古文の敬語を、一問一答96問でまとめました。答えはタップすると開きます。○△×で自己採点でき、できなかった問題だけをもう一度解き直せます。
古文の敬語は、単なる暗記項目ではありません。主語が省略されやすい古文で、誰の動作かを判定する手がかりになります。読解の武器として使えるようになってください。
入試では「誰から誰への敬意か」を問う形式が中心です。この記事でも、敬意の方向を重点的に扱います。

主な勉強場所はどこ?
敬語の3分類【誰を高めるか】

| 種類 | 高める相手 | 訳し方 | 代表語 |
|---|---|---|---|
| 尊敬語 | 動作をする人(主語) | お〜になる | おはす・のたまふ・御覧ず・召す |
| 謙譲語 | 動作を受ける人(客体) | お〜申し上げる | 申す・聞こゆ・奉る・参る |
| 丁寧語 | 聞き手・読み手 | 〜です・〜ます | 侍り・候ふ |
この3つの区別が出発点です。尊敬語は動作する人を、謙譲語は動作を受ける人を高めます。丁寧語だけは文の中の人物ではなく、話を聞いている人に向けた敬意です。
敬意の方向【入試で最も問われる】
「誰から誰への敬意か」を答える問題では、2つを確認します。
| 確認すること | 判断のしかた |
|---|---|
| 誰から | 地の文なら作者、会話文なら話し手 |
| 誰へ | 尊敬語なら主語、謙譲語なら客体、丁寧語なら聞き手 |
たとえば地の文に「帝、御覧ず」とあれば、作者から帝への敬意です。「御覧ず」は尊敬語なので、動作をする帝を高めています。
一方「帝に奉る」なら、作者から帝への敬意ですが、こちらは謙譲語です。動作を受ける帝を高めています。
同じ「帝への敬意」でも、尊敬語か謙譲語かで理由が違います。ここを説明できるようにしてください。
古文の敬語 一問一答【Sランク・32問】
- 1古文の敬語は大きくいくつに分類されるか?
- 2敬語の3分類を挙げよ
- 3尊敬語は誰への敬意を表すか?動作する人を高める
- 4謙譲語は誰への敬意を表すか?自分を下げて相手を高める
- 5丁寧語は誰への敬意を表すか?話し相手に丁寧に
- 6「たまふ(四段)」の敬語の種類は?補助動詞は〜なさる
- 7「たまふ(下二段)」の敬語の種類は?会話文で自分の動作に
- 8「おはす」「おはします」の敬語の種類は?
- 9「のたまふ」の敬語の種類と意味は?
- 10「仰す」の敬語の種類と意味は?
- 11「御覧ず」の意味は?
- 12「聞こしめす」の意味は?
- 13「召す」の意味を2つ挙げよ
- 14「奉る」の敬語の種類と意味は?
- 15「聞こゆ」の敬語の種類と意味は?
- 16「申す」の敬語の種類と意味は?
- 17「参る」の敬語の種類と意味は?
- 18「まかる」「まかづ」の意味は?
- 19「侍り」「候ふ」の敬語の種類は?
- 20「侍り」の丁寧語としての意味は?
- 21「たまふ」が本動詞のときの意味は?
- 22「たまふ」が補助動詞のときの意味は?
- 23「せたまふ」「させたまふ」の敬意の程度は?帝など最高位に
- 24最高敬語が使われる対象は?
- 25「奉る」が尊敬語になる場合の意味は?
- 26「参る」が尊敬語になる場合の意味は?
- 27敬語から主語を判定できる理由は?古文は主語が省略される
- 28地の文の敬語は、誰から誰への敬意か?
- 29会話文の敬語は、誰から誰への敬意か?
- 30「たまふ(下二段)」が使われる場面は?
- 31「たまふ(下二段)」につく語を挙げよ
- 32絶対敬語とは何か?
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。

古文の敬語 一問一答【Aランク・32問】
- 1「帝、御覧ず」の敬意は誰に向かうか?
- 2「帝に奉る」の敬意は誰に向かうか?
- 3「はべり」で文が結ばれるとき、敬意は誰に向かうか?
- 4「のたまはす」は「のたまふ」と比べてどうか?
- 5「おはします」は「おはす」と比べてどうか?
- 6「大殿籠る」の意味は?
- 7「思す」「思しめす」の意味は?
- 8「知ろしめす」の意味は?
- 9「賜ふ」と「給ふ」の関係は?
- 10「たてまつる」の敬語の種類は?
- 11「たてまつる」が補助動詞のときの意味は?
- 12「つかうまつる」の意味は?
- 13「うけたまはる」の意味は?
- 14「奏す」の意味と対象は?帝にだけ使う
- 15「啓す」の意味と対象は?中宮・東宮にだけ
- 16「奏す」「啓す」が絶対敬語と呼ばれる理由は?
- 17「たまはる」の敬語の種類と意味は?
- 18「たまふ」の四段と下二段を見分ける方法は?
- 19「たまふ」下二段の連体形は?
- 20「たまふ」四段の連体形は?
- 21補助動詞の敬語が本動詞と違う点は?
- 22「見たてまつる」の敬意は誰に向かうか?
- 23「聞こえたまふ」の2つの敬語はそれぞれ誰への敬意か?
- 24敬語が二重に使われる文の読み方は?
- 25「侍り」が謙譲語になる場合の意味は?
- 26「候ふ」の読み方を2つ挙げよ
- 27丁寧語が多く使われる文体は?
- 28地の文に丁寧語が現れる場合、誰への敬意か?
- 29敬語の有無から主語を推測する手順は?
- 30尊敬語がない動作の主語として考えられるのは?
- 31主語が省略されやすい古文で、敬語が果たす役割は?
- 32最高敬語が使われていれば、主語は誰と推定できるか?
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
古文の敬語 一問一答【Bランク・32問】
- 1尊敬語の本動詞を5つ挙げよ
- 2謙譲語の本動詞を5つ挙げよ
- 3丁寧語の本動詞を2つ挙げよ
- 4「あり」「をり」の尊敬語は?
- 5「言ふ」の尊敬語を2つ挙げよ
- 6「言ふ」の謙譲語を3つ挙げよ
- 7「見る」の尊敬語は?
- 8「聞く」の尊敬語は?
- 9「食ふ」「飲む」の尊敬語を3つ挙げよ
- 10「行く」「来」の尊敬語は?
- 11「行く」の謙譲語は?
- 12「与ふ」の尊敬語は?
- 13「与ふ」の謙譲語は?
- 14「受く」の謙譲語は?
- 15「す」の尊敬語は?
- 16「す」の謙譲語は?
- 17「知る」の尊敬語は?
- 18「寝(ぬ)」の尊敬語は?
- 19「たまふ」下二段の活用形はどこまであるか?
- 20「たまふ」下二段に終止形・命令形がない理由は?
- 21「侍り」の活用の型は?
- 22「候ふ」の活用の型は?
- 23「御覧ず」の活用の型は?
- 24「おはす」の活用の型は?
- 25尊敬の助動詞「る」「らる」と尊敬語の違いは?
- 26「せたまふ」が使役になる場合の見分け方は?
- 27絶対敬語の「奏す」を使ってよい相手は?
- 28絶対敬語の「啓す」を使ってよい相手は?
- 29敬語の方向を答える問題で確認すべき2点は?
- 30地の文と会話文で敬意の主体が変わる理由は?
- 31敬語表現が多用される作品を挙げよ
- 32敬語が読解の手がかりになる最大の理由は?
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。

敬語動詞の対応表【これを覚える】

普通の動詞が、敬語ではどう変わるかをまとめます。
| 普通の語 | 尊敬語 | 謙譲語 |
|---|---|---|
| あり・をり | おはす・おはします | 侍り・候ふ |
| 言ふ | のたまふ・仰す | 申す・聞こゆ・啓す |
| 見る | 御覧ず | — |
| 聞く | 聞こしめす | うけたまはる |
| 思ふ | 思す・思しめす | — |
| 行く・来 | おはす・おはします | 参る・まうづ |
| 与ふ | たまふ・たまはす | 奉る・たてまつる |
| 受く | — | たまはる・うけたまはる |
| 食ふ・飲む | 召す・参る・奉る | — |
| す | あそばす | つかうまつる |
| 知る | 知ろしめす | — |
| 寝(ぬ) | 大殿籠る | — |
「参る」「奉る」は要注意です。基本は謙譲語ですが、「召し上がる」の意味では尊敬語になります。文脈で判断してください。
古文の敬語のポイント
「たまふ」の四段と下二段

「たまふ」は活用によって敬語の種類が変わります。ここは頻出です。
| 四段活用 | 下二段活用 | |
|---|---|---|
| 敬語の種類 | 尊敬語 | 謙譲語 |
| 意味 | お〜になる | 〜ております |
| 使う場面 | 広く用いる | 会話文で自分の動作に |
| つく動詞 | 制限なし | 見る・聞く・思ふ・知る |
| 活用形 | すべてある | 未然・連用・連体・已然のみ |
下二段の「たまふ」には終止形と命令形がありません。会話文で自分の動作に使うため、言い切りや命令の形が必要ないからです。
連体形が「たまふる」となっていれば下二段、「たまふ」のままなら四段です。
最高敬語(二重尊敬)
尊敬語を重ねると、より高い敬意を表します。
| 形 | 構成 |
|---|---|
| せたまふ | 尊敬の助動詞「す」+尊敬語「たまふ」 |
| させたまふ | 尊敬の助動詞「さす」+尊敬語「たまふ」 |
| しめたまふ | 尊敬の助動詞「しむ」+尊敬語「たまふ」 |
最高敬語が使われていれば、主語は帝・中宮など最高位の人物と推定できます。主語判定の強い手がかりです。

絶対敬語
相手が決まっている敬語があります。
| 語 | 意味 | 使う相手 |
|---|---|---|
| 奏す | 申し上げる | 帝(上皇) |
| 啓す | 申し上げる | 中宮・東宮 |
「奏す」があれば相手は帝と確定します。主語や相手が省略されていても、この語だけで人物が特定できます。
本動詞と補助動詞
同じ敬語でも、2つの使われ方があります。
| 本動詞 | 補助動詞 | |
|---|---|---|
| 働き | それ自体が動作を表す | 動詞について敬意だけを添える |
| 例 | たまふ(お与えになる) | 見たまふ(ご覧になる) |
| 訳 | お与えになる | 〜なさる |
「奉る」も同様です。本動詞なら「差し上げる」、補助動詞なら「〜申し上げる」となります。
敬語が二重に使われる場合
1つの動詞に、複数の敬語がつくことがあります。
「聞こえたまふ」を分解します。
| 語 | 種類 | 誰への敬意 |
|---|---|---|
| 聞こえ | 謙譲語 | 動作を受ける人 |
| たまふ | 尊敬語 | 動作をする人 |
それぞれ別の人物への敬意です。まとめて考えず、1語ずつ分けて判断してください。
敬語で主語を判定する

古文では主語が省略されます。敬語が主語判定の手がかりになります。
| 敬語の状態 | 主語の推定 |
|---|---|
| 最高敬語がある | 帝・中宮など最高位 |
| 尊敬語がある | 目上の人物 |
| 尊敬語がない | 身分の低い人物・語り手自身 |
| 謙譲語がある | 動作を受ける人が目上 |
敬語の有無だけで、人物関係の見当がつきます。読解問題では、この判定が正誤を分けることがあります。
地の文と会話文で敬意の主体が変わる
| 場所 | 敬意を表す人 |
|---|---|
| 地の文 | 作者 |
| 会話文 | 話し手 |
同じ敬語でも、どこにあるかで「誰から」が変わります。設問で問われたら、まず地の文か会話文かを確認してください。

間違えやすいところ
| まぎらわしい組み合わせ | 区別のしかた |
|---|---|
| たまふ(四段)/たまふ(下二段) | 尊敬/謙譲。連体形が「たまふる」なら下二段 |
| 奉る(謙譲)/奉る(尊敬) | 差し上げる/召し上がる・お召しになる |
| 参る(謙譲)/参る(尊敬) | 参上する/召し上がる |
| 侍り(丁寧)/侍り(謙譲) | あります/お仕えする |
| 奏す/啓す | 帝へ/中宮・東宮へ |
| のたまふ/のたまはす | 後者のほうが敬意が高い |
| おはす/おはします | 後者のほうが敬意が高い |
| 最高敬語/使役+尊敬 | 使役の相手が示されているか |
| 尊敬の助動詞/尊敬語 | 助動詞のほうが敬意が軽い |
「参る」「奉る」の二面性は頻出です。食事に関する文脈なら尊敬語を疑ってください。
覚え方のコツ
3分類は「誰を高めるか」で
| 種類 | 高める相手 |
|---|---|
| 尊敬語 | する人 |
| 謙譲語 | される人 |
| 丁寧語 | 聞く人 |
「する人・される人・聞く人」と覚えると整理できます。
対応表は普通の語から引く
「言ふ」の尊敬語は、「のたまふ・仰す」というように、普通の語を軸に覚えます。敬語から意味を引くより、こちらが確実です。
敬意の方向は2段階で答える
| 順 | 確認すること |
|---|---|
| 1 | 地の文か会話文か(誰から) |
| 2 | 尊敬・謙譲・丁寧のどれか(誰へ) |
この手順を決めておけば、迷いません。
腕試し:ランダム10問
ここまでの内容が身についたか確認してください。順番をシャッフルし、1問ずつ表示します。スワイプでも進められます。
- 1「参る」が尊敬語になる場合の意味は?
- 2「おはす」「おはします」の敬語の種類は?
- 3補助動詞の敬語が本動詞と違う点は?
- 4丁寧語は誰への敬意を表すか?
- 5謙譲語は誰への敬意を表すか?
- 6丁寧語が多く使われる文体は?
- 7「帝に奉る」の敬意は誰に向かうか?
- 8「侍り」の丁寧語としての意味は?
- 9会話文の敬語は、誰から誰への敬意か?
- 10地の文に丁寧語が現れる場合、誰への敬意か?
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
×が3問以上あった場合は、敬語動詞の対応表に戻ってください。語を覚えていないと、敬意の方向も判定できません。
よくある質問
尊敬語と謙譲語の違いが分かりません
誰を高めるかが違います。
| 種類 | 高める相手 | 例 |
|---|---|---|
| 尊敬語 | 動作をする人 | 帝が御覧ず(帝を高める) |
| 謙譲語 | 動作を受ける人 | 帝に奉る(帝を高める) |
どちらも帝を高めていますが、理由が違います。尊敬語は帝が動作の主体だから、謙譲語は帝が動作の受け手だからです。
「たまふ」の四段と下二段はどう見分けるのですか
| 四段 | 下二段 | |
|---|---|---|
| 種類 | 尊敬語 | 謙譲語 |
| 連体形 | たまふ | たまふる |
| 場面 | 広く用いる | 会話文で自分の動作に |
連体形が「たまふる」なら下二段です。また、下二段は「見る・聞く・思ふ・知る」につくことがほとんどです。
「奏す」「啓す」とは何ですか
相手が決まっている敬語(絶対敬語)です。
| 語 | 相手 |
|---|---|
| 奏す | 帝・上皇 |
| 啓す | 中宮・東宮 |
この語があれば、相手が誰かを確定できます。主語や相手が省略されている古文で、強い手がかりになります。
「奉る」が尊敬語になることがあるのはなぜですか
意味によって種類が変わるためです。
| 意味 | 種類 |
|---|---|
| 差し上げる | 謙譲語 |
| 召し上がる・お召しになる | 尊敬語 |
食事や衣服に関する文脈なら尊敬語を疑ってください。「参る」も同様で、「召し上がる」の意味では尊敬語です。
敬意の方向はどう答えればいいですか
2段階で考えます。
| 順 | 確認すること | 答え |
|---|---|---|
| 1 | 地の文か会話文か | 作者から/話し手から |
| 2 | 敬語の種類 | 主語へ/客体へ/聞き手へ |
地の文の尊敬語なら「作者から動作の主体へ」となります。この形で答えれば減点されません。
敬語で主語が分かるとはどういうことですか
古文では主語がしばしば省略されます。そのとき敬語が手がかりになります。
| 敬語の状態 | 主語の推定 |
|---|---|
| 最高敬語がある | 帝・中宮など最高位 |
| 尊敬語がある | 目上の人物 |
| 尊敬語がない | 身分の低い人物 |
登場人物の身分が分かっていれば、敬語から主語を絞り込めます。読解問題で有効な手法です。
どこまで覚えればいいですか
| 目標 | 必要な範囲 |
|---|---|
| 共通テスト | Sランク32問 |
| 私大・国公立二次 | S+Aランク64問 |
| 難関大 | 全96問 |
敬語動詞の対応表は暗記が必要です。語を知らなければ、敬意の方向も判定できません。
次は何を勉強すべきですか
次は紛らわしい語の識別です。「なり」「に」「る」「ぬ」など、形が同じで正体が違う語をまとめて整理します。
助動詞・助詞・敬語をひととおり学んだ今なら、横断的に整理する意味が分かるはずです。入試で直接問われる形式でもあります。




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