生徒共通テストの国語、模試でいつも時間が足りない…。90分をどう分けて、どの順番で解けばいいの?
国語は2025年1月の試験(令和7年度)から大問が5つになりました。古い情報の「80分」の配分は使えません。時間切れの原因は人によって違います。どこで遅れるかを分けると、対策が見えてきます。
結論
文系ラボの目安は次のとおりです(公式の配分ではありません)。第1問20分、第2問20分、第3問10分、古文20分、漢文16分、見直し4分です。順番は第1問からで構いません。現代文に時間を取られて古典が足りなくなる人は、漢文、古文の順に解く型を過去問で試してください。
この記事で分かること
- 90分の大問別の配分と、大問を終える時刻の目安
- 解く順番の2つの型と、自分に合う型の決め方
- 時間が足りない原因と対策
- 時間切れになりそうなときの動き方
- 本番までに配分を固める練習の手順
共通テスト国語は90分で大問が5つ
国語は試験時間90分、配点200点で、大問は5つです。大問1つあたりの平均は18分で、80分で大問4つだった時代の20分より短くなりました。
| 分野 | 配点 | 令和7年度の平均 | 令和8年度の平均 |
|---|---|---|---|
| 第1問 論理的な文章 | 45点 | 30.03点 | 28.74点 |
| 第2問 文学的な文章 | 45点 | 33.06点 | 31.44点 |
| 第3問 実用的な文章 | 20点 | 13.20点 | 12.21点 |
| 第4問 古文 | 45点 | 25.84点 | 20.56点 |
| 第5問 漢文 | 45点 | 24.53点 | 23.43点 |
本番は2027年1月16日の13時から14時30分までです。令和6年度までは4問80分で、令和7年度から大問が1つ増え、試験時間が10分延びました。第1問、第2問、古文、漢文は、それぞれ50点から45点になっています。
インターネット上には、80分の時代の配分を書いた記事も残っています。読むときは、「90分」「大問5つ」と書かれているかを確かめてください。
※令和7年度は2025年1月、令和8年度は2026年1月に実施された試験です。大問の番号は、この2年の本試験のものです。平均点は公表値を四捨五入しています。出典は記事の末尾にまとめています。
大問別の時間は配点と分量で決める
目安は第1問20分、第2問20分、第3問10分、古文20分、漢文16分、見直し4分です。これは塾講師としての目安で、公式の配分ではありません。
| 大問 | 時間の目安 | 配点 | マークの数 |
|---|---|---|---|
| 第1問 論理的な文章 | 20分 | 45点 | 10個 |
| 第2問 文学的な文章 | 20分 | 45点 | 7個 |
| 第3問 実用的な文章 | 10分 | 20点 | 5個 |
| 第4問 古文 | 20分 | 45点 | 7個 |
| 第5問 漢文 | 16分 | 45点 | 8〜9個 |
| 見直し | 4分 | — | — |
配点に対して最も短いのは漢文です。本文が短く、句形を覚えていれば読み進めやすいからです。第3問は20点なので、45点の大問より短い10分にします。ただ、資料を読み比べる手間があるため、配点の割には少し多めに取っています。
ただし、分量は年度で変わります。第2問は令和7年度の12ページから、令和8年度は14ページに増えました。本文より、設問と選択肢の分が増えています。


大学入試センターの報告書を見ると、令和8年度は評価が分かれています。高校の先生による評価には、90分に対して分量がやや多いという指摘があります。一方、外部評価の分科会は、文章量と配点のバランスをおおむね適切としています。
どちらにしても、本番で分量が増えることはあり得ます。本番で焦らないよう、見直しの4分を使わなくても解き終えられるか、練習で確かめておきましょう。
解く順番は前から解くか古典から解くかで決める
解く順番の指定は、確認した公式資料には見当たりません。迷ったら第1問から解きます。現代文に時間を取られて古典が足りなくなる人は、古典から解く型を試します。
| 型 | 順番 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 前から解く型 | 第1問→第2問→第3問→古文→漢文 | 順番を変えるとマークの位置を間違えそうな人、現代文で時間を使いすぎない人 |
| 古典から解く型 | 漢文→古文→第1問→第2問→第3問 | 現代文に時間を取られ、古典が最後に足りなくなる人 |


時間は、分ではなく時刻で管理します。大問を終える時刻を決めておくと、遅れにすぐ気づけます。家で別の時間に解くときは、開始からの経過時間に読み替えてください。
| 大問 | 前から解く型 | 大問 | 古典から解く型 |
|---|---|---|---|
| 第1問 | 13時20分 | 漢文 | 13時16分 |
| 第2問 | 13時40分 | 古文 | 13時36分 |
| 第3問 | 13時50分 | 第1問 | 13時56分 |
| 古文 | 14時10分 | 第2問 | 14時16分 |
| 漢文 | 14時26分 | 第3問 | 14時26分 |
古典から解く型は、知識で解ける問題を先に済ませる形です。ただし、古文や漢文が読めずに遅れている人が先に解くと、現代文の時間まで減ってしまいます。その場合は順番より先に、単語や句形を固めましょう。
型を決めるには、過去問で2回試します。令和8年度を前から解く型で、令和7年度を古典から解く型で解いてみてください。2年で平均点が約10点違うので、点数だけでは比べられません。時刻どおりに進んだか、最後の大問に何分残ったかで判断しましょう。
時間が足りない原因は4つに分かれる
遅れる場所は、本文、選択肢の比較、第3問の資料、古典の4つに分かれます。自分がどこで遅れるかを確かめてから、対策を決めましょう。
| 遅れる場所 | よくある原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 第1問、第2問の本文 | 本文を丁寧に読みすぎる | 設問を先に見てから読む。本文を読む時間の上限を決める |
| 選択肢の比較 | 2択で長く迷う | 根拠の場所に戻る。迷ったら印を付けて次へ進む |
| 第3問の資料 | 資料を全部読もうとする | 設問が求める資料だけを読む |
| 古文、漢文 | 単語や句形があいまいで読めない | 解き方より先に知識を固める |
指導していて多いのは、前半で時間を使い切り、最後の大問が手つかずになる形です。「解く速さ」の問題に見えても、古典の知識不足が原因のことがあります。
古典で遅れる人は、まず次の2記事で知識を確認してください。
現代文で遅れる人は、語彙と読解の進め方を次の記事で確かめましょう。
共通テスト向けの現代文の問題集を探している人には、次の1冊もあります。
時間切れになりそうなときの動き方
本番で遅れたら、1つの設問に粘らず、取りやすい問題から点を拾います。3つの動き方を、あらかじめ決めておきましょう。
- 迷ったら印を付けて進む:根拠が見つからないまま2分たったら、仮のマークをして次へ進む
- 語句や漢字を先に取る:第1問の漢字、古文の語句、漢文の語の意味は短時間で解ける
- 残り4分でマークを確認する:空欄が残っていないか、解答番号がずれていないかを見る
正答率の低い問題に時間をかけすぎないことも大切です。たとえば、漢文の返り点と書き下しの問題は、正答率が令和7年度は14.76%、令和8年度は17.48%でした。配点は5〜6点です。
令和8年度の古文は、8点の問題の正答率が35〜37%でした。難しいと感じたら、他の大問の時間まで使わないようにしましょう。
本番までに配分を固める練習
過去問を90分通しで解き、大問ごとの時間と得点を記録します。記録を見れば、次に直すところが分かります。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 11月 | 令和8年度を90分通しで解き、大問ごとの時間を記録する |
| 12月 | 令和7年度を別の順番で解き、自分の型を決める。予想問題で練習を続ける |
| 1月〜本番 | 決めた型と時刻を変えずに解く。新しい解き方は試さない |
記録は、次の表の形で十分です。
| 大問 | 終えた時刻 | かかった時間 | 得点 | 遅れた原因 |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | ||||
| 第2問 | ||||
| 第3問 | ||||
| 古文 | ||||
| 漢文 |
令和7年度より前の過去問は、大問が4つで時間も80分です。古文や漢文の演習には使えますが、90分の配分の練習には令和7・8年度の問題か、今の形式の予想問題を使いましょう。
国語全体で何点を目指すかは、次のツールで確認できます。目標が決まれば、どの大問で点を取るかも決めやすくなります。
よくある質問


まとめ:大問を終える時刻を決めて練習する
共通テスト国語は90分で大問が5つです。自分の型と時刻を本番前に決めておけば、当日の迷いを減らせます。
- 目安は第1問20分、第2問20分、第3問10分、古文20分、漢文16分、見直し4分
- 順番は前から解く型と古典から解く型を過去問で比べる
- 時間は分ではなく時刻で管理する
- 遅れる場所を4つに分けて対策する
- 根拠が見つからないまま2分たったら印を付けて進む
今日は、大学入試センターの過去問題のページで令和8年度の問題と正解を確認し、週末などに90分を確保して解いてみましょう。解き終えたら、記録表で遅れた大問を確かめてください。
出典
大学入試センターの公表資料を2026年11月7日に確認しました。
・令和9年度試験(実施要項・出題方法等)
・令和7年度 試験情報データ/令和8年度 試験情報データ
・令和7・8年度の本試験の問題、問題評価・分析委員会報告書
日程や形式は変わることがあります。受験の前に大学入試センターの最新の発表を確認してください。




















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