古文の用言(動詞・形容詞・形容動詞)の活用を、一問一答96問でまとめました。答えはタップすると開きます。○△×で自己採点でき、できなかった問題だけをもう一度解き直せます。
実際の入試では、例文中の語について活用の種類と活用形を答える形式が中心です。この記事でも、語や例文を示して答える問題を多く入れています。
活用は助動詞の土台です。接続が「未然形」「連用形」と決まっている以上、活用が分からなければ助動詞も使えません。

主な勉強場所はどこ?
動詞の活用9種類【まずこの表を覚える】

| 活用の種類 | 代表語 | 語数 | 見分け方 |
|---|---|---|---|
| 四段活用 | 書く・思ふ | 多数 | 「ず」でア段 |
| 上二段活用 | 起く・落つ | 多数 | 「ず」でイ段 |
| 下二段活用 | 受く・捨つ | 多数 | 「ず」でエ段 |
| 上一段活用 | 見る・着る | 10語程度 | ひいきにみゐる |
| 下一段活用 | 蹴る | 1語 | 「蹴る」だけ |
| カ行変格活用 | 来(く) | 1語 | 「来」だけ |
| サ行変格活用 | す・おはす | 2語 | 「す」を含む語 |
| ナ行変格活用 | 死ぬ・往ぬ | 2語 | この2語だけ |
| ラ行変格活用 | あり・をり・侍り・いまそかり | 4語 | この4語だけ |
語数の少ないものから覚えてください。下一段は1語、ナ変は2語、ラ変は4語しかありません。これらを暗記すれば、残りは四段・上二段・下二段のどれかです。
その3つは「ず」をつけて確かめます。「思ふ→思はず(ア段)=四段」「落つ→落ちず(イ段)=上二段」「捨つ→捨てず(エ段)=下二段」です。
活用表【主要な活用の種類】

| 種類 | 語 | 未然 | 連用 | 終止 | 連体 | 已然 | 命令 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 四段 | 書く | か | き | く | く | け | け |
| 上二段 | 起く | き | き | く | くる | くれ | きよ |
| 下二段 | 受く | け | け | く | くる | くれ | けよ |
| 上一段 | 見る | み | み | みる | みる | みれ | みよ |
| 下一段 | 蹴る | け | け | ける | ける | けれ | けよ |
| カ変 | 来 | こ | き | く | くる | くれ | こ |
| サ変 | す | せ | し | す | する | すれ | せよ |
| ナ変 | 死ぬ | な | に | ぬ | ぬる | ぬれ | ね |
| ラ変 | あり | ら | り | り | る | れ | れ |
用言の活用 一問一答【Sランク・32問】
- 1動詞の活用の種類は全部でいくつあるか?
- 2「書く」の活用の種類は?
- 3「起く」の活用の種類は?
- 4「受く」の活用の種類は?
- 5「見る」の活用の種類は?
- 6「蹴る」の活用の種類は?
- 7「来(く)」の活用の種類は?
- 8「す」「おはす」の活用の種類は?
- 9「死ぬ」「往(い)ぬ」の活用の種類は?
- 10「あり」「をり」「侍り」「いまそかり」の活用の種類は?終止形がイ段で終わる
- 11活用の種類を見分けるとき、何をつけて確かめるか?ずをつけて段を見る
- 12「思ふ」に「ず」をつけると「思はず」。活用の種類は?
- 13「落つ」に「ず」をつけると「落ちず」。活用の種類は?
- 14「捨つ」に「ず」をつけると「捨てず」。活用の種類は?
- 15「花咲かず」の「咲か」は何形か?
- 16「花咲きけり」の「咲き」は何形か?
- 17「花咲く」で文が終わるときの「咲く」は何形か?
- 18「花咲く時」の「咲く」は何形か?
- 19「花咲けども」の「咲け」は何形か?
- 20「はやく咲け」の「咲け」は何形か?
- 21形容詞の2つの活用の型を挙げよ
- 22「うれし」に「なる」をつけると「うれしくなる」。活用の種類は?
- 23「高し」の活用の種類は?
- 24「うつくし」の活用の種類は?
- 25形容動詞の2つの活用の型を挙げよ
- 26「静かなり」の活用の種類は?
- 27「堂々たり」の活用の種類は?
- 28形容詞・形容動詞にある2つの活用系列は?助動詞の前は補助活用
- 29補助活用(カリ活用)が使われるのはどんなときか?あり がついた形
- 30「高かるべし」の「高かる」は何活用の何形か?
- 31上一段活用の動詞を覚える語呂は?ひいきにみゐる
- 32ナ変動詞は2語しかない。その2語は?死ぬ・往ぬだけ
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。

用言の活用 一問一答【Aランク・32問】
- 1「男もすなる日記といふものを」の「する」の活用の種類は?
- 2「今は昔、竹取の翁といふ者ありけり」の「あり」の活用の種類は?
- 3「夏は夜。月のころはさらなり」の「さら」を含む語の品詞は?
- 4「老ゆ」の活用の種類は?
- 5「恨む」の活用の種類は?
- 6「奉る」の活用の種類は?
- 7「来(く)」の未然形は?
- 8「来(く)」の連用形は?
- 9「来(く)」の連体形は?
- 10「来(く)」の已然形は?
- 11「来(く)」の命令形は?
- 12「す」の未然形は?
- 13「す」の連体形は?
- 14「す」の已然形は?
- 15「死ぬ」の連体形は?
- 16「死ぬ」の已然形は?
- 17「あり」の終止形は?
- 18「あり」の連体形は?
- 19ラ変動詞が特殊とされる理由は?
- 20「高し」のク活用・本活用の連体形は?
- 21「高し」の補助活用の連体形は?
- 22「うつくし」のシク活用・本活用の已然形は?
- 23「静かなり」の連用形を2つ挙げよ
- 24「静かなり」の連体形は?
- 25「堂々たり」の連体形は?
- 26形容動詞ナリ活用の活用の型は?
- 27「いとをかしけれ」の「をかしけれ」は何形か?
- 28「よからず」の「よから」は何形か?
- 29「係り結び」で連体形になる係助詞を挙げよ
- 30「係り結び」で已然形になる係助詞は?
- 31下一段活用の動詞は何語あるか?蹴る だけ
- 32カ変・サ変の動詞は基本的に何語か?
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
用言の活用 一問一答【Bランク・32問】
- 1「行く」の未然形は?
- 2「行く」の已然形は?
- 3「起く」の未然形は?
- 4「起く」の終止形は?
- 5「起く」の連体形は?
- 6「受く」の未然形は?
- 7「受く」の連体形は?
- 8「見る」の未然形は?
- 9「見る」の連体形は?
- 10「蹴る」の連体形は?
- 11上二段と下二段を見分ける決め手は?
- 12四段活用の活用語尾はどの段を使うか?
- 13上二段活用の活用語尾はどの段を使うか?
- 14下二段活用の活用語尾はどの段を使うか?
- 15上一段活用の活用語尾はどの段だけを使うか?
- 16形容詞ク活用の本活用の連用形は?
- 17形容詞シク活用の本活用の連用形は?
- 18形容詞に命令形はあるか?
- 19形容動詞タリ活用の連用形を2つ挙げよ
- 20タリ活用の形容動詞が多く使われる文体は?
- 21「なり」で終わる語が形容動詞か断定の助動詞かを見分ける方法は?
- 22「高くなる」の「高く」は何形か?
- 23補助活用が生まれた理由は?
- 24「〜かりけり」の「かり」は何形か?
- 25「花咲かむ」の「咲か」は何形か?
- 26「な言ひそ」の「言ひ」は何形か?
- 27「散らば」の「散ら」は何形で、意味は?未然形+ば=仮定
- 28「散れば」の「散れ」は何形で、意味は?已然形+ば=確定
- 29「見れども飽かず」の「見れ」は何形か?
- 30「風吹かば」の「吹か」は何形か?
- 31「思へば」の「思へ」は何形で、どんな意味か?
- 32「思はば」の「思は」は何形で、どんな意味か?
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。

入試ではこう問われる【解き方の手順】
活用の問題は、次の形式で出ます。手順を決めておけば確実に解けます。
| 問われ方 | 答えるもの |
|---|---|
| 傍線部の活用の種類は? | 四段・上二段など9種類のどれか |
| 傍線部の活用形は? | 未然・連用など6つのどれか |
| 傍線部を文法的に説明せよ | 両方+品詞 |
手順1:活用の種類を決める
| 順 | 確認すること |
|---|---|
| 1 | 特殊な動詞か(カ変・サ変・ナ変・ラ変・上一段・下一段) |
| 2 | 違えば「ず」をつけて段を見る |
語数の少ない活用を先に確認するのが速い方法です。
| 活用 | 該当する語 |
|---|---|
| 下一段 | 蹴る |
| ナ変 | 死ぬ・往ぬ |
| サ変 | す・おはす |
| カ変 | 来 |
| ラ変 | あり・をり・侍り・いまそかり |
| 上一段 | 干る・射る・着る・似る・見る・居る など |
これらに当てはまらなければ、四段・上二段・下二段のどれかです。「ず」をつけて判定します。
手順2:活用形を決める

下に続く語を見ます。これが最も確実です。
| 下に続く語 | 活用形 |
|---|---|
| ず・む・ば(仮定) | 未然形 |
| けり・て・たり | 連用形 |
| 。(言い切り)・べし・らむ | 終止形 |
| 体言・とき・こと | 連体形 |
| ば(確定)・ども | 已然形 |
| 。(命令の言い切り) | 命令形 |
「ば」は上の形で意味が変わります。ここは頻出です。

| 形 | 意味 | 訳 |
|---|---|---|
| 未然形+ば | 順接仮定 | もし〜ならば |
| 已然形+ば | 順接確定 | 〜ので・〜と |
「散らば」は「もし散るならば」、「散れば」は「散るので」です。現代語と逆になるので注意してください。
用言の活用のポイント
特殊な動詞を先に覚える
語数が限られているので、暗記してしまうのが早いです。
| 活用 | 覚え方 |
|---|---|
| 上一段 | ひいきにみゐる(干る・射る・着る・似る・見る・居る) |
| 下一段 | 蹴る 1語のみ |
| ナ変 | 死ぬ・往ぬ の2語 |
| ラ変 | あり・をり・侍り・いまそかり の4語 |
ラ変が特殊な理由
ラ変だけ終止形が「り」で終わります。ほかの動詞はすべてウ段です。
| 終止形 | |
|---|---|
| 普通の動詞 | 書く・受く(ウ段) |
| ラ変 | あり・をり(イ段) |
形容詞:2つの活用と2つの系列
| ク活用 | シク活用 | |
|---|---|---|
| 見分け方 | 「〜くなる」 | 「〜しくなる」 |
| 例 | 高し・よし | うつくし・かなし |
さらに、それぞれに本活用と補助活用があります。
| 系列 | 形(ク活用) | 使う場面 |
|---|---|---|
| 本活用 | く・く・し・き・けれ・○ | 単独で使うとき |
| 補助活用 | から・かり・○・かる・○・かれ | 下に助動詞が続くとき |
補助活用は「〜く+あり」から生まれました。だから助動詞をつなげられます。「高かるべし」「よからず」の形です。
この構造は、打消の助動詞「ず」の「ざり」系列と同じ成り立ちです。
形容動詞:ナリ活用とタリ活用
| ナリ活用 | タリ活用 | |
|---|---|---|
| 終止形 | 〜なり | 〜たり |
| 例 | 静かなり・あはれなり | 堂々たり・漫々たり |
| 文体 | 和文 | 漢文訓読体 |
形容動詞と断定の助動詞の区別
「〜なり」の形は、形容動詞の一部か、断定の助動詞かで迷います。
| 判断 | 方法 |
|---|---|
| 形容動詞 | 上と切り離せない(静か+なり で一語) |
| 断定の助動詞 | 上が独立した名詞(都+なり) |
「静か」だけでは意味が通りません。一方「都」は単独で成立します。これが判断の基準です。

間違えやすいところ
| まぎらわしい組み合わせ | 区別のしかた |
|---|---|
| 上二段/下二段 | 「ず」でイ段/エ段 |
| 四段/上二段 | 「ず」でア段/イ段 |
| 上一段/上二段 | 語数が少ない/多い。ひいきにみゐるか確認 |
| ナ変/下二段の「ぬ」 | 死ぬ・往ぬだけがナ変 |
| 未然形+ば/已然形+ば | 仮定/確定。現代語と逆 |
| 本活用/補助活用 | 単独/助動詞が続く |
| 形容動詞「なり」/断定「なり」 | 上と切り離せない/切り離せる |
| ク活用/シク活用 | 「〜くなる」/「〜しくなる」 |
「ば」の識別は最頻出です。「散らば」は仮定、「散れば」は確定。現代語の感覚と逆になる点に注意してください。
覚え方のコツ
語数の少ないものから覚える
| 活用 | 語数 |
|---|---|
| 下一段 | 1語 |
| カ変 | 1語 |
| サ変 | 2語 |
| ナ変 | 2語 |
| ラ変 | 4語 |
| 上一段 | 10語程度 |
合わせて20語ほど。これを覚えれば、残りは「ず」で判定できます。
活用形は「下を見る」
活用の種類は語そのもので決まりますが、活用形は下に続く語で決まります。
| 決めるもの | 見る場所 |
|---|---|
| 活用の種類 | その語自体 |
| 活用形 | 下に続く語 |
助動詞とつなげて理解する
活用を学ぶ意味は、助動詞を正しく使うためです。
| 助動詞 | 接続 | 必要な知識 |
|---|---|---|
| む・ず・る・らる | 未然形 | 未然形が作れること |
| き・けり・つ・ぬ | 連用形 | 連用形が作れること |
| べし・らむ・めり | 終止形 | ラ変は連体形になる |
活用が土台、助動詞が応用という関係です。
腕試し:ランダム10問
ここまでの内容が身についたか確認してください。順番をシャッフルし、1問ずつ表示します。スワイプでも進められます。
- 1「高かるべし」の「高かる」は何活用の何形か?
- 2「高し」の補助活用の連体形は?
- 3「蹴る」の活用の種類は?
- 4「うれし」に「なる」をつけると「うれしくなる」。活用の種類は?
- 5形容詞・形容動詞にある2つの活用系列は?
- 6形容詞の2つの活用の型を挙げよ
- 7「静かなり」の連体形は?
- 8「あり」の連体形は?
- 9「死ぬ」の已然形は?
- 10「死ぬ」の連体形は?
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
×が3問以上あった場合は、活用表に戻ってください。活用は助動詞の土台なので、ここが曖昧だと先に進めません。
よくある質問
活用の種類はどうやって見分けるのですか
2段階で判断します。
| 順 | 確認すること |
|---|---|
| 1 | 特殊な動詞か(下一段・カ変・サ変・ナ変・ラ変・上一段) |
| 2 | 違えば「ず」をつけて段を見る |
特殊な動詞は合わせて20語ほどしかありません。先に暗記してしまうのが早道です。
「ず」をつける方法がよく分かりません
打消の「ず」をつけて、直前の音がどの段かを見ます。
| 語 | 「ず」をつけた形 | 段 | 活用 |
|---|---|---|---|
| 思ふ | 思はず | ア段 | 四段 |
| 落つ | 落ちず | イ段 | 上二段 |
| 捨つ | 捨てず | エ段 | 下二段 |
ア段なら四段、イ段なら上二段、エ段なら下二段です。
「散らば」と「散れば」はどう違うのですか
| 形 | 活用形 | 意味 |
|---|---|---|
| 散らば | 未然形 | もし散るならば(仮定) |
| 散れば | 已然形 | 散るので(確定) |
現代語とは逆になります。現代語の「散れば」は仮定ですが、古文では確定です。
ここは入試で最も問われる識別の一つです。
補助活用とは何ですか
下に助動詞をつなげるための形です。
形容詞の「高し」は、そのままでは助動詞をつけられません。そこで「高く+あり」から生まれた「高かり」の系列を使います。
| 形 | 使う場面 |
|---|---|
| 高き(本活用) | 単独で使うとき |
| 高かる(補助活用) | 下に助動詞が続くとき |
打消の「ず」に「ざり」系列があるのと同じ仕組みです。
形容動詞と断定の助動詞をどう区別しますか
上と切り離せるかどうかで判断します。
| 例 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 静かなり | 形容動詞 | 「静か」だけでは成立しない |
| 都なり | 断定の助動詞 | 「都」は単独で成立する |
上の語が独立した名詞なら、断定の助動詞です。
ラ変だけなぜ特殊なのですか
終止形が「り」(イ段)で終わるからです。
ほかの動詞はすべてウ段で終わります。この違いのため、終止形接続の助動詞はラ変に連体形でつきます。
「あるべし」「あるらむ」の形になるのは、この理由です。
どこまで覚えればいいですか
| 目標 | 必要な範囲 |
|---|---|
| 共通テスト | Sランク32問 |
| 私大・国公立二次 | S+Aランク64問 |
| 難関大 | 全96問 |
9種類の活用と6つの活用形は全問正解が前提です。ここが土台になります。
次は何を勉強すべきですか
次は助詞です。格助詞・接続助詞・係助詞などを扱います。
この記事で見た「ば」の識別は、接続助詞の問題です。活用形と助詞の関係が分かると、文の構造が読めるようになります。
まだ助動詞を学んでいない場合は、助動詞①(過去・完了)から始めることを勧めます。活用の知識がそのまま使えます。




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