大学受験英語の受動態を、一問一答100問でまとめました。答えはタップすると開きます。○△×で自己採点でき、できなかった問題だけをもう一度解き直せます。
受動態は形自体は単純です。しかし「なぜ受動態を使うのか」を理解していないと、使い分けができません。
本質は文の焦点を変えることです。何を主語に置くかで、伝わり方が変わります。
主な勉強場所はどこ?
受動態を使う理由
同じ出来事でも、主語に何を置くかで焦点が変わります。

| 文 | 焦点 |
|---|---|
| Soseki wrote this book. | 漱石(誰が書いたか) |
| This book was written by Soseki. | この本(何について話しているか) |
受動態が選ばれるのは、主に次の場合です。
| 場面 | 例 |
|---|---|
| 動作主が不明 | My bike was stolen.(誰が盗んだか分からない) |
| 動作主が一般の人 | English is spoken here.(誰でもよい) |
| 動作主が重要でない | The bridge was built in 1950. |
| 対象物が話題の中心 | This book was written by Soseki. |
だから by 以下は省略されるのが普通です。動作主を言う必要がないからこそ受動態を選んでいるのです。
逆に by が残るのは、動作主が重要な情報のときだけです。
作り方の3手順
| 順 | すること |
|---|---|
| 1 | 目的語を主語にする |
| 2 | 動詞を be + 過去分詞にする |
| 3 | 元の主語を by のあとに置く(省略可) |
目的語がなければ受動態にできません。自動詞が受動態にならないのはこのためです。
be動詞の時制は元の文に合わせます。
| 元の時制 | 受動態 |
|---|---|
| 現在 | am / is / are + 過去分詞 |
| 過去 | was / were + 過去分詞 |
| 進行形 | be + being + 過去分詞 |
| 完了形 | have + been + 過去分詞 |
| 助動詞つき | 助動詞 + be + 過去分詞 |
受動態 一問一答【Sランク・34問】
- 1受動態の基本の形は?
- 2受動態が表す意味は?
- 3能動態を受動態にする手順は?
- 4受動態で動作主を示す前置詞は?
- 5「He wrote this book.」を受動態にせよ
- 6受動態で by 以下が省略されるのはどんな場合か?省略が普通
- 7目的語がない動詞は受動態にできるか?自動詞は不可
- 8受動態にできない動詞の種類は?
- 9受動態の否定文の作り方は?
- 10受動態の疑問文の作り方は?
- 11「今まさに〜されている」を表す受動態の形は?
- 12「Dinner is being cooked now.」を訳せ
- 13「すでに〜されている」を表す受動態の形は?
- 14「The letter has been sent.」を訳せ
- 15助動詞を含む受動態の形は?
- 16「This must be done today.」を訳せ
- 17不定詞の受動態の形は?
- 18動名詞を受動の意味にするときの形は?
- 19第4文型の文を受動態にすると主語は何通りできるか?目的語が2つあるため
- 20「He gave me a book.」を2通りの受動態にせよ
- 21第5文型の文を受動態にするとき、補語はどうなるか?
- 22「They call him Tom.」を受動態にせよ
- 23使役動詞 make が受動態になると不定詞はどうなるか?to が復活
- 24「He was seen to enter.」で to がつく理由は?
- 25「be interested in」の意味は?
- 26「be surprised at」の意味は?
- 27「be known to」の意味は?前置詞で意味が変わる
- 28「be known for」の意味は?
- 29「be covered with」の意味は?
- 30「be filled with」の意味は?
- 31「be pleased with」の意味は?
- 32「be satisfied with」の意味は?
- 33感情を表す受動態で by を使わない理由は?原因を示す
- 34群動詞を受動態にするとき、前置詞はどうなるか?落とさない
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
受動態 一問一答【Aランク・33問】
- 1「They laughed at him.」を受動態にせよ
- 2「He was laughed at.」で at が必要な理由は?
- 3「take care of」を受動態にした形は?
- 4「speak to」を受動態にした形は?
- 5「They say that he is rich.」を It で受動態にせよ
- 6「It is said that 〜」を he を主語にして書き換えよ
- 7「It is believed that 〜」の意味は?
- 8「be said to have 過去分詞」が表すのは?
- 9「He is said to have been rich.」を訳せ
- 10第4文型で間接目的語を主語にできない動詞を挙げよ
- 11「He bought me a book.」を受動態にすると正しい形は?
- 12buy が to ではなく for をとる理由は?
- 13「be born」が受動態の形である理由は?
- 14「be married to」の意味は?
- 15「get married」と「be married」の違いは?
- 16「be made of」の意味は?
- 17「be made from」の意味は?
- 18「be made of」と「be made from」の使い分けは?材料が見えるか
- 19「be caught in」の意味は?
- 20「be injured in」の意味は?
- 21「be absorbed in」の意味は?
- 22「be engaged in」の意味は?
- 23「be concerned about」の意味は?
- 24「be disappointed at」の意味は?
- 25「be composed of」の意味は?
- 26受動態にしない他動詞を3つ挙げよ
- 27「He resembles his father.」を受動態にできない理由は?
- 28「get + 過去分詞」の意味は?
- 29「get」を使った受動態が口語的とされる理由は?
- 30「The window got broken.」を訳せ
- 31受動態が好まれる場面を3つ挙げよ
- 32科学論文で受動態が多い理由は?
- 33能動態と受動態で焦点が変わるのはなぜか?
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
受動態 一問一答【Bランク・33問】
- 1受動態の by が「行為者」を表すのに対し、with は何を表すか?
- 2「be killed by」と「be killed with」の違いは?
- 3「be surprised」が at をとる理由は?
- 4「be known as」の意味は?
- 5「be known by」の意味は?
- 6「A man is known by the company he keeps.」を訳せ
- 7「be lost in thought」の意味は?
- 8「be devoted to」の意味は?
- 9「be accustomed to」の意味は?
- 10「be exposed to」の意味は?
- 11「be faced with」の意味は?
- 12「be obliged to」の2つの意味は?
- 13「You are supposed to be here by five.」を訳せ
- 14「be scheduled to」の意味は?
- 15受動態の進行形が使われにくい理由は?
- 16「The house is building.」が古い英語で使われた理由は?
- 17受動態で完了進行形が使われない理由は?
- 18「need 〜ing」が受動の意味になる理由は?
- 19「This car needs washing.」を受動態の不定詞で書き換えよ
- 20「be worth 〜ing」で受動の形にしない理由は?
- 21第5文型を受動態にしたとき、文型は何文型になるか?
- 22第5文型を受動態にしても補語が残るのはなぜか?
- 23「They left the door open.」を受動態にせよ
- 24「have + 目的語 + 過去分詞」が受動の意味になる例は?
- 25使役の have と受動態の違いは?
- 26受動態の文で by 以下が残る場合の条件は?
- 27「This book was written by Soseki.」で by が残る理由は?
- 28受動態を能動態に直す手順は?
- 29by 以下がない受動態を能動態にするときの主語は?
- 30受動態の問題で最初に確認すべきことは?する側かされる側か
- 31群動詞の受動態で誤りが起きやすい理由は?
- 32受動態を学ぶ意義は?
- 33英語で受動態が多用される文体を挙げよ
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
群動詞は前置詞を残す

最も誤りが多い部分です。前置詞や副詞を落としてはいけません。
| 能動態 | 受動態 |
|---|---|
| They laughed at him. | He was laughed at. |
| They took care of her. | She was taken care of. |
| Someone spoke to me. | I was spoken to. |
「laugh at」で1つの他動詞として働いているためです。at を落とすと意味が成立しません。
受動態にしたとき、文末に前置詞が残る形になります。見た目が不自然に感じますが、これが正しい形です。
第4文型と第5文型の受動態
第4文型は2通りできる

目的語が2つあるため、どちらも主語にできます。
| 元の文 | He gave me a book. |
|---|---|
| 人を主語に | I was given a book. |
| 物を主語に | A book was given to me. |
物を主語にすると、人の前に前置詞が必要になります。
| 動詞 | 使う前置詞 |
|---|---|
| give・tell・show・send | to |
| buy・make・cook・find | for |
buy の仲間は人を主語にできません。「×I was bought a book.」は誤りです。「利益を与える」動詞のため、人が受け手になりにくいのです。
第5文型は補語が残る
| 能動態 | 受動態 |
|---|---|
| They call him Tom. | He is called Tom. |
| They left the door open. | The door was left open. |
補語は目的語ではないので主語にできません。だからそのまま残ります。
by 以外の前置詞をとる表現
感情や状態を表す受動態は、by を使いません。動作主ではなく原因を示すためです。
| 前置詞 | 表現 |
|---|---|
| in | be interested in・be absorbed in・be engaged in |
| at | be surprised at・be disappointed at |
| with | be covered with・be filled with・be pleased with・be satisfied with |
| to | be known to・be married to・be devoted to |
| of | be composed of・be made of |
| from | be made from |
be known の使い分け
| 形 | 意味 |
|---|---|
| be known to | 〜に知られている |
| be known for | 〜で有名である |
| be known as | 〜として知られている |
| be known by | 〜によって判断される |
前置詞1つで意味が変わります。ここは頻出です。
be made of と be made from

| 形 | 条件 | 例 |
|---|---|---|
| be made of | 材料が見て分かる | This desk is made of wood. |
| be made from | 原料が変化している | Wine is made from grapes. |
見た目で分かるかどうかが判断基準です。ワインを見てぶどうとは分かりません。
受動態のポイント
It is said that 〜 の書き換え
| 形 | 例 |
|---|---|
| They say that he is rich. | 能動態 |
| It is said that he is rich. | 形式主語を使う |
| He is said to be rich. | he を主語にする |
3つ目の形で、時のずれがあるときは完了不定詞を使います。
「He is said to have been rich.」——「言われている」のは今、「裕福だった」のは過去です。
受動態にしない他動詞
| 動詞 | 理由 |
|---|---|
| have・resemble・cost | 状態を表すため |
「×He is resembled by his father.」とは言いません。動作ではなく状態を表す動詞だからです。
get を使った受動態
| 形 | ニュアンス |
|---|---|
| be + 過去分詞 | 状態・客観的 |
| get + 過去分詞 | 変化・口語的 |
「The window got broken.」は割れたという変化を強調します。口語でよく使われる形です。
間違えやすいところ
| 誤り | 正しい形 | 理由 |
|---|---|---|
| ×He was laughed. | He was laughed at. | 群動詞の前置詞を残す |
| ×I was bought a book. | A book was bought for me. | buy は人を主語にしない |
| ×He was made go. | He was made to go. | 受動態では to が復活 |
| ×He is interested by it. | He is interested in it. | 感情は by を使わない |
| ×This desk is made from wood. | … made of wood. | 材料が見て分かる |
| ×He is resembled by his father. | He resembles his father. | 状態動詞は受動態にしない |
覚え方のコツ
まず「する側かされる側か」を見る
| 主語が | 使う形 |
|---|---|
| 動作をする | 能動態 |
| 動作を受ける | 受動態 |
前置詞はグループで覚える
| 前置詞 | 共通するイメージ |
|---|---|
| in | 中に入り込む(興味・没頭) |
| with | 一緒にある(覆う・満ちる・満足) |
| at | 一点に向かう(驚き・失望) |
群動詞は1つの動詞として扱う
| 形 | 考え方 |
|---|---|
| laugh at | これで「あざ笑う」という1語 |
| take care of | これで「世話する」という1語 |
腕試し:ランダム10問
ここまでの内容が身についたか確認してください。順番をシャッフルし、1問ずつ表示します。スワイプでも進められます。
- 1「It is believed that 〜」の意味は?
- 2「be caught in」の意味は?
- 3「すでに〜されている」を表す受動態の形は?
- 4「They laughed at him.」を受動態にせよ
- 5「The window got broken.」を訳せ
- 6「get」を使った受動態が口語的とされる理由は?
- 7群動詞を受動態にするとき、前置詞はどうなるか?
- 8「The letter has been sent.」を訳せ
- 9受動態の基本の形は?
- 10「It is said that 〜」を he を主語にして書き換えよ
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
×が3問以上あった場合は、「群動詞は前置詞を残す」に戻ってください。ここが最も誤りの多い部分です。
よくある質問
なぜ受動態を使うのですか
文の焦点を変えるためです。
| 文 | 焦点 |
|---|---|
| Soseki wrote this book. | 漱石 |
| This book was written by Soseki. | この本 |
また動作主が言えない・言う必要がないときにも使います。「My bike was stolen.」は誰が盗んだか分からないから受動態にしています。
by 以下はいつ省略するのですか
省略するのが普通です。
| 省略する場合 | 例 |
|---|---|
| 動作主が不明 | My bike was stolen. |
| 一般の人 | English is spoken here. |
| 重要でない | The bridge was built in 1950. |
動作主を言う必要がないからこそ受動態を選んでいるのです。by が残るのは、動作主が重要な情報のときだけです。
群動詞の前置詞はなぜ残すのですか
前置詞まで含めて1つの動詞だからです。
| 形 | 意味 |
|---|---|
| laugh at | あざ笑う |
| take care of | 世話する |
「He was laughed at.」のように、文末に前置詞が残ります。不自然に感じますが、これが正しい形です。
at を落とすと「彼は笑われた」ではなく意味が成立しなくなります。
第4文型はなぜ2通りの受動態ができるのですか
目的語が2つあるからです。どちらも主語にできます。
| 元の文 | He gave me a book. |
|---|---|
| 人を主語に | I was given a book. |
| 物を主語に | A book was given to me. |
ただしbuy・make・cook は人を主語にできません。「×I was bought a book.」は誤りです。
be made of と be made from はどう違うのですか
| 形 | 条件 | 例 |
|---|---|---|
| be made of | 材料が見て分かる | This desk is made of wood. |
| be made from | 原料が変化している | Wine is made from grapes. |
見た目で分かるかどうかです。机を見れば木だと分かりますが、ワインを見てぶどうとは分かりません。
be known の前置詞が覚えられません
| 形 | 意味 |
|---|---|
| be known to | 〜に知られている |
| be known for | 〜で有名である |
| be known as | 〜として知られている |
to は相手、for は理由、as は肩書きと考えると整理できます。
感情を表す受動態で by を使わないのはなぜですか
動作主ではなく原因を示しているからです。
「I am interested in it.」の it は、興味を持たせた「行為者」ではありません。興味の「対象」です。だから by ではなく in を使います。
前置詞の核となる意味から考えると定着します。
| 前置詞 | イメージ |
|---|---|
| in | 中に入り込む |
| with | 一緒にある |
| at | 一点に向かう |
次は何を勉強すべきですか
次は関係詞です。関係代名詞と関係副詞を扱い、2つの文を1つにつなぐ仕組みを学びます。
この記事で見た「主語が動作をするのか、されるのか」という判断は、関係詞でも重要になります。先行詞が関係詞節の中でどんな役割を果たすかを考える単元だからです。
なお分詞の記事で扱った能動と受動の判断も、同じ土台の上にあります。





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