受験科目に小論文があるけど、どうやって書けばいいかわからない…。
小論文って正しい書き方とかあるの??
小論文で周りの人と差を付けたい!でも、そもそも記述が好きじゃないからうまく書ける自信がないなぁ…。
小論文は、国語の形式を取りながらも一般的な主要科目5科目の枠組みとして捉えらることは少ないため、他の科目と比べたら本腰を入れて勉強をするという人はあまり多くないように思われます。
一般的な高校では基本的には小論文を授業科目として行っているところはほとんどありません。
しかし、実際に大学では慶應義塾大学などの私立大学を始めとして推薦型入試などあらゆる学校で必須科目として受験しなくてはならないことが多いのが現状です。
そのため、そもそも小論文の書き方自体を学んでいないことが原因で苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。
逆を言えば、小論文の書き方のコツさえつかめば、あとはその型に従って書くだけで他の人と大きく差をつけることも可能になります。
そこで、今回は小論文を得意にするためにも必ず守ってほしいルールと書き方についてご紹介します。
最後には今すぐできるおすすめの添削サービスもご紹介しております。
最後まで読んでいただければ、きっと小論文のコツについてわかるようになって苦手意識がなくなると思います。
皆さんの勉強にお役立ていただけることを祈っております。
小論文とは
小論文とは、与えられたテーマに対して自分の意見を述べ、その意見の理由を論述するものです。
一般的な国語の問題では、このような自分の意見は述べる必要なく、与えられた文章をもとに短い文章で書くという記述式の問題が多いです。一番大きな違いは、書く分量と私見を書くか否かというところです。
作文との違い
では、作文も私見を書けばよいので小論文も同じような形式で書けばよいのでしょうか。
結論からお話しすると、作文と小論文は全く違います。
それぞれの違い | 小論文 | 作文 |
---|---|---|
書くべき内容 | 体験や経験を具体例で入れ、それをもとに自分が考える主張・意見 | 自分がこれまで体験・経験したこと≒随筆文 |
理由の必要性 | ◎ | △ |
論理的一貫性の必要性 | ◎ | △ |
比喩などの表現技法の必要性 | ✖ | 〇 |
具体例の必要性 | 〇 | ◎ |
入試の出題例(大学) | 多い | ほとんどない |
書くべき内容は作文では、自分の体験や経験したことを書けばよいのですが、小論文では日記のような文章では点を得ることは出来ません。
むしろ、小論文では体験や経験を書く際にはそれを支える主張を書く必要があります。
また、小論文では論的文章を求められているため、いかに自分の意見をわかりやすく伝えることが出来るかということに重点を置いて書く必要があります。
小論文の出題形式
小論文の形式については大きく分けて3種類あります。
- テーマ型小論文
-
長文形式の文章がなく、問題のみが与えられていてその問題を解く形式、自己PRなどが典型例
推薦型入試に多い
例:持続可能な社会(SDGs)を実現するために、あなたが出来ることは何かを500字以内で記述しなさい。
- データ型小論文
-
資料が設問と共に与えられ、その資料をもとに設問に応える形式
一般型入試に多い・特に慶應義塾大学SFCを受ける人は要対策
例:以下の資料を読んで、海面上昇が進んでいる理由とその海面上昇による影響について400字以内で記述しなさい。
- 文章型小論文
-
文章が与えられ、その文章を踏まえて与えられた設問を解く形式
一般入試に多い・多くの学校はこの形式を採用している
例:以下の文章を踏まえて、文章を300字以内で要約し、その上で裁判員制度における裁判員(国民)に期待されている役割についてあなたの考えを700字以内で論じよ。
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小論文の頻出テーマは?
小論文の頻出テーマについては、学校別によって異なりますが、特に学部別で傾向が大きく異なります。
例えば、法学部であれば選択的夫婦別姓制度の是非やインターネット上の匿名の誹謗中傷に対する厳罰化を行うことの是非など政治や法律における近時話題になっている時事テーマから出題されることがあります。
各学部によって頻出テーマがありますので、もし頻出テーマについて更に詳しいことを知りたい方は以下の記事を参考にしていただければ幸いです。
小論文の書き方のポイント
今回の記事では、小論文の書き方について多くは書きませんが、一つ簡潔に挙げるとするのであれば、PREP法という形式で書き進めることを強くおすすめします。
結論を最初に置くことで、何を最も主張したいのかということが読み手に明確に伝えることができるため文章構成としてとても説得力のある文章を書くことができ、非常に書きやすいものとなっております。
私も試験ではこの形式で書いて合格をいただくことが出来ましたので実証済みです!。
実際に小論文で書くときの具体的な順序などについては以下の記事を参照ください!
要注意!小論文で守らなければならないルール・原則12選
では、本題の小論文で守らなくてはいけないルールと原則についてご紹介します。この書き方は私が受験していた際に実際に使っていたもので非常に役に立ちました。
これから紹介することをしっかりと守るだけでも、他の受験生と差をつけることは十分できますので是非この記事を読んだ後から活用してください。
一文は100字以内でおさめる
よく、文章を書くときに思い付きで書きだしていくと一文が長くなり結局その文の中で伝えたいことの要旨がわからなくなってしまうということがあります。
後述しますが、文章を書くうえで大切な事は、相手に自分の伝えたいことをしっかり伝えるということです。
そのためには主語と述語に一貫性があることが前提になるわけです。
もっとも、文章が長くなると主語と述語が一致しなくなる傾向があるため出来るだけ一文は短くするようにしましょう。
私は試験の時は出来るだけ短い文章にしようと考え、一文は100字以内あるいは3行以内におさめるということを常に徹底しておりました。
書いたら主語と述語が一貫しているか確認
多くの生徒は、長い文章を書けば書くほど主語と述語にまとまりがなくなってしまう傾向があります。文章の主語と述語に一貫性がないと、結局伝えたいことは何かを採点する側は理解することが出来ません。
したがって、読みやすい文章を心がけるためにも、主語と述語が正しく書けているか、そして文章に一貫性があるか、必ず確認するようにしましょう。
例文で学ぼう!
主語は短く整える
英語でも同じことが言えますが主語に修飾語を多く加えることも文章の読みやすさの観点からは好ましくありません。
主語は短くして、その代わりに述語を中心にした文章を作ることが文章の読みやすさにもつながります。
例文で学ぼう!
文末表現は一貫させる
「です。」「ます。」といった丁寧語と「~だ。」「~である。」といった断定調の文章を混同することもあまり好印象ではありません。
最初から「です。」「ます。」調で始めたのであれば、最後まで一貫して同じ表現を書くように心がけましょう。
私見ですが、基本的には小論文は「~だ。」「~である。」の方が好印象であると考えております。
例文で学ぼう!
比喩表現は避ける・全員が同じ意味にとらえられる言葉を使う
比喩表現とは、「~のような」(直喩)といった表現技法のことを言います。
例:太陽のような笑顔、彼女の笑顔はまるで天使のようである。
この比喩表現を使うことがなぜいけないのかというと、比喩表現は読み手によって解釈が変わって捉えられる可能性があるからです。
例えば、「天使のような笑顔」という表現であれば万人に対してポジティブな表現であるということを伝えることができます。
一方で、「小説で出てくる少年のような笑顔」と表現してもいまいちその笑顔が万人に対してポジティブなものであるということを十分に伝えることは出来ないと思います。
このように、人によって解釈が分かれるような文章を書くより簡潔にそしてまとまりを持った文章を書くことが小論文においては重要になるのです。
小論文では、そのような小説で書くような文章ではなく、基本的かつ簡潔な文章で書くことが何よりも大事であるということは肝に銘じておきましょう。
段落分けはむやみやたらにせず念入りに
説得力のある文章を作るためには、段落を分ける際にもどこで分けるかを考えて書き進める必要があります。
基本的には300字以上の小論文を書く際には全体で4~5段落分けを目安に書き進めるときれいな文章が出来上がります。
以下では、段落分けを行う際の目安をいくつか紹介します。是非参考にしてみて頂ければと思います。
段落分けを行うべきところ
- 自分の主張
- 自分の主張を根拠づける理由
- 具体例
- 前の文章とは反対の意見を入れるところ(逆説表現「しかし」「だが」等)
- 結論
提示された字数制限が300字以上であれば段落分けをする。一方で、300字以内であれば段落分けを行わず一段落の中で文章を書ききるということも覚えておくとよいでしょう。
接続詞は必ず一文ずついれる
接続詞とは前後の文章を繋げる役割を果たすものですが、接続詞を入れるか入れないかでその文章が論理的な文章になっているか否かが分かれることもあります。
もっとも、無作為に接続詞を選んで書いてしまうと逆に論理性の破綻した文章となってしまいます。誤った接続詞を文章の中で書く人は少なからずおります。
そのため、まずは接続詞は基本的には入れるということを第一に考えましょう。そして、小論文の勉強と同時並行で接続詞の種類についてもしっかりと勉強してみるとよいでしょう。
接続詞は小学生の頃に勉強しているから当然問題ないと思っていても、意外と知らなかったという人はたくさんいるようですので気を付けましょう。
独自性を持った答案を書く
小論文は自分の意見を述べる必要があるため、筆者の意見とは同じでも完全に同じ内容を書くのではなく、ある程度独自性を持った文章を書くとよいです。
こう聞くと、自分には独自の発想やユーモアなどないから書けないと思ってしまうかもしれません。
しかし、ここでいう「独自性」とはこれまで誰も考えたことのような考えを指すわけではありません。
そうではなく、筆者の主張とは似ているものの、筆者とは完全に同じではない程度の「独自性」のことをいいます。
すなわち、筆者の主張のコピーをするような答案は避けるようにしましょう。
多くの答案は筆者の主張をそのままコピーするだけのものばかりですが、そのような答案は決して質の高い答案であるとはいえません。
出題者もこのような状況を懸念しているのか、最近では設問に「あなたの考えを述べよ」と書いているものも増えてきています。
少しでも自分の見解を混ぜ合わせて書くだけで他の答案とは違った独自性のある質の高い答案を書くことができるので、是非このことも念頭に置きましょう。
完全否定・完全肯定は出来るだけ避ける
英語では、完全否定や部分否定などの文法を習いますがこのような文章も小論文では回りくどいと思われがちです。
ここまでも度々書いてきましてが、小論文では簡潔かつ的確な文章を書くことが重要です。
したがって、完全否定や完全肯定あるいは部分否定のような特殊な文法で書くことは控えましょう。
例文で学ぼう!
苦手な漢字は書かず別の表現に切り替える
小論文も記述形式の問題と変わらず漢字のミスは減点対象になります。
あえて苦手な漢字を書いて減点されてしまうくらいであれば、その言葉と別の意味を考えて知っている漢字を書くことの方が得策でしょう。
そのため、自分の苦手な漢字を書く際は別の言葉に書き換えられないかという代替案を探すことも大切です。
一人称は「私」でそろえること
小論文を書く際に気を付けなければならないことの一つに一人称をそろえること、そしてその一人称は「私」でそろえるということが挙げられます。
この点にもよく気を付けましょう。
8割以上文章を書ききる
提示された文字数が300字であるのに対して150字で書き終わらせることはあまり好ましくありません。
時間が足りなくて終われないのであればどうしようもないのですが、時間があるのにも関わらず、余白を多く残して答案を書ききることは好印象には見られないでしょう。
そもそも、文字数を設定しているのは、それくらい書くことが文章からあるよという出題者側からのメッセージなのです。もし半分にも満たないような作文を書いている場合は、何か必要なことを書き損じていると思った方がよいでしょう。
そこで、全て書ききることは出来ないにせよ目安として与えられた文字数の8割以上は書ききることを目標にして書いてみましょう。
小論文は書いたら必ず添削してもらおう!
小論文で最も大事なことは他の人に添削してもらうこと!
小論文は選択問題のように絶対的に正しい解答はありません。
そのため、自分だけの主観的な視点で答案を採点していると、どうしてもその答案がよく見えてしまいどこを直せばよいのかわからない状態に陥ってしまいます。
そこで、自分の答案を客観的に判断してもらうためにも周りにいる小論文を熟知している先生に添削を行ってもらうことをおすすめします。
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この記事のまとめ
最後にこの記事のまとめです。
- 小論文では、簡潔かつ的確に書くことが大事!
- 一文は短く書こう!
- 読み手にしっかりと伝わるような文章を心がけよう!
- 小論文のルールはしっかり守って書こう!
- 難しい表現を使いすぎないこと!
- 書いた小論文の答案は必ず添削してもらうこと!
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この記事が少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
こちらの記事を次に読むとさらに小論文の全体像が分かるようになります。
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