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Mino
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法学部⇒ロースクール(法科大学院)

これまで7年以上にわたって120名以上(計1200コマ)の受験生を中学・高校・大学受験の文系科目を中心に担当。

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データ型小論文の解き方【問題・答案例つき】グラフの読み取りと意見

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データ型小論文の解き方【問題・答案例つき】グラフの読み取りと意見

グラフや表を読み取って論じるデータ型の小論文は、近年増えている出題形式です。

この形式が苦手だという人は多いのですが、原因ははっきりしています。数字を読むだけで終わってしまうことです。

データ型で求められているのは読み取りではなく、そこから何を考えたかです。この記事では読み取りの手順と、意見につなげる方法を示します。

📰 先週の結果
好きな季節、春と秋どっち?
春派 39%
秋派 61%
みんなはどっち?
🔥 もうすぐ終了!
学校でのスマホ、全面禁止と時間制限OKどっち?
残り 1
現在 31 人が投票!
学年を選んでね
先に学年を選んでください
VS
58% 時間制限OK派
全面禁止派 42% 13票)
時間制限OK派 58% 18票)
📊 学年別の結果
中1
100%
1票
中2
80%
20%
5票
中3
67%
33%
6票
高1
100%
0票
高2
50%
50%
4票
高3
20%
80%
15票
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自宅(自室) 55%
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自宅(リビング) 18%
152 票
学校の自習室 7%
55 票
塾・予備校の自習室 13%
106 票
カフェ・ファミレス 3%
22 票
図書館 5%
39 票
Total: 835 votes

目次(見たいところをクリックできます!)

データ型で問われていること

段階問われること
読み取りデータから事実を正確に取り出せるか
解釈なぜそうなっているかを考えられるか
論述解釈をもとに意見を述べられるか

3段階あります。多くの答案は1段階目で止まっています。

データ型で問われていること
答案の水準内容
低いグラフの数字を並べただけ
普通変化の傾向を述べている
高い原因を考え、意見につなげている

「2010年は30%、2020年は45%に増加した」だけでは不十分です。なぜ増えたのか、それが何を意味するのかまで書いてください。

出題のパターン

形式設問の例
読み取りのみ図から読み取れることを述べよ
読み取り+意見図をふまえ、あなたの考えを述べよ
複数資料資料1と資料2を関連づけて論じよ

複数資料型が最も難しい形式です。2つのデータを別々に説明するだけでは評価されません。関連づけが必要になります。

読み取りの手順【4ステップ】

やること時間の目安(60分)
1タイトルと単位を確認2分
2大きな変化を探す5分
3原因を考える8分
4構成をメモする5分
5書く35分
6見直す5分

ステップ1:タイトルと単位を確認

最初に必ず確認してください。ここを読み飛ばすと誤読します。

確認することなぜ
タイトル何のデータか
単位%・人・円・件
調査年いつの数字か
出典誰が調べたか
軸の範囲0から始まっているか

単位の見落としが最も危険です。「%」を「人」と読み違えると、答案全体が崩れます。

また縦軸が0から始まっていないグラフでは、変化が実際より大きく見えます。注意して読んでください。

ステップ2:大きな変化を探す

すべての数字を説明する必要はありません。目立つ点を3つ選んでください。

見るべき点
最大と最小どこが最も高い・低いか
急な変化どこで大きく動いたか
傾向の転換増加から減少に変わった点
例外全体の傾向と違う動きをする項目
差が大きい箇所項目間の開き

最も書きやすいのは「例外」です。全体と違う動きをする項目には理由があり、そこを論じると答案に深みが出ます。

ステップ3:原因を考える

ここが差のつく部分です。

問い考える方向
なぜ増えたのか社会の変化・制度の変更・技術
なぜ減ったのか同上
なぜその年なのかその前後に何があったか
なぜ例外があるのかその項目の特殊事情

正解を当てる必要はありません。筋の通った説明ができていれば評価されます。

ただし断定は避けてください。「〜が原因である」ではなく「〜が影響していると考えられる」と書くのが安全です。

ステップ4:構成をメモする

メモする内容
取り上げるデータ(2〜3点)
それぞれの解釈
そこから導く自分の意見
反対の見方への応答

書き方の型【4部構成】

書き方の型【4部構成】
内容字数の目安(600字)
① 読み取りデータから分かる事実120〜150字
② 解釈なぜそうなっているか150〜200字
③ 意見そこから何を考えるか200〜250字
④ まとめ結論を一文で50〜80字

①を書きすぎないことが重要です。数字の説明に字数を使うと、肝心の意見が薄くなります。

目安として読み取りは全体の2割までにとどめてください。

数字の書き方

書き方
変化を示す2010年の30%から2020年の45%へ増加している
比較を示すA市はB市の約2倍である
順位を示す最も高いのはCで、次いでDが続く

数字はそのまま書き写してください。四捨五入や概算は誤読のもとになります。

ただしすべての数字を並べる必要はありません。論じるのに必要な2〜3点に絞ってください。

解釈で使える表現

表現使う場面
〜が影響していると考えられる原因を推測する
〜という背景があるのではないか同上
この数値は〜を示している意味を述べる
注目すべきは〜である焦点を移す
一方で〜という傾向も見られる例外に触れる

「考えられる」「ではないか」を使ってください。断定するとデータにない主張になります。

答案例【600字】

次のような資料が出たと想定します。

例題

データ型小論文 例題

(資料の内容)
「1日あたりの読書時間」の調査結果。
10代から60代までの年代別に、平均読書時間を分単位で示している。10代が最も短く1日15分、20代が18分、30代が22分、40代が28分、50代が35分、60代が42分となっている。あわせて、同じ調査の「1日あたりの動画視聴時間」も示されており、10代が最も長く1日120分、年代が上がるほど短くなり、60代は35分である。

答案例

資料から、読書時間と動画視聴時間が逆の傾向を示していることが分かる。読書時間は10代の15分から60代の42分まで、年代が上がるほど長くなる。一方、動画視聴時間は10代の120分が最も長く、年代が上がるほど短くなり、60代では35分にとどまる。

この差は、それぞれの年代が育った情報環境の違いによるものと考えられる。10代は生まれたときから動画が身近にあり、情報を得る手段として動画を選ぶことに慣れている。一方、60代が若い頃には動画を手軽に見る環境がなく、活字から情報を得る習慣が定着したのではないか。

ここで注意すべきは、この数値を「若者の読書離れ」と単純に結論づけてよいかという点である。読書時間が短いことは、情報に触れる時間が短いことを意味しない。10代は動画を含めれば、1日135分を情報摂取に使っている。60代の77分より長い。問題は時間の長さではなく、得られる情報の性質にあるのではないか。

動画は視覚と聴覚に訴えるため理解しやすい一方、受け身になりやすい。読書は自分の速度で読み返せるため、考えながら進められる。両者は代替関係ではなく、役割が異なる。

実際、学校の授業では文章を読んで考える時間が確保されているが、その時間は調査の読書時間に含まれていない可能性がある。数値だけを見て若い世代が考えていないと判断するのは早い。

読書時間の短さを問題とするなら、時間を増やすことより、考えながら読む経験をどう確保するかを問うべきだと考える。

この答案のどこが評価されるか

箇所評価される点
2つのデータを対比した複数資料を関連づけている
数字を正確に引用読み取りが正確
情報環境という原因を示した解釈に踏み込んでいる
「読書離れ」を疑った安易な結論を避けている
合計時間を計算したデータから新しい数字を出している
時間ではなく性質に論点を移した問いの立て直しができている

3段落目が最も評価される部分です。「読書離れ」という予想される結論をいったん疑い、別の見方を示しています。

また135分と77分という数字は資料にありません。自分で足して出した数字です。データを組み合わせて新しい事実を導くと、答案の質が上がります。

複数資料の関連づけ方

資料が2つ以上ある場合、別々に説明しただけでは評価されません。

関連づけの型書き方
対比資料1は増加、資料2は減少している
因果資料1の変化が、資料2の結果につながっている
補完資料1だけでは分からない点が、資料2から見える
矛盾資料1と資料2は一見矛盾する

最も書きやすいのは対比です。先ほどの答案例も、読書時間と動画視聴時間を対比させています。

「矛盾」を扱えると評価は高くなります。一見食い違う2つのデータを、どう説明するかを論じる形です。

よくある失敗

失敗1:数字を並べただけで終わる

直す前直したあと
10代は15分、20代は18分、30代は22分、40代は28分、50代は35分、60代は42分である。読書時間は10代の15分から60代の42分まで、年代が上がるほど長くなる。

すべての数字を書き写す必要はありません。傾向を一文でまとめ、残った字数を解釈に使ってください。

失敗2:単位を読み違える

答案全体が崩れる最も危険な失敗です。

確認すること
%なのか、実数(人・件)なのか
万人なのか、千人なのか
年間なのか、月間なのか、1日あたりなのか

最初の2分でタイトルと単位を確認してください。

失敗3:原因を断定する

直す前直したあと
この変化はスマートフォンの普及が原因である。この変化には、スマートフォンの普及が影響していると考えられる。

データは相関を示すだけで、原因を証明しません。断定すると、根拠のない主張になります。

失敗4:資料にない数字を使う

直す前直したあと
全国平均は約50%と言われている。(資料にある数字だけを使う)

記憶に頼った数字は書かないでください。誤っていれば大きな減点になります。

ただし資料の数字を足したり引いたりするのは問題ありません。むしろ評価されます。

失敗5:資料を別々に説明する

直す前直したあと
資料1では〜である。資料2では〜である。資料1と資料2は逆の傾向を示している。これは〜という違いによるものと考えられる。

複数資料は必ず関連づけてください。並べて説明するだけでは、設問に答えたことになりません。

失敗6:予想される結論に飛びつく

直す前直したあと
このデータは若者の読書離れを示している。この数値を「読書離れ」と単純に結論づけてよいかは検討が必要である。

誰でも思いつく結論は、そのまま書いても評価されません。いったん疑ってみると、答案に深みが出ます。

数字の扱い方

使える計算

計算
10代と60代では27分の開きがある
倍率約2.8倍である
合計読書と動画を合わせると135分になる
割合全体の約3分の1を占める

資料の数字から計算して出した数値は、評価されます。データを組み合わせて新しい事実を導く作業だからです。

概数の書き方

状況書き方
正確な数字があるそのまま書く
計算結果が割り切れない「約〜」をつける
おおまかに示したい「およそ半数」「3分の1程度」

電卓は使えません。複雑な計算は避け、概数で示してください。

よくある質問

グラフが読み取れません

3点だけ探してください。

探すもの
最も高いところ
最も低いところ
大きく変わったところ

この3点が分かれば、読み取りの部分は書けます。すべてを理解する必要はありません。

原因が思いつきません

時期に注目してください。

問い考える方向
その年に何があったか制度の変更・技術の普及・社会の出来事
誰が関係するか年代・地域・職業による違い
何が変わったか価値観・生活様式・経済状況

正解を当てる必要はありません。筋が通っていれば評価されます。

データに書いていないことを書いてもいいですか

書いてよい書いてはいけない
データから考えた解釈記憶に頼った別の統計
データを計算した数値不確かな事実
自分の経験や見聞断定的な原因の特定

解釈は自由ですが、事実は資料の範囲内にとどめてください。

意見が思いつきません

「この数値をどう受け止めるべきか」を考えてください。

問いの立て方
これは問題なのか、そうでないのか
この傾向は続くべきか、変えるべきか
誰にとっての問題なのか
数値だけで判断してよいのか

4つ目が使いやすい問いです。数値の限界を指摘すると、論が立ちやすくなります。

計算を間違えたらどうなりますか

大きな減点になります。

複雑な計算は避け、差や倍率など簡単なものにとどめてください。自信がなければ計算せず、傾向だけを述べても構いません。

他の形式とどう違いますか

形式材料必要な力
データ型グラフ・表読み取りと解釈
課題文型文章読解と要約
テーマ型題のみ背景知識

データ型は知識が少なくても書ける形式です。材料が資料にあるためです。

ただし読み間違えると全体が崩れるという危険があります。最初の確認を丁寧に行ってください。

どの学部で出ますか

学部系統出題の傾向
経済・経営統計や経済指標
社会・国際人口・世論調査
医療・看護疾病・高齢化の統計
教育学力調査・意識調査

社会科学系で出題が多い形式です。志望学部の過去問を必ず確認してください。

次にやること

まず志望校の過去問で形式を確認してください。データ型が出るかどうかで対策が変わります。

データ型が出る場合は、新聞や統計サイトのグラフを見る習慣をつけてください。実際に書かなくても、「なぜこうなっているか」を考えるだけで力がつきます。

書き方の型やテンプレートをまとめた記事、課題文型の解き方をまとめた記事もあります。あわせて確認してください。

総合型選抜を受ける場合は、志望理由書の準備も並行して進めてください。

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