高校入試の作文は、100点中10点前後を占めます。
ところが、多くの受験生が後回しにしています。もったいないことです。
作文は型を覚えれば確実に点が取れます。読解のように、問題との相性に左右されません。
この記事では作文の技術を100問にまとめました。答えはタップすると開きます。
主な勉強場所はどこ?
作文で守るべきこと
作文で最も大切なのは「条件を守ること」です
内容がよくても、条件を外せば減点されます。
| 条件の例 | 守らないと |
|---|---|
| 200字以内 | 1字でも超えると0点になることがある |
| 二段落構成 | 段落数が違うと減点 |
| 体験を含めて | 体験がないと減点 |
| 題名は書かない | 書くと減点 |
| 三つの言葉を使って | 1つでも欠けると減点 |
書き始める前に、条件を書き出す

| 順 | やること |
|---|---|
| 1 | 問題文を最後まで読む |
| 2 | 条件をすべて書き出す |
| 3 | 構成をメモする |
| 4 | 書く |
| 5 | 条件を1つずつ確認する |
1〜3は合わせて2分で終わります。この2分が、点数を左右します。
字数のルール
| 指定 | 書くべき字数 |
|---|---|
| 200字以内 | 180〜200字(9割以上) |
| 150字以上200字以内 | 150〜200字(両方を含む) |
「以上」「以内」は、その字数を含みます。「200字以内」なら200字ちょうどでも構いません。
ただし1字でも超えてはいけません。都立高校では0点になります。
条件の読み取り【20問】
- 1作文で、最初に必ずやることは?一つでも守らないと減点
- 2「200字以内」とあったら、何字書くか?9割以上を目安にする
- 3「200字以内」で201字書いたらどうなるか?1字でも超えてはいけない
- 4「150字以上200字以内」の「以上」は、その字数を含むか?150字ちょうどでもよい
- 5「二段落構成で書きなさい」とあったら?段落数の指定は絶対
- 6「題名は書かない」とあったら、1行目はどうするか?題名も名前も書かない
- 7「体験を含めて」とあったら、何を書くか?見聞きしたことでもよい
- 8「具体例を挙げて」とあったら、何を書くか?抽象的な説明では不十分
- 9「三つの言葉を使って」とあったら?1つでも欠けると減点
- 10「資料から読み取れることを書け」とあったら?感想ではない
- 11条件を守らないと、どうなるか?
- 12作文の条件は、どこに書かれているか?最後まで読む
- 13字数の数え方で、句読点はどう扱うか?
- 14「かぎかっこ」は、字数に入るか?1マス1字
- 15段落の最初の1マス空けは、字数に入るか?
- 16「第一段落には〜、第二段落には〜」とあったら?入れかえてはいけない
- 17「賛成か反対かを明らかにして」とあったら?曖昧にしない
- 18条件の確認は、いつやるか?書いた後では遅い
- 19作文の配点は、どのくらいか?都道府県による
- 20作文にかける時間の目安は?他の問題もあるため
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
作文の全体構成
構成は「はじめ・中・終わり」です。

| 部分 | 書くこと | 200字での目安 |
|---|---|---|
| はじめ | 自分の意見(結論) | 40字 |
| 中 | 理由・体験 | 120字 |
| 終わり | まとめ | 40字 |
最初に結論を書いてください。何を言いたいかが、すぐ伝わります。
二段落構成の場合
| 段落 | 書くこと |
|---|---|
| 第一段落 | 資料の読み取り/自分の立場 |
| 第二段落 | 自分の考えと理由 |
書く内容は一つに絞る
200字では、思いつくことの全てを自由に書くことはできません。
したがって、書く内容は一つに絞りその内容を深掘りするようにしましょう。
| 例 | |
|---|---|
| よい | 読書の大切さを、一つの体験から述べる |
| よくない | 読書・運動・友人関係をすべて書く |
構成【20問】
- 1200字作文の段落数の目安は?
- 2「はじめ・中・終わり」の3段落で、はじめに書くことは?
- 3「はじめ・中・終わり」で、中に書くことは?
- 4「はじめ・中・終わり」で、終わりに書くことは?
- 5書き出しで、最も伝えたいことを書く利点は?
- 6二段落構成で、第一段落に書くことが多いのは?
- 7二段落構成で、第二段落に書くことが多いのは?
- 8意見を書くとき、必ず添えるものは?「なぜなら」で示す
- 9理由を示す言葉を3つ答えよ。
- 10体験を書くときの長さの目安は?書きすぎない
- 11200字で、体験に何字くらい使うか?
- 12作文で書く内容は、いくつに絞るか?あれこれ書かない
- 13書くことが思いつかないときは?特別な体験でなくてよい
- 14結論は、途中で変えてよいか?最初に決めた立場を貫く
- 15「まとめ」で書くことは?言いかえて書く
- 16段落を分ける目安は?
- 17作文の構成を先に考える理由は?時間の節約になる
- 18構成を考える時間の目安は?簡単なメモでよい
- 19メモには何を書くか?
- 20双括型で書く利点は?
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
資料・グラフ問題の書き方
最も多い失敗は、資料に触れずに意見だけ書くことです。
| 段落 | 書くこと |
|---|---|
| 第一段落 | 資料から読み取れること(事実) |
| 第二段落 | そこから考えたこと(意見) |
読み取りには、必ず数値を入れる
| 書き方 | |
|---|---|
| よくない | 読書時間が減っている |
| よい | 読書時間が三〇分から一五分に半減している |
「増えている」だけでは不十分です。どのくらい変化したかを書いてください。
グラフの種類で、注目する場所が変わる

| 種類 | 注目するところ |
|---|---|
| 棒グラフ | 項目間の差/最も多いもの・少ないもの |
| 折れ線グラフ | 増減の変化/転換点 |
| 円グラフ | 割合の大きい項目・小さい項目 |
資料が2つあれば、両方に触れてください。共通点や違いを探すと書きやすくなります。
縦書きでの数値の書き方
| もとの表記 | 縦書きでは |
|---|---|
| 30% | 三〇パーセント |
| 2026年 | 二〇二六年 |
| 15分 | 一五分 |
漢数字を使います。「%」もカタカナで書いてください。
資料・グラフ【20問】
- 1資料問題で、第一段落に書くことは?
- 2資料の読み取りで、必ず入れるものは?
- 3グラフで注目するところを3つ答えよ。
- 4「増えている」だけでは、なぜ不十分か?数値を添える
- 5円グラフで注目するところは?
- 6折れ線グラフで注目するところは?
- 7棒グラフで注目するところは?
- 8複数の資料があるときは、どうするか?
- 9資料の読み取りに、感想を書いてよいか?事実だけを述べる
- 10資料と自分の意見を、どうつなげるか?
- 11「資料から〜が分かる」の後に書くことは?
- 12資料の数値を書くとき、注意することは?単位も忘れない
- 13縦書きで「30%」はどう書くか?漢数字とカタカナ
- 14資料問題で最も多い失敗は?
- 15資料を「踏まえて」とあったら?
- 16資料が2つあるとき、両方に触れるか?片方だけでは減点
- 17「気づいたこと」と「考えたこと」の違いは?
- 18グラフの単位を書き忘れると?「%」「人」など
- 19資料問題で、第二段落に書くことは?
- 20「割合が高い」と「数が多い」の違いは?
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
原稿用紙の使い方
| 項目 | ルール |
|---|---|
| 段落の最初 | 1マス空ける |
| 句読点 | 1マス使う |
| 行末の句読点 | 最後のマスに文字と一緒に書く |
| かぎかっこ | 1マス使う |
| 小さい「っ」「ゃ」 | 1マス使う |
| 「……」「――」 | 2マス使う |
話し言葉は使わない
| 話し言葉 | 書き言葉 |
|---|---|
| 〜じゃない | 〜ではない |
| 〜してる | 〜している |
| でも | しかし |
| だから | したがって・そのため |
| すごく | 非常に・とても |
| ちゃんと | きちんと |
「ネット」のような略語も避けてください。「インターネット」と正式に書きます。
文末をそろえる
| 使う場面 | |
|---|---|
| だ・である | 意見文・入試の作文 |
| です・ます | 手紙・スピーチ原稿 |
入試では「だ・である」が無難です。途中で混ぜてはいけません。
表記のルール【20問】
- 1原稿用紙で、段落の最初は?
- 2句読点が行の最後に来たら、どうするか?次の行の最初には置かない
- 3「」の始まりは、1マス使うか?1マス1字
- 4小さい「っ」「ゃ」は、1マス使うか?
- 5「……」は、何マス使うか?3点リーダを2つ並べる
- 6「――」は、何マス使うか?
- 7数字は、縦書きでどう書くか?二〇二六年など
- 8アルファベットは、縦書きでどう書くか?使うなら1マス1字
- 9「話し言葉」の例を3つ答えよ。
- 10「〜じゃない」は、書き言葉でどう書くか?
- 11「〜してる」は、書き言葉でどう書くか?
- 12「でも」は、書き言葉でどう書くか?
- 13「だから」は、書き言葉でどう書くか?
- 14「すごく」は、書き言葉でどう書くか?
- 15「ネット」のような略語は使ってよいか?正式な語で書く
- 16文末は、そろえる必要があるか?「です・ます」か「だ・である」で統一
- 17入試の作文では、どちらの文末が無難か?意見文にふさわしい
- 18同じ文末が続くと、どうなるか?「〜だ」「〜である」を混ぜる
- 19一文の長さの目安は?長すぎると読みにくい
- 20主語と述語は、どうすべきか?ねじれに注意
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
内容の書き方

抽象的な決意を書かない
| 例 | |
|---|---|
| よくない | 高校ではがんばりたい |
| よい | 毎日三〇分、英単語を覚える |
「がんばる」「努力する」だけでは、何をするか分かりません。具体的な行動を書いてください。
立場をはっきりさせる
| 例 | |
|---|---|
| よくない | どちらも大切だと思う |
| よい | 私は読書のほうが大切だと考える |
曖昧な立場は減点されます。どちらかに決めて、最後まで貫いてください。
体験は書きすぎない
作文の中心は意見です。体験は、それを支える材料にすぎません。
| 200字での配分 | 字数 |
|---|---|
| 意見と理由 | 120字 |
| 体験 | 60〜80字 |
内容と注意点【20問】
- 1作文のテーマでよく出るものを3つ答えよ。
- 2「高校生活で取り組みたいこと」に答えるコツは?抽象的な決意は避ける
- 3「読書の大切さ」に答えるコツは?
- 4抽象的な決意の例は?何をするか書いていない
- 5具体的な行動の例は?
- 6体験を書くとき、避けるべきことは?作文の中心は意見
- 7自分の意見に自信がないときは?曖昧な立場は減点される
- 8「両方大切だ」と書くのは?立場がはっきりしない
- 9作文で、うそを書いてよいか?ただし不自然な内容は避ける
- 10書き出しで避けるべきことは?字数のむだ
- 11結びで避けるべきことは?まとめの一文を入れる
- 12作文が苦手な人が、まずやるべきことは?構成を決めてから書く
- 13作文の練習で、最も効果があるのは?
- 14見直しで確認することを3つ答えよ。
- 15誤字脱字は、どのくらい減点されるか?積み重なると大きい
- 16漢字が思い出せないときは?ひらがなは避ける
- 17消しゴムで消すとき、注意することは?読みにくいと減点される
- 18時間が足りなくなったら?白紙は0点
- 19作文の採点基準を3つ答えよ。
- 20作文で最も大切なことは?
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
腕試し:ランダム15問
- 1「具体例を挙げて」とあったら、何を書くか?
- 2縦書きで「30%」はどう書くか?
- 3双括型で書く利点は?
- 4字数の数え方で、句読点はどう扱うか?
- 5資料問題で、第一段落に書くことは?
- 6グラフで注目するところを3つ答えよ。
- 7作文が苦手な人が、まずやるべきことは?
- 8資料が2つあるとき、両方に触れるか?
- 9「はじめ・中・終わり」で、中に書くことは?
- 10書き出しで避けるべきことは?
- 11資料問題で最も多い失敗は?
- 12作文で書く内容は、いくつに絞るか?
- 13資料問題で、第二段落に書くことは?
- 14「〜してる」は、書き言葉でどう書くか?
- 15体験を書くときの長さの目安は?
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
200字作文の例
「読書の大切さについて、体験を含めて200字以内で書きなさい」という問題を想定します。
私は、読書は自分の考えを広げるために大切だと考える。
中学二年のとき、環境問題についての本を読んだ。それまで私は、ごみを減らすことだけが対策だと思っていた。しかしその本には、食品を捨てないことも重要だと書かれていた。自分の考えがいかに狭かったかを知り、驚いた。
本は、自分では思いつかない見方を教えてくれる。だからこそ、読書は大切なのである。
この例文の構造
| 段落 | 内容 | 字数 |
|---|---|---|
| 1 | 結論(読書は考えを広げる) | 27字 |
| 2 | 体験(環境問題の本を読んだ) | 104字 |
| 3 | まとめ(結論を言いかえる) | 41字 |
合計172字です。200字以内という条件を満たしています。
なぜこの例文がよいか
| 要素 | 評価 |
|---|---|
| 最初に結論がある | 何を言いたいか、すぐ分かる |
| 体験が具体的 | 「環境問題の本」と特定されている |
| 考えの変化がある | 前後の対比で説得力が出る |
| 結論に戻っている | まとまりがある |
よくある質問

書くことが思いつきません
特別な体験でなくて構いません。
| 身近な題材 |
|---|
| 部活動での出来事 |
| 読んだ本・見たニュース |
| 家族や友人との会話 |
| 授業で学んだこと |
小さな出来事でも、そこから何を考えたかが書ければ十分です。
事実でないことを書いてもいいですか
構いません。入試の作文で、事実かどうかは確認されません。
ただし、不自然な内容は避けてください。中学生には経験しにくい出来事を書くと、かえって説得力を失います。
字数が足りません
| 増やし方 |
|---|
| 体験を具体的に書く(いつ・どこで・何を) |
| 理由を一つ加える |
| まとめの一文を足す |
同じことを繰り返してはいけません。内容を足してください。
字数が超えてしまいます
| 減らし方 |
|---|
| 体験の細部を削る |
| 接続語を減らす |
| 一文を短くする |
結論と理由は削らないでください。作文の中心だからです。
漢字が思い出せないときは
別の言葉に言いかえてください。
| 書けないとき | 言いかえ |
|---|---|
| 「憂慮」が書けない | 「心配」にする |
| 「貢献」が書けない | 「役に立つ」にする |
ひらがなで書くのは避けてください。減点されることがあります。
時間が足りなくなったら
結論だけでも書いてください。白紙は0点です。
部分点が取れる可能性があります。途中でも、文を完結させてください。
練習方法を教えてください
| 順 | やること |
|---|---|
| 1 | 型を覚える(はじめ・中・終わり) |
| 2 | 過去問のテーマで書いてみる |
| 3 | 先生に見てもらう |
| 4 | 時間を計って書く |
書いたら必ず見てもらってください。自分では気づけない癖があります。
作文は何回書けばいいですか
10回書けば形になります。
最初は時間を気にせず、型どおりに書く練習をしてください。慣れてきたら、時間を計ります。
次にやること
まず条件の読み取り20問から始めてください。作文で最も大切な部分です。
そのあと構成を覚え、実際に書いてみてください。
原稿用紙が必要なときは、ダウンロードして印刷できます。時間を計って書く練習に使ってください。








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