済成長を止めるべきである。成長の内容を問い直す必要がある。

実現不可能な提案は評価されません。制約の中で何ができるかを考えてください。

よくある質問

どのテーマを優先して準備しますか

優先度テーマ
気候変動・再生可能エネルギー
プラスチックごみ・食料と農業
生物多様性

上の2つで大半をカバーできます。

ただし農学部・生物系では生物多様性も出やすいので、志望先で調整してください。

理系と文系で書き方は違いますか

理系(農学・環境・工学)文系(経済・法・国際)
重視される点仕組みの理解・技術的な実現性制度・負担の配分・国際関係
出やすいテーマエネルギー・生態系気候変動と経済・国際交渉

どちらでも「負担の配分」は使えます。理系でも、技術があっても普及しない理由として費用を論じられます。

科学的な知識は必要ですか

高校の範囲で十分です。

専門的な数値やメカニズムを問う出題は、小論文ではほとんどありません。

求められているのは社会の問題として考える力です。

「SDGs」に触れるべきですか

必須ではありません。

用語を挙げるだけでは評価されません。触れるなら、目標どうしが対立する場面まで書いてください。

たとえば、経済成長を目指す目標と、環境を守る目標は、同時に達成しにくい場合があります。

自分の体験を書いてもいいですか

書いてください。ただし小さな話にとどめないことです。

良い使い方避けたい使い方
体験から構造を考える節約の工夫を並べる
地域で見た変化を述べる環境に配慮した自分の行動を誇る

賛否の分かれるテーマはどう扱いますか

原子力や経済成長との関係は、立場が大きく分かれます。

どちらかを一方的に断じるのではなく、両論に触れたうえで自分の立場を示してください。

字数はどのくらいが多いですか

字数出題の傾向
600字最も多い
800字次に多い
1000字以上国立大で出ることがある

次にやること

まず気候変動と再生可能エネルギーの2テーマについて、メモを作ってください。定義・現状・論点・賛否の根拠・具体例の5項目です。

そのうえで、この記事の問題文を使って実際に書いてみてください。読むだけでは力がつきません。

環境テーマはデータ型でも出題されます。排出量や気温の推移をグラフで示し、読み取りと意見を求める形式です。データ型の解き方をまとめた記事もあわせて確認してください。

総合型選抜や推薦入試を受ける場合は、志望理由書の準備も並行して進めてください。

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