英作文の添削には、AI・アプリ・塾・通信添削と複数の手段があります。どれを選ぶべきかは、何を直してほしいかで決まります。
文法の誤りを消したいのか、内容や構成まで見てほしいのか。目的が違えば、適した手段も変わります。この記事では、それぞれの得意・不得意を整理します。
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結論:目的別の選び方
| 目的 | 適した手段 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 文法・スペルの誤りを消したい | AI添削・無料ツール | 無料〜 |
| 毎日書いて量をこなしたい | AI添削 | 無料〜月額数千円 |
| 志望校の採点基準で見てほしい | 塾・通信添削 | 1通あたり数百〜数千円 |
| 内容や構成まで指導してほしい | 塾・個別指導 | 月額1万円〜 |
すべてを1つで済ませようとしないほうがよいと考えています。日々の練習はAI、直前期の仕上げは人、という使い分けが現実的です。
AI添削でできること・できないこと

近年はAIによる英作文添削サービスが増えました。実際に使ってみると、得意な部分とそうでない部分がはっきり分かれます。
AIが得意なこと
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 文法の誤り | 三単現のs、時制の一致、冠詞の抜けなど。ほぼ確実に検出する |
| スペルミス | 誤字の指摘は正確 |
| 不自然な表現 | 日本語をそのまま訳した文を、自然な英語に直す |
| 速さ | 数秒で結果が返る。何度でも試せる |
AIが苦手なこと
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設問への対応 | 問われたことに答えているかの判断は弱い |
| 採点基準 | 志望校がどこを重視するかは分からない |
| 語数の調整 | 「80語程度」といった条件を守れているかの判断が甘い |
| 内容の評価 | 論拠が弱くても、英語として正しければ通してしまう |
ここが最大の注意点です。AIが「問題なし」と返しても、入試では点が来ないことがあります。文法的に正しいことと、設問に答えていることは別だからです。
ChatGPTで代用できるか

もちろん添削自体を行うことはできますが、指示の出し方に工夫が必要です。「添削して」とだけ書くと、直した英文だけが返ってきて、なぜ直したのかが分かりません。
次のように条件を指定すると、学習に使える結果が返ってきます。
| 指示に入れる内容 | 例 |
|---|---|
| 立場を伝える | 大学受験の英作文を添削してください |
| 語数条件を伝える | 80語程度という条件です |
| 理由を求める | 直した箇所ごとに、なぜ直したか説明してください |
| 採点を求める | 10点満点で採点し、減点理由を示してください |
専用サービスとの違いは、この指示を毎回自分で書く必要があるかという点です。専用サービスは最初から受験向けに調整されています。
添削サービスの種類

AI添削サービス
英作文の添削に特化したAIサービスです。受験や英検を想定して作られているため、汎用のAIより指摘が実戦的です。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 毎日書いて練習したい | 内容や構成を相談したい |
| すぐ結果がほしい | 志望校の傾向に合わせたい |
| 費用を抑えたい | 質問しながら進めたい |

塾・予備校の添削
塾の先生や講師が実際に書いた文章を読んで添削してくれます。
内容の弱さや、設問への対応まで指摘してもらえるのが最大の利点です。
一方で、返却まで数日から1週間かかることが多く、量をこなすには向きません。費用も高くなります。
学校の先生に見てもらう
費用がかからず、志望校の傾向も把握してくれている場合があります。まず試すべきはここです。
ただし、先生の負担があるため、頻繁には頼めません。週1本程度が現実的でしょう。
通信添削
郵送やオンラインで提出し、返却を受ける形式です。質は安定していますが、返却までの時間が課題になります。
直前期には間に合わないことがあるため、早い時期から始める人向けです。

添削に出す前に自分で直せること

添削を受ける前に自分で直せる誤りが、実はかなりあります。先にこれから述べることを行っているほど、添削で得られるものが増えます。
文法ミスの指摘だけで終わる添削は、もったいない使い方です。
提出前の確認リスト
| 確認項目 | 見るところ |
|---|---|
| 語数 | 指定の8割以上あるか。数えたか |
| 設問への対応 | 問われたことに答えているか |
| 立場の明示 | 最初の一文で賛否を示しているか |
| 理由の数 | 理由が2つ以上あるか |
| 接続表現 | First、However、Therefore などがあるか |
| 三単現のs | 主語が三人称単数の現在形 |
| 時制 | 途中で過去形と現在形が混ざっていないか |
| 冠詞 | a / the の抜け |
| 短縮形 | don’t → do not に直したか |
| スペル | 自信のない単語を確認したか |
この10項目を自分で確認してから提出すると、添削者は内容や構成に集中できます。
減点されやすい表現
| 避ける | 使う | 理由 |
|---|---|---|
| don’t / can’t | do not / cannot | 短縮形は書き言葉に不向き |
| a lot of | many / much | 口語的 |
| get | obtain / become | 意味が広すぎる |
| things | 具体的な名詞 | あいまい |
| I think that 〜(多用) | In my opinion / I believe | 繰り返すと稚拙に見える |
| And / But で文を始める | Moreover / However | 書き言葉では避ける |
自由英作文の型
内容で迷う時間を減らすため、型を決めておくと書きやすくなります。
| 構成 | 書く内容 | 語数の目安(80語) |
|---|---|---|
| ①主張 | I agree / disagree with 〜 | 15語 |
| ②理由1 | First, 〜 | 25語 |
| ③理由2 | Second, 〜 | 25語 |
| ④結論 | For these reasons, 〜 | 15語 |
80語なら理由は2つ、100語以上なら3つが目安です。理由を増やすより、1つの理由に具体例を添えるほうが説得力が出ます。
添削を受けたあとにやること

返ってきた添削を見て終わりにする人が多いのですが、ここからが特に重要です。
直された箇所を分類する
| 分類 | すべきこと |
|---|---|
| 知らなかった | 覚える。次から使えるようにする |
| 知っていたのに間違えた | 確認リストに追加する |
| より自然な表現に直された | 表現集に書き写す |
特に「知っていたのに間違えた」ものが重要です。これは本番でも繰り返します。自分専用の確認リストを作り、提出前に見る習慣をつけてください。
もう一度書き直す
添削されたものを読むだけでは身につきません。同じテーマでもう一度、何も見ずに書いてみてください。
2回目でも同じ誤りをするなら、それが自分の弱点です。そこだけ集中して直せば、効率よく点が上がります。
費用をかけずに練習する方法

学校の先生に頼む
最も確実で、費用がかかりません。「週に1本お願いできますか」と具体的に頼むと、受けてもらいやすくなります。
その際、自分で確認リストを通してから出すと、先生の負担が減り、内容に集中してもらえます。
過去問の解答例と比べる
赤本や過去問集には解答例が載っています。自分の答案と構成を比べるだけでも学べます。
語彙や文法より、どういう順番で書いているかに注目してください。型が身につきます。
無料のAIツールを使う
文法チェックだけなら、無料のツールで十分な場合もあります。まず無料で試し、物足りなければ有料を検討する順序がよいでしょう。

よくある質問

AIの添削だけで受験に対応できますか
文法面はかなり対応できますが、それだけでは不十分だと考えています。
入試の英作文では、設問に答えているか、論拠が示せているかが見られます。ここはAIの判断が甘くなりがちです。
日々の練習はAI、月に数本は人に見てもらう、という組み合わせを勧めます。
無料と有料で何が違いますか
主な違いは、指摘の細かさと、受験への最適化です。
無料のツールは文法チェックが中心で、「なぜ直したか」の説明が薄いことがあります。有料のサービスは、受験や英検の基準に合わせた指摘をします。
まず無料で試して、物足りなければ有料に移るのが無難です。
何本くらい書けば上達しますか
個人差はありますが、20本を超えたあたりから型が身につくという感覚があります。
大切なのは本数より、書いたあとに直したかどうかです。書きっぱなしでは、100本書いても変わりません。
英検の添削にも使えますか
使えます。ただし英検には独自の採点基準(内容・構成・語彙・文法の4観点)があるため、その基準に対応しているかを確認してください。
受験用と英検用では、求められる型が少し違います。
添削してもらうと、書けなくなりませんか
そういうことはありません。むしろ直されないと、間違いに気づけません。
ただし、直された英文を丸暗記するのは避けてください。次に同じテーマが出るとは限りません。なぜ直されたかを理解することが大切です。





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