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Mino
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法学部⇒ロースクール(法科大学院)

これまで7年以上にわたって120名以上(計1200コマ)の受験生を中学・高校・大学受験の文系科目を中心に担当。

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医療・看護の小論文頻出テーマ5選【論点と答案例】

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医療・看護の小論文頻出テーマ5選【論点と答案例】

医学部・看護学部の小論文では、出るテーマがほぼ決まっています。少子高齢化、地域医療、終末期医療——この3つで大半を占めます。

逆に言えば、準備すれば必ず当たる分野です。

この記事では頻出5テーマの論点・賛否の根拠・使える語彙を整理しました。600字の答案例も載せています。

📰 先週の結果
好きな季節、春と秋どっち?
春派 39%
秋派 61%
みんなはどっち?
🔥 もうすぐ終了!
学校でのスマホ、全面禁止と時間制限OKどっち?
残り 1
現在 31 人が投票!
学年を選んでね
先に学年を選んでください
VS
58% 時間制限OK派
全面禁止派 42% 13票)
時間制限OK派 58% 18票)
📊 学年別の結果
中1
100%
1票
中2
80%
20%
5票
中3
67%
33%
6票
高1
100%
0票
高2
50%
50%
4票
高3
20%
80%
15票
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主な勉強場所はどこ?

自宅(自室) 55%
461 票
自宅(リビング) 18%
152 票
学校の自習室 7%
55 票
塾・予備校の自習室 13%
106 票
カフェ・ファミレス 3%
22 票
図書館 5%
39 票
Total: 835 votes

目次(見たいところをクリックできます!)

医療系で問われる傾向

まず、テーマの知識の前に、採点者が何を見ているかを押さえてください。

見られる点具体的には
患者の視点制度や効率だけで語っていないか
多職種への理解医師だけでなく看護師・介護職も見えているか
限界の自覚医療で解決できないことを認識しているか
倫理的な配慮本人の意思を軽視していないか

最も避けたいのは、患者を「対象」として扱う書き方です。

避けたい書き方望ましい書き方
高齢者を効率的に管理する高齢者が望む暮らしを支える
患者に指導する患者とともに考える
医療費を削減する限られた資源をどう配分するか

同じ内容でも、言葉の選び方で印象が変わります。

頻出テーマ1:少子高齢化と医療

現状

項目内容
人口構造高齢者が増え、支える現役世代が減少
医療費高齢化に伴い増加が続く
担い手医療・介護職の人手不足
家族単身世帯の増加で介護の担い手が不足

主な論点

論点対立する見方
医療費の負担世代間で公平に/高齢者の負担増は生活を圧迫
医療の範囲延命を優先/生活の質を優先
担い手の確保外国人材の受け入れ/処遇改善が先
予防への転換健康寿命を延ばす/自己責任論につながる危険

使える視点

「高齢者を負担として語らない」ことが重要です。

視点書き方の例
高齢者も支え手になりうる地域活動や就労を続ける高齢者も多い
問題は年齢ではなく仕組み支える形を変える必要がある
予防と自己責任は別健康は環境にも左右される

4つ目の「予防への転換」が使いやすい論点です。「予防が大切」で終わらせず、「健康を保てるかは経済状況や住環境にも左右される」と一歩踏み込むと、答案に深みが出ます。

頻出テーマ2:地域医療

現状

項目内容
医師の偏在都市部に集中し、地方が不足
診療科の偏り産科・小児科・外科の不足
病院の統廃合人口減少で維持が困難に
通院の負担公共交通が少ない地域での移動

主な論点

論点対立する見方
医師の配置地域枠や強制配置/職業選択の自由
集約か分散か拠点病院に集約/身近な医療の維持
オンライン診療アクセスの改善/対面でないと分からないこと
役割分担看護師の裁量拡大/責任の所在

使える視点

視点内容
医療だけの問題ではない交通・住居・雇用と結びついている
集約には利点もある症例が集まり、医療の質が上がる
移動を支える発想病院を増やすより、通える仕組みを作る

3つ目の発想が評価されます。「病院がないなら作る」ではなく、「通院を支える交通手段を整える」という考え方です。

頻出テーマ3:終末期医療

終末期医療

現状

項目内容
延命治療本人の意思が不明なまま継続される例
事前の意思表示普及が進んでいない
看取りの場所在宅を望む人が多いが実現は限られる
家族の負担判断を家族が背負う

主な論点

論点対立する見方
本人の意思尊重すべき/状況で変わりうる
家族の役割本人をよく知る/本人の意思とは別
医療の役割命を守る/苦痛を和らげる
在宅か施設か希望の尊重/介護力の現実

使える視点

意思は変わりうるという点に触れられると、答案の質が上がります。

視点内容
意思は固定されない健康なときと病気のときで考えが変わる
一度決めて終わりではない繰り返し話し合う過程が必要
家族も支援の対象判断を家族だけに背負わせない

「事前に意思表示しておくべきだ」で終わらせないでください。書面があっても、状況が変われば気持ちも変わります。

頻出テーマ4:医療とAI

医療とAI

現状

項目内容
画像診断AIによる支援が実用化しつつある
記録の効率化カルテ作成の負担軽減
創薬開発期間の短縮に期待
普及の課題費用・施設間の格差

主な論点

論点対立する見方
診断の責任最終判断は医師/AIの精度が上回る場合
医療者の役割判断から解放される/技術が失われる
患者との関係対話の時間が増える/機械的になる
格差地域差の縮小/導入できる施設の偏り

使える視点

視点内容
AIは判断を代行しない情報を示すが、決めるのは人
医療は説明を含む診断名を伝えるだけが医療ではない
効率化の使い道削減された時間を何に使うか

3つ目が書きやすい論点です。「AIで効率化される」で終わらせず、「浮いた時間を患者との対話に使うべきだ」とつなげると、趣旨に沿った良質な答案になります。

頻出テーマ5:感染症と公衆衛生

理系の主な就職先

現状

項目内容
医療体制感染拡大時の病床確保
情報正確な情報の伝達と不安への対応
格差職業や住環境による感染リスクの差
後遺症回復後の生活への影響

主な論点

論点対立する見方
個人の自由と公衆衛生行動制限は必要/自由の制約は最小限に
医療資源の配分重症者優先/年齢で区別しない
情報公開透明性が必要/差別を生む危険
平時の備え余力を持つ/平時の非効率

使える視点

視点内容
感染リスクは平等でない在宅勤務できる人とできない人
医療は社会に支えられる物流・清掃・保育があって成り立つ
余力は無駄ではない平時の余裕が非常時を支える

1つ目が最も評価される視点です。「みんなで気をつけよう」ではなく、「気をつけられる立場にない人がいる」という指摘は、評価される答案になります。

答案例【600字】

設問は「地域医療の課題について、あなたの考えを述べなさい」とします。

地域医療の課題として、医師の偏在がしばしば指摘される。しかし私は、医師の数だけを問題とする見方には限界があると考える。

たしかに地方の医師不足は深刻である。産科や小児科が閉鎖され、隣の市まで通わなければならない地域もある。医師を増やす取り組みは必要である。

しかし、医師が来れば解決するとは限らない。私の祖母が暮らす町では、診療所はあるが、そこまで行く手段がない。バスは1日に数本で、運転できなくなった高齢者は通院を諦めることがある。医療機関の数ではなく、そこへ到達できるかが問題になっている。

また、集約が常に悪いとは言えない。症例が一か所に集まれば、医師の経験が蓄積し、医療の質は上がる。小さな病院を各地に残すことが、必ずしも住民のためになるとは限らない。重要なのは、拠点となる病院へ通える仕組みを整えることではないか。

具体的には、自治体が運行する送迎の仕組みや、オンライン診療で日常的な相談を受け、必要なときだけ受診する形が考えられる。ただしオンライン診療には、対面でなければ気づけない変化を見落とす危険もある。すべてを置き換えるのではなく、使い分けが必要である。

さらに、地域で働く医療者を支える視点も欠かせない。少人数で当直を回す環境では、医師が定着しない。人を呼ぶだけでなく、続けられる体制を整える必要がある。

地域医療の課題は、医療だけで解決できない。交通や住まいを含めて、そこで暮らし続けられる条件を考えるべきだと私は考える。

この答案のどこが評価されるか

箇所評価される点
一般的な指摘をいったん認めた知識があることを示せる
「しかし」で論点を移した自分の視点がある
祖母の町という具体例抽象論になっていない
集約の利点にも触れた一方的でない
オンライン診療の限界も指摘安易な解決策に飛びついていない
医療の外に論を広げた視野の広さが伝わる

3段落目が要です。「医師不足」という既定の論点から、「移動手段」という別の視点へ移しています。

また5段落目でオンライン診療の限界に触れている点も重要です。解決策を示したあと、その弱点も認めています。

使える語彙と表現

医療系で評価される語彙を整理しました。無理に使う必要はありませんが、知っておくと表現の幅が広がります。

基本の用語

意味
QOL生活の質。延命だけでなく、どう生きるかを含む
インフォームド・コンセント説明を受けたうえでの同意
地域包括ケア医療・介護・住まいを地域で一体的に支える
チーム医療多職種が役割を分担して連携する
健康寿命介護を必要とせず生活できる期間
緩和ケア苦痛を和らげ、生活の質を保つ医療

使うと論が深まる表現

表現使う場面
本人の意思を中心に終末期・治療方針
生活の場で支える在宅医療・地域医療
多職種で連携するチーム医療
限られた資源をどう配分するか医療費・病床
医療だけで解決できない社会的な要因に触れる

最後の表現である「医療だけで解決できない」という点は汎用的に使えます。医療の限界を認めたうえで、他分野との連携に触れると、視野の広さが伝わります。

注意したい表現

避けたい理由
患者を救う一方的な救済に聞こえる
高齢者は負担である人を負担として扱っている
自己責任環境要因を無視している
感動を与える看護看護の目的ではない
命を最優先に本人の意思と対立しうる

「命を最優先に」は一見正しく見えますが、注意が必要です。終末期医療では、延命よりも苦痛の緩和を望む人がいます。

よくある失敗

失敗1:制度の説明で終わる

直す前直したあと
地域包括ケアシステムとは、医療・介護・予防・住まい・生活支援を一体的に提供する仕組みである。(制度の説明は最小限にし、自分の意見に字数を使う)

知識の量は問われていません。用語の説明に字数を使うと、肝心の意見が薄くなります。

失敗2:「思いやり」で終わる

直す前直したあと
患者に寄り添う気持ちが大切である。患者が何を望んでいるかは、本人に聞かなければ分からない。繰り返し話す時間を確保する仕組みが必要である。

心構えだけでは評価されません。どうすればそれが可能になるかまで書いてください。

失敗3:医療者の視点だけで書く

直す前直したあと
患者に正しい生活習慣を指導すべきである。生活習慣を変えられるかは、労働時間や経済状況にも左右される。指導だけでは届かない層がいる。

「指導する」という発想に注意してください。相手の事情を見ていない答案に見えます。

失敗4:数字を不正確に使う

記憶に頼った統計は書かないでください。

×
高齢化率は約30%である高齢化が進んでいる
医療費は年間40兆円を超える医療費は増加が続いている

正確でない数字を書くより、傾向を示す表現のほうが安全です。

失敗5:志望理由と混同する

直す前直したあと
私は将来、地域医療を支える看護師になりたい。(小論文では自分の進路ではなく、テーマについて論じる)

小論文は志望理由書ではありません。設問が求めているのは、テーマへの考察です。

よくある質問

どのテーマを優先して準備しますか

優先度テーマ
少子高齢化・地域医療
終末期医療
医療とAI・感染症

上の2つで大半をカバーできます。まずここから準備してください。

医学部と看護学部で違いますか

医学部看護学部
重視される点制度・倫理・科学的な視点患者の生活・多職種連携
出やすいテーマ医療制度・研究倫理在宅医療・チーム医療

看護学部では「生活を支える」視点が求められます。病気だけでなく、その人の暮らし全体を見る姿勢です。

専門知識はどこまで必要ですか

高校の範囲で十分です。

医学的な知識を問う出題はほとんどありません。求められているのは社会の問題を医療の側から考える力です。

新聞の医療・社会面を読む習慣があれば足ります。

自分の体験を書いてもいいですか

書いてください。具体性が出ます。

使える体験
家族の入院・介護に関わった
病院でのボランティア
地域で見聞きしたこと

ただし体験談で終わらないことです。そこから何を考えたかにつなげてください。

賛否の分かれるテーマはどう扱いますか

両論に触れたうえで、自分の立場を示してください。

終末期医療や医療資源の配分は、正解のない問題です。片方の立場だけを書くと、考えが浅く見えます。

「たしかに〜という見方もある。しかし〜」の形が使いやすくなります。

字数はどのくらいが多いですか

字数出題の傾向
600字最も多い
800字次に多い
1000字以上難関大で出る

600字で練習しておけば、多くの大学に対応できます。

課題文型が出る場合はどうしますか

医療系では課題文型が多く出ます。

医療に関する文章を読み、要約と意見を書く形式です。テーマの知識があれば、読解も速くなります。

この記事で論点を押さえたうえで、課題文型の解き方を確認しておいてください。

次にやること

まず少子高齢化と地域医療の2テーマについて、メモを作ってください。定義・現状・論点・賛否の根拠・具体例の5項目です。

メモができたら、600字で実際に書いてみてください。読むだけでは力がつきません。

志望校の過去問で出題形式を確認することも忘れないでください。課題文型なのかテーマ型なのかで、対策が変わります。それぞれの解き方をまとめた記事も用意しています。

総合型選抜や推薦入試を受ける場合は、志望理由書の準備も並行して進めてください。

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