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Mino
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法学部⇒ロースクール(法科大学院)

これまで7年以上にわたって120名以上(計1200コマ)の受験生を中学・高校・大学受験の文系科目を中心に担当。

趣味:読書・スポーツ観戦・音楽鑑賞

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教育の小論文頻出テーマ5選【論点と答案例】学力格差・いじめ

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教育の小論文頻出テーマ5選【論点と答案例】学力格差・いじめ

教育学部の小論文では、学力格差・いじめ・ICT教育の3つが繰り返し出題されます。

ただし教育テーマには落とし穴があります。誰もが学校を経験しているため、体験談だけで終わりやすいのです。

この記事では頻出5テーマの論点・賛否の根拠・使える語彙を整理しました。600字の答案例も載せています。

📰 先週の結果
好きな季節、春と秋どっち?
春派 39%
秋派 61%
みんなはどっち?
🔥 もうすぐ終了!
学校でのスマホ、全面禁止と時間制限OKどっち?
残り 1
現在 31 人が投票!
学年を選んでね
先に学年を選んでください
VS
58% 時間制限OK派
全面禁止派 42% 13票)
時間制限OK派 58% 18票)
📊 学年別の結果
中1
100%
1票
中2
80%
20%
5票
中3
67%
33%
6票
高1
100%
0票
高2
50%
50%
4票
高3
20%
80%
15票
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VOTE

主な勉強場所はどこ?

自宅(自室) 55%
461 票
自宅(リビング) 18%
152 票
学校の自習室 7%
55 票
塾・予備校の自習室 13%
106 票
カフェ・ファミレス 3%
22 票
図書館 5%
39 票
Total: 835 votes

目次(見たいところをクリックできます!)

教育系で問われる傾向

ゼミ

採点者が見ているのは、次の4点です。

見られる点具体的には
子どもの視点教える側からだけ語っていないか
背景への理解家庭環境や社会の影響を見ているか
教員の現実理想論だけで負担を無視していないか
多様性の認識一律の解決策で済ませていないか

最も避けたいのは、自分の学校体験だけで語ることです。

避けたい書き方望ましい書き方
私の学校ではこうだった私の学校では〜だったが、これは〜という条件があったためである
教員がもっと努力すべきだ教員が対応できる余地をどう作るか
子どもに自主性を求める自主性が育つ環境をどう整えるか

体験を書くこと自体は問題ありません。そこから一般化できるかどうかが分かれ目です。

頻出テーマ1:学力格差

現状

項目内容
家庭環境経済状況と学力に相関があるとされる
学習機会塾や習い事へのアクセスに差
文化資本家庭に本があるか、会話の内容
世代間連鎖親の学歴が子の進路に影響

主な論点

論点対立する見方
格差の原因本人の努力/環境の影響
公教育の役割底上げを担う/家庭の役割もある
学校外支援無料塾などで補う/公教育の責任放棄
結果の平等機会だけでは不十分/過度な介入

使える視点

視点内容
学力だけの問題ではない進路の選択肢そのものが狭まる
意欲も環境に左右される「やる気がない」で片づけられない
支援が届かない層がいる情報を持つ家庭ほど支援を利用する

3つ目の「学校外支援」が使いやすい論点です。「無料塾を増やすべきだ」で終わらせず、「情報が届かない家庭には利用されない」と踏み込むと、答案に深みが出ます。

頻出テーマ2:いじめ

現状

項目内容
認知件数調査方法の変化もあり増加傾向
ネットいじめ学校外・時間外にも及ぶ
早期発見教員が気づけない場面が多い
加害者への対応指導と排除のはざま

主な論点

論点対立する見方
学校の責任把握し対応すべき/学校だけでは限界
加害者の扱い厳しく対応/加害者にも背景がある
傍観者止める責任がある/子どもに負わせるべきでない
ネット上の対応監視を強める/プライバシーの侵害

使える視点

「傍観者に責任を負わせない」という視点が評価されます。

視点内容
止めることは難しい次は自分が対象になる恐れ
通報の仕組みが要る匿名で伝えられる手段
加害者にも背景がある排除だけでは繰り返される
閉じた集団で起きやすい人間関係が固定される環境

4つ目が構造への視点です。「クラスという閉じた集団で、1年間同じ人間関係が続く」という環境自体を問う書き方になります。

頻出テーマ3:ICT教育

現状

項目内容
端末の配布小中学校で1人1台が進む
活用の差学校や教員によって使い方に開き
家庭の環境通信環境や保護者の理解に差
教員の負担研修や準備の時間

主な論点

論点対立する見方
学習効果個別最適化が可能/集中力への影響
格差地域差を縮める/家庭環境の差が拡大
手書きとの関係効率的/書くことで定着する面
教員の役割個別支援に時間を使える/技術習得の負担

使える視点

視点内容
端末があれば済まない使い方を設計する人が必要
家庭環境の差が出る持ち帰り学習で顕在化する
目的と手段を区別する導入自体が目的になっていないか

3つ目は多くのテーマで使える視点です。「ICTを活用すべきだ」ではなく、「何のために使うのか」を問う形になります。

頻出テーマ4:教員の負担

宿題や課題は早めに終わらせておく

現状

項目内容
勤務時間授業以外の業務が多い
部活動休日の指導が負担に
人材確保採用倍率の低下
保護者対応要望への個別対応

主な論点

論点対立する見方
部活動地域へ移行/教育的な意義がある
業務の削減外部委託を進める/教員が担うべき業務もある
人員配置増員が必要/財源の制約
働き方時間で管理/教育は時間で割り切れない

使える視点

視点内容
負担は子どもに跳ね返る教員に余裕がないと、一人ひとりを見られない
やりがいで支えない熱意に依存する仕組みは続かない
削減か分担か業務をなくすのか、誰かに移すのか

1つ目が最も書きやすい視点です。教員の待遇改善を「教員のため」だけでなく、「子どものため」として論じられます。

頻出テーマ5:不登校と多様な学び

落ち着いて試験に臨む

現状

項目内容
不登校の増加小中学生で増加が続く
理由の多様化いじめ以外の要因も多い
学びの場フリースクール・オンライン
制度上の扱い学校外での学習の位置づけ

主な論点

論点対立する見方
学校の位置づけ戻すことが目標/学校だけが選択肢ではない
学校外の学び正式に認める/質の担保が難しい
原因の捉え方本人の問題/学校の仕組みの問題
社会性集団で育つ/集団でなくても育つ

使える視点

視点内容
復帰を目標にしない学ぶ権利が守られればよい
合わない仕組みもある本人の問題とは限らない
選択肢に格差があるフリースクールは費用がかかる

3つ目が重要な指摘です。「多様な学びの場を」と主張するだけでは、費用を払える家庭しか選べない現実を見落とします。

答案例【600字】

設問は「学力格差について、あなたの考えを述べなさい」とします。

学力格差の要因として、家庭の経済状況がしばしば挙げられる。私もこの指摘は正しいと考えるが、格差の本質は学力そのものよりも、進路の選択肢が狭まることにあると考える。

経済的に余裕のある家庭では、塾や習い事に通わせることができる。これが学力の差につながることは想像しやすい。しかし問題はそこで終わらない。

私は二年間、地域の学習支援に参加してきた。そこで出会った子どもの多くは、勉強が嫌いなのではなかった。分からないところを聞ける相手が家庭におらず、分からないまま放置されていた。さらに気になったのは、進路について話す機会がないことだった。ある中学生は、地元の高校以外に選択肢があることを知らなかった。

学力の差は、点数の差にとどまらない。どんな進路があり、そのために何が必要かを知る機会の差でもある。情報を持つ家庭の子は、早い段階から選択肢を知り、そこから逆算して準備できる。知らない子は、選ぶ前に対象から外れている。

この点から考えると、学習支援だけでは足りない。進路の情報を届ける仕組みが必要である。ただし、学校がすべてを担うのは難しい。教員の負担はすでに大きく、個別に進路相談を行う余裕は限られている。地域の支援団体や卒業生が関わる形が現実的ではないか。

学力格差の解消とは、点数をそろえることではない。どの子も自分の進路を選べる状態を作ることだと私は考える。

この答案のどこが評価されるか

箇所評価される点
一般的な指摘をいったん認めた知識があることを示せる
「そこで終わらない」で展開自分の視点がある
二年間の活動という具体例継続した経験がある
「進路を知らない」という発見体験から一般化できている
教員の負担にも触れた理想論で終わっていない
格差の定義を問い直した問いの立て直しができている

3段落目が要です。体験を書いていますが、「勉強が嫌いなのではない」「進路を知らない」という発見につなげています。

また5段落目で教員の負担に触れている点も重要です。「学校がもっと支援すべきだ」と書かずに、実現可能な形を示しています。

使える語彙と表現

基本の用語

意味
教育の機会均等誰もが等しく教育を受けられること
文化資本家庭にある本や会話など、学習に影響する環境
個別最適化一人ひとりに合わせた学習
インクルーシブ教育障害の有無にかかわらず共に学ぶ
主体的な学び自ら課題を見つけて取り組む
チーム学校教員以外の専門職も関わる体制

使うと論が深まる表現

表現使う場面
環境によって左右される格差・意欲
支援が届かない層がいる制度の限界
目的と手段を区別するICT・制度改革
子どもに負わせるべきでないいじめ・自己責任論
学校だけでは担えない教員の負担・地域連携

1つ目が最も汎用性が高い表現です。「努力が足りない」で片づけそうな場面で使えます。

注意したい表現

避けたい理由
やる気を出させる意欲も環境に左右される
教員がもっと努力すべき負担の現実を見ていない
親の意識が低い家庭を責めるだけになる
学校に戻す復帰だけが解決ではない
心の教育が必要だ具体性がない

「親の意識が低い」は特に危険です。仕事で時間が取れない家庭を、意識の問題にすり替えてしまいます。

よくある失敗

失敗1:自分の体験だけで語る

直す前直したあと
私の学校ではいじめはなかった。生徒同士の関係が良かったからだ。私の学校では表面化した例は少なかったが、教員が気づいていなかっただけの可能性もある。

体験は一つの事例にすぎません。そこから一般化できるかを考えてください。

失敗2:教員に責任を集中させる

直す前直したあと
教員がもっと生徒一人ひとりに向き合うべきである。教員が一人ひとりに向き合う時間をどう確保するかが課題である。

「べきだ」と書く前に、可能かを考えてください。教員の勤務時間には限りがあります。

失敗3:制度の説明で終わる

直す前直したあと
GIGAスクール構想により、児童生徒に1人1台の端末が整備された。(制度の説明は最小限にし、自分の意見に字数を使う)

失敗4:「心の教育」で片づける

直す前直したあと
いじめをなくすには、思いやりの心を育てることが必要である。いじめは閉じた人間関係の中で起きやすい。クラス以外の居場所を作ることで、逃げ場を確保できる。

心構えだけでは評価されません。どうすればそれが可能になるかまで書いてください。

失敗5:一律の解決策を示す

直す前直したあと
すべての学校で少人数学級を実現すべきである。少人数学級には効果が期待されるが、教員の確保という制約がある。優先して導入する学年や地域を検討する必要がある。

制約を無視した提案は説得力を欠きます。財源や人材の限界にも触れてください。

よくある質問

どのテーマを優先して準備しますか

優先度テーマ
学力格差・いじめ
ICT教育・不登校
教員の負担

上の2つで大半をカバーできます。

ただし教員養成系の学部では「教員の負担」も出やすいので、志望先によって調整してください。

自分の学校体験を書いてもいいですか

書いてください。ただし条件があります。

良い使い方避けたい使い方
体験から気づいたことを述べる体験を並べて終わる
条件を添える自分の学校を基準にする

「私の学校では〜だった」で終わらず、「これは〜という条件があったためである」と一般化してください。

教育実習の経験がなくても書けますか

書けます。実習経験は前提とされていません。

むしろ教わる側だった経験は、受験生にしか書けない材料です。教える側の視点だけが正しいわけではありません。

教育制度の知識は必要ですか

高校の範囲で十分です。

制度名を正確に挙げる必要はありません。「1人1台の端末配布が進んでいる」と書けば足ります。

知識より、それをどう考えるかが問われています。

教員養成系と教育学部で違いますか

教員養成系教育学部(教育学)
重視される点現場での実践・子どもへの姿勢制度や社会構造の分析
出やすいテーマいじめ・学級経営・教員の役割格差・教育政策・学校の機能

志望学科によって求められる視点が違います。過去問で傾向を確認してください。

賛否の分かれるテーマはどう扱いますか

両論に触れたうえで、自分の立場を示してください。

部活動の地域移行や少人数学級は、立場によって評価が分かれます。片方だけを書くと、考えが浅く見えます。

字数はどのくらいが多いですか

字数出題の傾向
600字最も多い
800字次に多い
1000字以上国立大で出ることがある

次にやること

まず学力格差といじめの2テーマについて、メモを作ってください。定義・現状・論点・賛否の根拠・具体例の5項目です。

メモができたら、600字で実際に書いてみてください。

教育系では課題文型の出題も多くあります。教育に関する文章を読み、要約と意見を書く形式です。テーマの知識があれば読解も速くなるので、この記事で論点を押さえてから取り組んでください。

総合型選抜や推薦入試を受ける場合は、志望理由書の準備も並行して進めてください。

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