説明文・論説文は、読み方の手順が決まっています。
感覚で読むから難しく感じるのです。どこに線を引き、何を探すかが分かれば、確実に点が取れます。
この記事では読解の技術を100問にまとめました。答えはタップすると開きます。
主な勉強場所はどこ?
説明文と論説文の違い
| 内容 | 例 | |
|---|---|---|
| 説明文 | 事実を説明した文章 | 〜のしくみ/〜とは何か |
| 論説文 | 筆者の主張を、根拠を挙げて述べた文章 | 〜すべきだ/〜ではないか |
読み方の手順

| 順 | やること |
|---|---|
| 1 | 話題をつかむ(冒頭と題名) |
| 2 | 接続語に印をつける |
| 3 | 指示語の内容を確認する |
| 4 | 段落ごとの要点をつかむ |
| 5 | 筆者の主張を見つける |
頭の中だけで処理しないでください。線を引きながら読むことで、後から探しやすくなります。
線を引くのは3か所だけ
| 引く場所 | 理由 |
|---|---|
| 接続語 | 話の流れが分かる |
| 指示語 | 内容を確認する目印になる |
| 筆者の主張 | 設問で必ず問われる |
過剰に引きすぎないでください。全部に線を引くと、どこが大事か分からなくなります。
接続語の役割と重要性

接続語は、話の流れを教えてくれる読解文において極めて重要な言葉です。

| 働き | 接続語 | 後に来るもの |
|---|---|---|
| 逆接 | しかし・ところが・だが | 筆者の主張 |
| 言いかえ | つまり・要するに | 前の内容のまとめ |
| 例示 | たとえば | 具体例 |
| 順接 | だから・したがって | 前を受けた結果 |
| 並列・添加 | また・さらに・しかも | 同じような内容 |
| 転換 | ところで・さて | 新しい話題 |
とくに注意する2つ
| 接続語 | なぜ重要か |
|---|---|
| しかし | 直後に筆者の主張が来ることが多い |
| つまり | 前の内容がまとめられている |
「しかし」の前は、一般論であることが多いです。筆者はそれを否定して、自分の主張を述べます。
詳しくはこちらの記事をご確認ください。
接続語【20問】
- 1「しかし」は、どんな働きの接続語か?前と反対の内容が来る
- 2「だから」は、どんな働きの接続語か?前が原因、後が結果
- 3「つまり」は、どんな働きの接続語か?前の内容をまとめる
- 4「たとえば」は、どんな働きの接続語か?具体例が来る
- 5「また」は、どんな働きの接続語か?同じような内容を加える
- 6「ところで」は、どんな働きの接続語か?話題を変える
- 7「あるいは」は、どんな働きの接続語か?どちらかを選ぶ
- 8「なぜなら」は、どんな働きの接続語か?後に理由が来る
- 9「ただし」は、どんな働きの接続語か?条件や例外を加える
- 10「要するに」は、どんな働きの接続語か?
- 11筆者の主張が出やすいのは、どの接続語の後か?前の内容を否定して、主張を述べる
- 12具体例の前後にある接続語は?
- 13「しかし」に印をつける理由は?
- 14「つまり」に印をつける理由は?
- 15接続語の問題で、最初にやることは?選択肢を見る前に考える
- 16「しかも」は、どんな働きの接続語か?さらに付け加える
- 17「それとも」は、どんな働きの接続語か?
- 18「さて」は、どんな働きの接続語か?
- 19「したがって」は、どんな働きの接続語か?
- 20「むしろ」は、どんな働きを示すか?「前よりも後ろを選ぶ」形
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
指示語について
指示語とは前述した言葉を「これ」「それ」「あれ」「どれ」など、省略して使う表現のことをいいます。
読解文の設問では傍線部に指示語を含んでいることが多くあります。
その際に大切なのは、指示語に該当する言葉を傍線部の指示語に当てはめて意味が通るかを必ず確認して下さい。
見つけただけで終わらせないでください。

| 順 | やること |
|---|---|
| 1 | 指示語より前を探す(直前が多い) |
| 2 | 見つけた内容を指示語に当てはめる |
| 3 | 意味が通るか確かめる |
当てはめて意味が通らなければ、間違いです。別の箇所を探してください。
答え方にも決まりがあります
| 注意点 |
|---|
| 本文の言葉をそのまま使う |
| 「〜こと」で終える(問いの形に合わせる) |
| 字数制限があれば、それに合う部分を探す |
指示語【15問】
- 1「これ」「それ」「あれ」をまとめて何というか?
- 2指示語が指す内容は、ふつうどこにあるか?直前にあることが多い
- 3指示語の内容を確かめる方法は?意味が通れば正解
- 4指示語の答えは、どんな形で書くか?「〜こと」で終える場合もある
- 5「このような」が指すのは、どんな範囲か?語だけとは限らない
- 6指示語が段落の最初にある場合、指すのはどこか?段落をまたぐこともある
- 7指示語の問題で、必ずやることは?
- 8「その」の後が名詞のとき、指すのは何か?
- 9指示語の内容を答えるとき、字数制限があったら?文中から抜き出す
- 10指示語を正しくとらえないと、どうなるか?
- 11「こそあど言葉」の4種類を答えよ。
- 12指示語が後ろを指すことはあるか?「次のこと」など
- 13指示語の答えが長いとき、どうまとめるか?
- 14「そうした」が指すのは?
- 15指示語の問題で、減点されやすい点は?問いの形に合わせる
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
文章の構成 3つの型

| 型 | 結論の位置 | 特徴 |
|---|---|---|
| 頭括型 | 最初 | 結論→理由・具体例 |
| 尾括型 | 最後 | 話題→説明→結論 |
| 双括型 | 最初と最後 | 結論→説明→結論 |
日本語の説明文は、尾括型が最も多いです。そのため、結論がわかる最後の段落に注目するようにしましょう。
序論・本論・結論
| 部分 | 内容 | 目印 |
|---|---|---|
| 序論 | 話題の提示・問題提起 | 「〜だろうか」 |
| 本論 | 具体例や根拠 | 「たとえば」 |
| 結論 | 筆者の主張 | 「つまり」「このように」 |
問題提起があったら、その答えを探してください。そこに筆者の主張があります。
段落の役割を見分ける
| 役割 | 目印 |
|---|---|
| 具体例 | 「たとえば」で始まる/固有名詞や数字が多い |
| まとめ | 「つまり」「このように」で始まる |
| 対比 | 「一方」「それに対して」がある |
段落と構成【20問】
- 1段落の要点とは?
- 2段落の要点は、どこにあることが多いか?中心となる一文
- 3「形式段落」とは?
- 4「意味段落」とは?形式段落をいくつかまとめる
- 5説明文の基本的な構成を3つ答えよ。
- 6「序論」では何が書かれるか?
- 7「本論」では何が書かれるか?
- 8「結論」では何が書かれるか?
- 9「頭括型」とは?
- 10「尾括型」とは?
- 11「双括型」とは?
- 12日本語の説明文で最も多い構成は?最後に結論が来る
- 13段落の役割を問う問題で、見るべきところは?
- 14「具体例の段落」を見分ける手がかりは?固有名詞や数字が多い
- 15「まとめの段落」を見分ける手がかりは?
- 16問題提起の文は、どんな形になるか?
- 17問題提起があったら、どこを探すか?筆者の主張が書かれている
- 18段落どうしの関係を表す言葉を3つ答えよ。
- 19「対比」とは?
- 20対比の目印になる言葉は?
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
筆者の主張は、文末で判断する

| 文末表現 | 示すもの |
|---|---|
| 〜べきだ | 主張 |
| 〜なければならない | 主張 |
| 〜ではないか | 主張(反語) |
| 〜と考える/〜と思う | 主張 |
| 〜と言われている | 一般論(主張ではない) |
「〜と言われている」は筆者の主張ではありません。世間の考えを示しており、後で否定されることが多くあります。
主張と事実を区別する
| 特徴 | 例 | |
|---|---|---|
| 事実 | 誰が見ても同じ | 日本の人口は減っている |
| 主張 | 筆者の考え | 対策を急ぐべきだ |
キーワードを見つける
繰り返し出てくる言葉が、その文章のキーワードです。
題名にも使われていることが多く、主題に直結します。
筆者の主張【20問】
- 1筆者の主張は、どこにあることが多いか?尾括型が多いため
- 2筆者の主張を示す文末表現を3つ答えよ。
- 3「〜なければならない」は、何を示すか?
- 4「〜だろうか」は、何を示すか?または反語
- 5繰り返し出てくる言葉は、何を示すか?主題に関係する
- 6具体例は、何のために書かれるか?
- 7具体例そのものは、主張か?主張を支える材料
- 8「このように」の後には、何が来るか?
- 9筆者の主張を探すとき、注目する接続語は?
- 10「要旨」とは?
- 11「要約」とは?
- 12要旨をまとめるとき、何を中心にするか?具体例は省く
- 13主張と事実の見分け方は?
- 14「〜と思う」「〜と考える」は何か?
- 15「〜である」「〜がある」は何か?ただし文脈による
- 16文章の話題は、どこで分かるか?
- 17筆者が否定している内容は、どこにあるか?一般論であることが多い
- 18「一般論」とは?筆者が否定することが多い
- 19「〜と言われている」は、何を示すか?筆者の主張ではない
- 20筆者の主張を1文でまとめるコツは?
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
設問の解き方
選択肢問題
| 順 | やること |
|---|---|
| 1 | 本文の該当部分を探す |
| 2 | 自分で答えを考える |
| 3 | 選択肢と照らし合わせる |
選択肢を先に読まないでください。もっともらしい誤答に引っかかります。
切るべき選択肢
| 特徴 | 例 |
|---|---|
| 本文にない内容がある | もっともらしくても誤り |
| 言い過ぎている | 「必ず」「すべて」「最も」 |
| 一部だけ正しい | 後半が本文と違う |
記述問題
| 問い | 文末 |
|---|---|
| なぜか | 〜から/〜ため |
| どういうことか | 〜ということ |
| どんな気持ちか | 〜という気持ち |
問いの形に合わせて文末を決めます。ここを外すと減点されます。
材料はどこから探すか

| 順 | 探す場所 |
|---|---|
| 1 | 傍線部そのもの(指示語・難しい語を確認) |
| 2 | 傍線部の直前・直後 |
| 3 | 同じ段落の中 |
| 4 | 前後の段落 |
近いところから探してください。遠くに行くほど、答えである可能性は下がります。
抜き出し問題
| 注意点 |
|---|
| 本文の言葉を、一字一句そのまま書く |
| 字数が合わなければ、別の箇所を探す |
| 句読点も字数に入れる |
字数は重要な手がかりです。合わないときは、場所が違います。
設問の解き方【25問】
- 1選択肢問題で、最初にやることは?選択肢を先に読まない
- 2選択肢を切るときの手がかりは?
- 3「言い過ぎ」の選択肢の特徴は?
- 4本文にない内容が入った選択肢は?もっともらしくても選ばない
- 5抜き出し問題で、必ず守ることは?変えてはいけない
- 6抜き出し問題で、字数が合わないときは?字数は重要な手がかり
- 7記述問題で、まず確認することは?
- 8「なぜか」と問われたら、文末はどうするか?
- 9「どういうことか」と問われたら、文末はどうするか?
- 10記述問題の材料は、どこから探すか?指示語や接続語をたどる
- 11傍線部の問題で、最初に見るところは?指示語や難しい語を確認する
- 12傍線部に指示語があったら、どうするか?
- 13「本文中の言葉を使って」とあったら?
- 14「自分の言葉で」とあったら?
- 15解答の字数は、指定の何割以上にするか?少なすぎると減点される
- 16時間が足りないとき、先にやるべき問題は?確実に取れる
- 17本文を読む前に、やっておくとよいことは?何を探すか分かる
- 18線を引きながら読む理由は?
- 19線を引くべき箇所を3つ答えよ。
- 20文章が難しくて分からないときは?全部理解しようとしない
- 21設問の答えは、どこにあるか?想像で答えない
- 22選択肢で迷ったら、どうするか?
- 23記述問題で部分点を取るには?
- 24「〜とはどういうことか」の答え方のコツは?本文の別の表現を使う
- 25読解問題で、最も大切なことは?
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
腕試し:ランダム15問
- 1筆者の主張を1文でまとめるコツは?
- 2「要旨」とは?
- 3記述問題で部分点を取るには?
- 4指示語を正しくとらえないと、どうなるか?
- 5指示語の問題で、減点されやすい点は?
- 6「〜なければならない」は、何を示すか?
- 7「ただし」は、どんな働きの接続語か?
- 8指示語の答えが長いとき、どうまとめるか?
- 9解答の字数は、指定の何割以上にするか?
- 10「それとも」は、どんな働きの接続語か?
- 11「〜とはどういうことか」の答え方のコツは?
- 12「〜である」「〜がある」は何か?
- 13時間が足りないとき、先にやるべき問題は?
- 14線を引きながら読む理由は?
- 15「どういうことか」と問われたら、文末はどうするか?
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
よくある質問

読むのが遅くて、時間が足りません
設問に先に目を通してください。
何を探すか分かっていれば、読みながら答えを見つけられます。読んでから設問を見ると、二度読むことになります。
| 順 | やること |
|---|---|
| 1 | 設問にざっと目を通す |
| 2 | 線を引きながら本文を読む |
| 3 | 設問に答える |
本文が難しくて理解できません
全部を理解しようとしないでください。
段落ごとに「だいたい何の話か」がつかめれば十分です。細部は、設問で問われたときに読み返します。
選択肢で必ず迷います
本文に戻って確認してください。
2つに絞れたら、違いがある部分を比べます。どちらかが本文と食い違っているはずです。
| よくある誤りの型 |
|---|
| 本文にない内容が加えられている |
| 「必ず」「すべて」など言い過ぎている |
| 前半は正しいが、後半が違う |
記述問題が書けません
本文の言葉を使ってください。自分で考える必要はありません。
傍線部の前後から材料を集め、問いの形に合わせて文末を整えます。
字数は指定の8割以上を目安にしてください。短すぎると減点されます。
指示語の答え方が分かりません
| 注意点 |
|---|
| 本文の言葉をそのまま使う |
| 文末を「〜こと」にする(問いによる) |
| 見つけた内容を当てはめて確認する |
当てはめて意味が通らなければ、間違いです。
接続語の問題が苦手です
前後の内容の関係を、自分の言葉で考えてください。
「前は〜で、後は〜だから、反対の関係だ」と分かれば、逆接の接続語を選べます。選択肢を見る前に考えるのがコツです。
読解力は上がりますか
上がります。ただし時間がかかります。
まずこの記事の技術を身につけてください。そのうえで、実際の問題を解きながら定着させます。
| 段階 | やること |
|---|---|
| 1 | 読み方の手順を覚える |
| 2 | 線を引きながら読む練習 |
| 3 | 過去問で実践する |
語彙力も必要ですか
必要です。言葉の意味が分からなければ、内容も分かりません。
とくに「抽象的」「客観的」といった評論文の語彙は、繰り返し出てきます。あわせて覚えてください。
次にやること
まず接続語の20問から始めてください。話の流れをつかむ基礎になります。
そのあと指示語に進み、最後に設問の解き方を確認してください。
技術を覚えたら、実際の問題で線を引きながら読む練習をしてください。頭で分かるだけでは、点になりません。






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