慣用句は、中学入試でも高校入試でも必ず出ます。知識問題として直接問われるだけでなく、長文の中にも当たり前のように出てきます。
ただ、数が多くて覚えきれないという声をよく聞きます。
そこで、体の一部を使った慣用句100選を、部位別かつ頻出度順に整理しました。答えはタップすると開きます。○△×で自己採点でき、できなかったものだけをもう一度確認できます。
主な勉強場所はどこ?
体の慣用句の覚え方
慣用句を五十音順に並べた一覧は、覚えにくいものです。関連のない言葉が続くため、記憶に引っかかりません。
体の一部を使った慣用句には、大きな利点があります。部位ごとにまとめると、意味の傾向が見えてくることです。
| 部位 | 表す内容の傾向 | 例 |
|---|---|---|
| 目 | 見ること・判断・関心 | 目がない/目に余る |
| 手 | 作業・対応・関与 | 手を焼く/手を打つ |
| 口 | 話すこと・秘密 | 口が堅い/口を割る |
| 耳 | 聞くこと・情報 | 耳が痛い/耳が早い |
| 足 | 移動・進行・金銭 | 足を運ぶ/足が出る |
| 顔 | 体面・人間関係 | 顔が広い/顔を立てる |
| 頭 | 思考・態度 | 頭が下がる/頭が固い |
| 鼻 | 自慢・見下し | 鼻が高い/鼻であしらう |
| 腹 | 本心・感情・覚悟 | 腹を割る/腹をくくる |
| 胸 | 感動・心の動き | 胸を打つ/胸をなでおろす |
| 首・肩 | 立場・負担 | 首が回らない/肩の荷が下りる |
「腹」は本心を表す——この傾向をつかんでおくと、知らない慣用句が出ても意味を推測できます。
意味が正反対の組を押さえる
試験では対になる慣用句がよく出ます。セットで覚えると効率が上がります。
| 一方 | 意味 | 対になる語 | 意味 |
|---|---|---|---|
| 口が堅い | 秘密をもらさない | 口が軽い | 秘密をすぐしゃべる |
| 骨が折れる | 手間がかかる | 骨を折る | 努力する |
| 顔が広い | 知り合いが多い | 顔から火が出る | 恥ずかしい |
| 頭が下がる | 尊敬する | 頭が固い | 柔軟でない |
「骨が折れる」と「骨を折る」は要注意です。助詞が違うだけで意味が変わります。前者は「大変だ」、後者は「努力する」です。
体の慣用句【Sランク・34問】
- 1「目がない」の意味は?判断力を失うほど好き
- 2「目を疑う」の意味は?
- 3「目からうろこが落ちる」の意味は?
- 4「目に余る」の意味は?
- 5「目を光らせる」の意味は?
- 6「手を焼く」の意味は?もてあます
- 7「手をこまねく」の意味は?
- 8「手に負えない」の意味は?
- 9「手を打つ」の意味は?
- 10「手が離せない」の意味は?
- 11「口が堅い」の意味は?
- 12「口が軽い」の意味は?
- 13「口をはさむ」の意味は?
- 14「口を割る」の意味は?
- 15「口がすべる」の意味は?
- 16「耳が痛い」の意味は?
- 17「耳を貸す」の意味は?
- 18「耳にたこができる」の意味は?
- 19「足が出る」の意味は?赤字になる
- 20「足を引っぱる」の意味は?
- 21「足が棒になる」の意味は?
- 22「足を運ぶ」の意味は?
- 23「顔が広い」の意味は?
- 24「顔から火が出る」の意味は?
- 25「顔を立てる」の意味は?
- 26「頭が下がる」の意味は?
- 27「頭を冷やす」の意味は?
- 28「頭が固い」の意味は?
- 29「鼻が高い」の意味は?誇らしい
- 30「鼻であしらう」の意味は?
- 31「腹が立つ」の意味は?
- 32「腹を割る」の意味は?
- 33「胸を張る」の意味は?
- 34「首を長くする」の意味は?
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
体の慣用句【Aランク・33問】
- 1「目を細める」の意味は?
- 2「目をつぶる」の意味は?
- 3「目星をつける」の意味は?
- 4「目と鼻の先」の意味は?
- 5「手塩にかける」の意味は?
- 6「手を尽くす」の意味は?
- 7「手も足も出ない」の意味は?
- 8「手を抜く」の意味は?
- 9「口を切る」の意味は?
- 10「口車に乗る」の意味は?
- 11「口に合う」の意味は?
- 12「耳を疑う」の意味は?
- 13「耳が早い」の意味は?
- 14「足を洗う」の意味は?
- 15「足がつく」の意味は?
- 16「二の足を踏む」の意味は?
- 17「顔が利く」の意味は?
- 18「顔を出す」の意味は?
- 19「顔に泥を塗る」の意味は?
- 20「頭を抱える」の意味は?
- 21「頭角をあらわす」の意味は?
- 22「鼻にかける」の意味は?
- 23「鼻をあかす」の意味は?
- 24「腹をくくる」の意味は?
- 25「腹にすえかねる」の意味は?
- 26「胸を打つ」の意味は?
- 27「胸を借りる」の意味は?
- 28「胸がすく」の意味は?
- 29「首をひねる」の意味は?
- 30「首を突っ込む」の意味は?
- 31「肩を持つ」の意味は?
- 32「肩の荷が下りる」の意味は?
- 33「肩を並べる」の意味は?
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
体の慣用句【Bランク・33問】
- 1「目に物見せる」の意味は?
- 2「目を盗む」の意味は?
- 3「目の上のたんこぶ」の意味は?
- 4「白い目で見る」の意味は?
- 5「手を貸す」の意味は?
- 6「手を広げる」の意味は?
- 7「後手に回る」の意味は?
- 8「口をそろえる」の意味は?
- 9「口を濁す」の意味は?
- 10「口が重い」の意味は?
- 11「耳を澄ます」の意味は?
- 12「寝耳に水」の意味は?
- 13「足しげく通う」の意味は?
- 14「揚げ足を取る」の意味は?
- 15「顔色をうかがう」の意味は?
- 16「大きな顔をする」の意味は?
- 17「頭打ちになる」の意味は?
- 18「鼻持ちならない」の意味は?
- 19「木で鼻をくくる」の意味は?
- 20「腹を探る」の意味は?
- 21「背に腹はかえられぬ」の意味は?
- 22「胸に刻む」の意味は?
- 23「胸をなでおろす」の意味は?
- 24「首が回らない」の意味は?
- 25「肩身が狭い」の意味は?
- 26「肩で息をする」の意味は?
- 27「舌を巻く」の意味は?
- 28「舌の根の乾かぬうちに」の意味は?
- 29「歯が立たない」の意味は?
- 30「歯に衣着せぬ」の意味は?
- 31「骨が折れる」の意味は?
- 32「骨を折る」の意味は?
- 33「へそを曲げる」の意味は?
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
間違えやすい慣用句【頻出10組】

試験では、似ていて紛らわしいものが狙われます。ここを押さえると差がつきます。
助詞が違うだけで意味が変わる
| 慣用句 | 意味 |
|---|---|
| 骨が折れる | 手間がかかって大変である |
| 骨を折る | 労を惜しまず努力する |
「が」なら大変、「を」なら努力です。混同しやすいので、例文で覚えてください。
| 例文 |
|---|
| この作業は骨が折れる。(=大変だ) |
| 友人のために骨を折った。(=尽力した) |
意味を取り違えやすいもの
| 慣用句 | 誤りやすい理解 | 正しい意味 |
|---|---|---|
| 手をこまねく | ×準備する | 何もせずに見ている |
| 役不足 | ×力が足りない | 実力に対して役目が軽すぎる |
| 気が置けない | ×油断できない | 遠慮がいらない/親しい |
| さわりを話す | ×最初の部分 | 話の要点・聞かせどころ |
| 枯れ木も山のにぎわい | ×立派なものが加わる | つまらないものでもないよりはまし |
「手をこまねく」は特に要注意です。「こまねく」という響きから準備の意味に取られがちですが、何もしないことを指します。
また「役不足」は逆の意味で使われることが多い言葉です。「私には役不足です」と言うと、「この役目は自分には軽すぎる」という意味になってしまいます。
体の部位を取り違えやすいもの
| 正しい形 | 誤りやすい形 | 意味 |
|---|---|---|
| 耳にたこができる | ×目にたこ | 同じ話を何度も聞く |
| 足が棒になる | ×手が棒 | 歩きすぎて疲れる |
| 舌を巻く | ×口を巻く | たいへん驚き感心する |
| 首を長くする | ×目を長くする | 待ち遠しく思う |
| 胸を借りる | ×肩を借りる | 上位の相手に練習してもらう |

慣用句の覚え方【3つの手順】

手順1:部位ごとにまとめる
五十音順ではなく、部位で束ねてください。先ほどの表のとおり、部位ごとに意味の傾向があります。
| 覚え方 | 効果 |
|---|---|
| 五十音順に1つずつ | つながりがなく、記憶に残りにくい |
| 部位ごとにまとめて | 傾向が見え、推測もできるようになる |
手順2:対になる語をセットにする
「口が堅い/口が軽い」のように、意味が反対のものを一緒に覚えます。
試験では対義関係を問う設問が出ます。セットで覚えておけば、そのまま得点になります。
手順3:例文で覚える
意味だけを覚えても、使い方を問われると答えられません。
| 覚え方 | 例 |
|---|---|
| 意味だけ | 「顔が広い」=知り合いが多い |
| 例文で | 父は顔が広く、どこへ行っても声をかけられる。 |
短くて構いません。自分で1文作ると定着します。

入試での出題形式
慣用句は、次の4つの形式で問われます。
| 形式 | 問われ方 | 対策 |
|---|---|---|
| 意味の選択 | 「目に余る」の意味として適切なものを選べ | 意味を正確に覚える |
| 空欄補充 | 「( )が広い」に入る漢字を答えよ | 部位ごとに覚える |
| 用法の判定 | 使い方が正しい文を選べ | 例文で覚える |
| 対義・類義 | 「口が堅い」の対になる慣用句は | セットで覚える |
最も多いのは空欄補充です。「( )を割る」「( )が痛い」のように、部位を答えさせる形が定番です。
だからこそ、部位ごとに整理する方法が有効になります。
意味の選択や空欄補充問題は以下の記事からプリントをダウンロードできますので、そちらをご活用下さい。
長文読解との関係
知識問題として直接問われるだけではありません。文章中に当たり前のように登場します。
「彼は手をこまねいていた」という一文の意味が取れなければ、その段落の理解が崩れます。読解の土台としても必要です。
腕試し:ランダム10問
ここまでの内容が身についたか確認してください。順番をシャッフルし、1問ずつ表示します。スワイプでも進められます。
- 1「口をはさむ」の意味は?
- 2「目がない」の意味は?
- 3「手を尽くす」の意味は?
- 4「胸を張る」の意味は?
- 5「頭を冷やす」の意味は?
- 6「顔が利く」の意味は?
- 7「耳を疑う」の意味は?
- 8「二の足を踏む」の意味は?
- 9「鼻にかける」の意味は?
- 10「口が軽い」の意味は?
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
×が3問以上あった場合は、Sランクに戻ってください。頻出のものから確実にするのが近道です。
よくある質問

慣用句と四字熟語は何が違うのですか
| 慣用句 | 四字熟語 | |
|---|---|---|
| 形 | 2語以上の組み合わせ | 漢字4字 |
| 例 | 目がない/腹を割る | 一石二鳥/臨機応変 |
| 由来 | 日常の言い回しから | 多くは中国の古典から |
どちらも入試で出ます。慣用句を終えたら、四字熟語にも取り組んでください。
ことわざとの違いは何ですか
| 慣用句 | ことわざ | |
|---|---|---|
| 内容 | 決まった言い回し | 教訓や知恵を示す |
| 例 | 手を焼く | 急がば回れ |
| 文の形 | 文の一部として使う | それ自体で意味が完結する |
ことわざは「教え」を含みます。慣用句には教訓の要素がありません。
何問くらい覚えればいいですか
| 目標 | 目安 |
|---|---|
| 最低限 | Sランク34問 |
| 標準 | S+A 67問 |
| 得意にしたい | 全100問 |
まずSランクだけを完璧にしてください。入試で出るものの大半を押さえられます。
体以外の慣用句も覚えるべきですか
体の慣用句を終えてからにしてください。
動物や自然を使った慣用句もありますが、出題数では体の部位が圧倒的です。優先順位をつけて進めてください。
意味は分かるのに空欄が埋められません
部位ごとに覚え直してください。
意味だけを覚えていると、「( )が痛い」の空欄で迷います。「耳」という部位とセットで記憶する必要があります。
この記事の冒頭にある部位別の表を、もう一度見てください。
作文や面接でも使えますか
使えますが、多用は避けてください。
1つの文章に1〜2個までが目安です。多すぎると、かえって幼い印象になります。
| 使いやすい | 避けたい |
|---|---|
| 胸を張る/頭が下がる | へそを曲げる/口車に乗る |
くだけた表現は、改まった場面には向きません。
大人になっても役立ちますか
役立ちます。慣用句は日常会話でも新聞でも使われます。
とくに「役不足」「気が置けない」のような誤用しやすい言葉は、社会に出てからも問われる場面があります。正しい意味を知っておいて損はありません。
次にやること
Sランクを終えたら、Aランクへ進んでください。1日10問のペースなら、10日で全100問を1周できます。
慣用句が固まったら、四字熟語に取り組んでください。入試の知識分野では、この2つが 2つの大きな柱になります。
対義語・敬語・文法も、それぞれまとめた記事があります。知識問題は短期間で得点に変わる分野です。読解の勉強と並行して進めてください。







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