「岩石」は似た意味の字を重ねた熟語、「海底」は「海の底」と上の字が下の字をくわしくする熟語です。このような熟語の組み立て(構成)は、中学入試の知識問題でも問われます。
84校・5年分の入試を調べたところ、熟語の組み立てを問う問題は29問(11校)でした。多くは、同じ組み立ての熟語を選ぶ・分類する形です。
そこで、二字熟語の9つの型と三字熟語の分け方を、一問一答89問にまとめました。答えはタップすると開き、○△×で自己採点できます。
二字熟語の組み立て【9つの型】
二字熟語は、2つの漢字の関係によって、次の9つの型に分けられます。
| 組み立て | 例 |
|---|---|
| 似た意味の字を重ねる | 道路・勤務・幼少 |
| 反対の意味の字を重ねる | 往来・東西・加減 |
| 上の字が下の字を修飾する | 急行・海底・末期 |
| 下の字が上の字の目的・対象になる | 救急・説法・記名 |
| 上が主語、下が述語 | 頭痛・地震・国立 |
| 上に打ち消しの字がつく | 不燃・不幸・不安 |
| 下に意味をそえる字がつく | 公的・平然・知的 |
| 同じ字を重ねる | 人々・山々・日々 |
| 長い言葉を略した | 特急・高校・図工 |
見分けるコツは、熟語を訓読みにして文にしてみることです。「海底」→「海の底」なら修飾、「記名」→「名を記す」なら目的・対象、「地震」→「地が震える」なら主語・述語です。
まちがえやすい型の見分け方
| 迷いやすい組み合わせ | 見分け方 |
|---|---|
| 修飾と目的・対象 | 「〜の…」「〜な…」「〜く…する」「〜に…する」と上から下へ読めれば修飾(海の底、急いで行く)。「…を〜する」「…に〜する」と下から上に返れば目的・対象(名を記す、車に乗る) |
| 似た意味と修飾 | 2つの字がそれぞれ同じような意味なら似た意味(岩石=岩も石も「いし」)。上の字が下の字をくわしくしていれば修飾 |
| 主語・述語と修飾 | 「〜が…する」と読めれば主語・述語(日が没する=日没) |
熟語の組み立て【一問一答・前半】
- 1「道路(どうろ)」は、どんな組み立て?「道」も「路」も、みちという意味。
- 2「勤務(きんむ)」は、どんな組み立て?「勤」も「務」も「つとめる」という意味。
- 3「幼少(ようしょう)」は、どんな組み立て?「幼」も「少」も、年が若いという意味。
- 4「様相(ようそう)」は、どんな組み立て?「様」も「相」も、ありさまという意味。
- 5「岩石(がんせき)」は、どんな組み立て?「岩」も「石」も、いしを表す。
- 6「研究(けんきゅう)」は、どんな組み立て?「研」も「究」も、きわめるという意味。
- 7「森林(しんりん)」は、どんな組み立て?「森」も「林」も、木が集まった所。
- 8「衣服(いふく)」は、どんな組み立て?「衣」も「服」も、きものという意味。
- 9「往来(おうらい)」は、どんな組み立て?「往(行く)」と「来(来る)」。
- 10「東西(とうざい)」は、どんな組み立て?「東」と「西」は反対の方角。
- 11「加減(かげん)」は、どんな組み立て?「加える」と「減らす」。
- 12「利害(りがい)」は、どんな組み立て?「利(もうけ)」と「害(そこなう)」は反対の意味。
- 13「高低(こうてい)」は、どんな組み立て?「高い」と「低い」。
- 14「往復(おうふく)」は、どんな組み立て?「往(行く)」と「復(帰る)」。
- 15「左右(さゆう)」は、どんな組み立て?「左」と「右」。
- 16「前後(ぜんご)」は、どんな組み立て?「前」と「後」。
- 17「急行(きゅうこう)」は、どんな組み立て?「急いで行く」。
- 18「海底(かいてい)」は、どんな組み立て?「海の底」。
- 19「末期(まっき)」は、どんな組み立て?「終わりの時期」。
- 20「黒板(こくばん)」は、どんな組み立て?「黒い板」。
- 21「曲線(きょくせん)」は、どんな組み立て?「曲がった線」。
- 22「国語(こくご)」は、どんな組み立て?「国の言葉」。
- 23「花束(はなたば)」は、どんな組み立て?「花の束」。
- 24「青空(あおぞら)」は、どんな組み立て?「青い空」。
- 25「救急(きゅうきゅう)」は、どんな組み立て?「急(急な災難)を救う」。
- 26「説法(せっぽう)」は、どんな組み立て?「法(仏の教え)を説く」。
- 27「記名(きめい)」は、どんな組み立て?「名を記す」。
- 28「従事(じゅうじ)」は、どんな組み立て?「事(仕事)に従う」。
- 29「注力(ちゅうりょく)」は、どんな組み立て?「力を注ぐ」。
- 30「創業(そうぎょう)」は、どんな組み立て?「業(事業)を創める」。
- 31「読書(どくしょ)」は、どんな組み立て?「書を読む」。
- 32「乗車(じょうしゃ)」は、どんな組み立て?「車に乗る」。
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
熟語の組み立ては、型を知れば迷わない
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熟語の組み立て【一問一答・後半】
- 1「頭痛(ずつう)」は、どんな組み立て?「頭が痛む」。
- 2「地震(じしん)」は、どんな組み立て?「地が震える」。
- 3「国立(こくりつ)」は、どんな組み立て?「国が立てる(つくる)」。
- 4「日没(にちぼつ)」は、どんな組み立て?「日が没する(しずむ)」。
- 5「腹痛(ふくつう)」は、どんな組み立て?「腹が痛む」。
- 6「雷鳴(らいめい)」は、どんな組み立て?「雷が鳴る」。
- 7「日照(にっしょう)」は、どんな組み立て?「日が照る」。
- 8「心痛(しんつう)」は、どんな組み立て?「心が痛む」。
- 9「不燃(ふねん)」は、どんな組み立て?「燃えない」。
- 10「不幸(ふこう)」は、どんな組み立て?「幸せでない」(「不」が下の字を打ち消す)。
- 11「不安(ふあん)」は、どんな組み立て?「安らかでない」。
- 12「不便(ふべん)」は、どんな組み立て?「便利でない」。
- 13「未定(みてい)」は、どんな組み立て?「未だ定まらない」。
- 14「無害(むがい)」は、どんな組み立て?「害が無い」。
- 15「非常(ひじょう)」は、どんな組み立て?「常(ふだん)ではない」。
- 16「不在(ふざい)」は、どんな組み立て?「在らず」(その場にいない)。
- 17「公的(こうてき)」は、どんな組み立て?「公」に、「そのような性質の」という意味の「的」がつく。
- 18「平然(へいぜん)」は、どんな組み立て?「平」に、「そのようなようす」という意味の「然」がつく。
- 19「知的(ちてき)」は、どんな組み立て?「知」に、「そのような性質の」という意味の「的」がつく。
- 20「美化(びか)」は、どんな組み立て?「美」に、「そのようにする・なる」という意味の「化」がつく。
- 21「緑化(りょっか)」は、どんな組み立て?「緑」に、「そのようにする・なる」という意味の「化」がつく。
- 22「酸性(さんせい)」は、どんな組み立て?「酸」に、「そのような性質」という意味の「性」がつく。
- 23「人々(ひとびと)」は、どんな組み立て?「人」を重ねて、数が多いことを表す(「々」は前の字をくり返す記号)。
- 24「山々(やまやま)」は、どんな組み立て?「山」を重ねて、数が多いことを表す。
- 25「日々(ひび)」は、どんな組み立て?「日」を重ねて、くり返しを表す。
- 26「堂々(どうどう)」は、どんな組み立て?「堂」を重ねて、ようすを強める。
- 27「刻々(こっこく)」は、どんな組み立て?「刻」を重ねて、時が少しずつ進むようすを表す。
- 28「特急(とっきゅう)」は、どんな組み立て?「特別急行」を略した。
- 29「高校(こうこう)」は、どんな組み立て?「高等学校」を略した。
- 30「図工(ずこう)」は、どんな組み立て?「図画工作」を略した。
- 31「部活(ぶかつ)」は、どんな組み立て?「部活動」を略した。
- 32「入試(にゅうし)」は、どんな組み立て?「入学試験」を略した。
- 33「国連(こくれん)」は、どんな組み立て?「国際連合」を略した。
- 34「学割(がくわり)」は、どんな組み立て?「学生割引」を略した。
- 35「万博(ばんぱく)」は、どんな組み立て?「万国博覧会」を略した。
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
三字熟語の分け方【22問】
三字熟語は、どこで区切れるかで組み立てを考えます。
| 分け方 | 例 |
|---|---|
| 一字+二字 | 未+解明/不+注意/大+成功 |
| 二字+一字 | 運動+会/安全+性/国際+化 |
| 一字+一字+一字 | 市+町+村/金+銀+銅 |
- 1「未解明(みかいめい)」は、どう分けられる?
- 2「新記録(しんきろく)」は、どう分けられる?
- 3「不注意(ふちゅうい)」は、どう分けられる?
- 4「好成績(こうせいせき)」は、どう分けられる?
- 5「名場面(めいばめん)」は、どう分けられる?
- 6「大成功(だいせいこう)」は、どう分けられる?
- 7「高性能(こうせいのう)」は、どう分けられる?
- 8「不安定(ふあんてい)」は、どう分けられる?
- 9「外出中(がいしゅつちゅう)」は、どう分けられる?
- 10「運動会(うんどうかい)」は、どう分けられる?
- 11「天気図(てんきず)」は、どう分けられる?
- 12「安全性(あんぜんせい)」は、どう分けられる?
- 13「期待感(きたいかん)」は、どう分けられる?
- 14「音楽家(おんがくか)」は、どう分けられる?
- 15「水族館(すいぞくかん)」は、どう分けられる?
- 16「作業中(さぎょうちゅう)」は、どう分けられる?
- 17「国際化(こくさいか)」は、どう分けられる?
- 18「市町村(しちょうそん)」は、どう分けられる?
- 19「天地人(てんちじん)」は、どう分けられる?
- 20「金銀銅(きんぎんどう)」は、どう分けられる?
- 21「朝昼晩(あさひるばん)」は、どう分けられる?
- 22「原風景(げんふうけい)」は、どう分けられる?
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
腕試し:ランダム10問
二字熟語の組み立てを答える問題を10問出します。順番をシャッフルし、1問ずつ表示します。スワイプでも進められます。
- 1「加減(かげん)」は、どんな組み立て?
- 2「急行(きゅうこう)」は、どんな組み立て?
- 3「非常(ひじょう)」は、どんな組み立て?
- 4「人々(ひとびと)」は、どんな組み立て?
- 5「花束(はなたば)」は、どんな組み立て?
- 6「緑化(りょっか)」は、どんな組み立て?
- 7「平然(へいぜん)」は、どんな組み立て?
- 8「未定(みてい)」は、どんな組み立て?
- 9「美化(びか)」は、どんな組み立て?
- 10「創業(そうぎょう)」は、どんな組み立て?
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
×が3問以上あった場合は、9つの型の表に戻ってください。訓読みにして文にすると、型が見えてきます。
よくある質問

型の名前は覚える必要がありますか
入試では、型の名前より「同じ組み立ての熟語を選ぶ」形がよく出ます。名前は、見分け方といっしょに少しずつ覚えれば十分です。
どちらの型か迷う熟語があります
熟語によっては、考え方で型が分かれるものもあります。入試では、選択肢の中で最も近いものを選びます。まず訓読みにして、選択肢の熟語と同じ読み方ができるかを比べてください。
いつから始めればいいですか
漢字の訓読みが身についてくる小学5年生からが目安です。漢字の学習とあわせて進めると、熟語の意味も覚えやすくなります。
次にやること
まず9つの型の表を見て、一問一答の前半から進めてください。答えられない熟語が多いときは、先にプリントで型を選ぶ練習をしてから戻ると進めやすくなります。








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