高校入試の古文は、2つのことができれば多くは解けます。
| できること | 内容 |
|---|---|
| 1 読める | 歴史的仮名遣いを現代の読みに直せる |
| 2 追える | 「誰がしたのか」が分かる |
助動詞の細かい識別は、高校入試では問われません。この2つに絞ってください。
そこで歴史的仮名遣いと主語の判別を100問にまとめました。答えはタップすると開きます。
主な勉強場所はどこ?
歴史的仮名遣いのルール
| ルール | 直し方 | 例 |
|---|---|---|
| ① 語中・語尾のハ行 | は・ひ・ふ・へ・ほ → わ・い・う・え・お | あはれ→あわれ |
| ② ゐ・ゑ・を | い・え・お | ゐなか→いなか |
| ③ ぢ・づ | じ・ず | よろづ→よろず |
| ④ くわ・ぐわ | か・が | くわし→かし |
| ⑤ あう・かう | おう・こう | やうやう→ようよう |
| ⑥ いう・しう | ゆう・しゅう | しうと→しゅうと |
| ⑦ えう・けう | よう・きょう | けふ→きょう |
| ⑧ 語頭と助詞は直さない | そのまま | はな(花)/〜は |
「語頭は直さない」に注意する
| 語 | 直し方 | 理由 |
|---|---|---|
| はな(花) | はな(そのまま) | 語頭の「は」 |
| あはれ | あわれ | 語中の「は」 |
| 山は高し | 山は高し(そのまま) | 助詞の「は」 |
歴史的仮名遣い【40問】
- 1「あはれ」を現代仮名遣いに直すと?語中・語尾の「は」→「わ」
- 2「いふ」を現代仮名遣いに直すと?語中・語尾の「ふ」→「う」
- 3「をかし」を現代仮名遣いに直すと?語頭の「を」→「お」
- 4「ゐなか」を現代仮名遣いに直すと?「ゐ」→「い」
- 5「こゑ」を現代仮名遣いに直すと?「ゑ」→「え」
- 6「けふ」を現代仮名遣いに直すと?「えう」→「よう」
- 7「てふ」を現代仮名遣いに直すと?蝶のこと。「えう」→「よう」
- 8「やうやう」を現代仮名遣いに直すと?「あう」→「おう」
- 9「まうす」を現代仮名遣いに直すと?「あう」→「おう」
- 10「うつくしう」を現代仮名遣いに直すと?「いう」→「ゅう」
- 11「思ふ」を現代仮名遣いに直すと?語尾の「ふ」→「う」
- 12「かはづ」を現代仮名遣いに直すと?「は」→「わ」、「づ」→「ず」
- 13「よろづ」を現代仮名遣いに直すと?「づ」→「ず」
- 14「ぢごく」を現代仮名遣いに直すと?「ぢ」→「じ」
- 15「くわし」を現代仮名遣いに直すと?「くわ」→「か」
- 16「ぐわん」を現代仮名遣いに直すと?「ぐわ」→「が」
- 17「にほひ」を現代仮名遣いに直すと?語中の「ほ」→「お」、「ひ」→「い」
- 18「あらそふ」を現代仮名遣いに直すと?語尾の「ふ」→「う」
- 19「たまへ」を現代仮名遣いに直すと?語中の「へ」→「え」
- 20「ゆゑ」を現代仮名遣いに直すと?「ゑ」→「え」
- 21「あふぎ」を現代仮名遣いに直すと?扇のこと。「あう」→「おう」
- 22「かうべ」を現代仮名遣いに直すと?頭のこと。「あう」→「おう」
- 23「さうぞく」を現代仮名遣いに直すと?「あう」→「おう」
- 24「しうと」を現代仮名遣いに直すと?「いう」→「ゅう」
- 25「きうり」を現代仮名遣いに直すと?「いう」→「ゅう」
- 26「いはく」を現代仮名遣いに直すと?語中の「は」→「わ」
- 27「かへる」を現代仮名遣いに直すと?語中の「へ」→「え」
- 28「ほのほ」を現代仮名遣いに直すと?炎のこと。語中の「ほ」→「お」
- 29「まゐる」を現代仮名遣いに直すと?「ゐ」→「い」
- 30「ゑむ」を現代仮名遣いに直すと?微笑むこと。「ゑ」→「え」
- 31語頭以外の「は・ひ・ふ・へ・ほ」は、どう直すか?最も基本的なルール
- 32「ゐ・ゑ・を」は、どう直すか?ただし助詞の「を」はそのまま
- 33「ぢ・づ」は、どう直すか?
- 34「くわ・ぐわ」は、どう直すか?
- 35「あう」の音は、どう直すか?例:やうやう→ようよう
- 36「いう」の音は、どう直すか?例:うつくしう→うつくしゅう
- 37「えう」の音は、どう直すか?例:けふ→きょう
- 38「おう」の音はそのままか?もとから「おう」ならば直さない
- 39語頭の「は」は直すか?例:はな(花)はそのまま
- 40助詞の「は」は直すか?「〜は」の形はそのまま
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
主語の判別
古文では、主語がほとんど書かれていません。
「誰がしたのか」が分からないまま読み進めると、内容がまったく取れなくなります。
手がかりは3つ
| 手がかり | 見方 |
|---|---|
| ① 接続助詞 | 「て」なら主語は同じ/「が」なら変わる |
| ② 敬語 | 尊敬語なら主語は身分の高い人 |
| ③ 文脈 | 直前に出てきた人物を確認する |
①の接続助詞が最重要
| 助詞 | 主語は | 覚え方 |
|---|---|---|
| て・で・つつ | 変わらない | 同じ人が続けている |
| が・を・に・ば・ども | 変わることが多い | 別の人に移る |
「て」でつながっている間は、同じ人が動作をしています。これを知っているだけで、読みやすさが変わります。
例文
翁、竹を取りて、かごを作りて、売りけり。
「て」が2回出てきます。つまり、竹を取ったのも、かごを作ったのも、売ったのも、すべて翁です。
翁、竹を取りしが、女、これを見て驚きけり。
「が」で主語が変わります。竹を取ったのは翁、驚いたのは女です。
主語の判別【30問】
- 1古文で最も省略されやすいものは?「誰が」が書かれていない
- 2主語を見つける手がかりを3つ答えよ。この3つで大半が判断できる
- 3「〜て」でつながる文の主語は?同じ人が続けて動作をしている
- 4「〜で」でつながる文の主語は?「〜て」と同じ
- 5「〜つつ」でつながる文の主語は?
- 6「〜が」でつながる文の主語は?別の人に移る合図
- 7「〜を」でつながる文の主語は?
- 8「〜ば」でつながる文の主語は?
- 9「〜ども」でつながる文の主語は?
- 10「〜に」でつながる文の主語は?
- 11主語が変わらない接続助詞を3つ答えよ。同じ人が続ける
- 12主語が変わる接続助詞を4つ答えよ。別の人に移る
- 13尊敬語が使われている動作の主語は?帝・貴族・主人など
- 14謙譲語が使われている動作の主語は?家来・作者など
- 15「のたまふ」の主語になるのは?尊敬語だから
- 16「まうす」の主語になるのは?謙譲語だから
- 17「たまふ」がついた動作の主語は?尊敬の補助動詞
- 18会話文を見分ける手がかりは?引用を示す語の直前まで
- 19「〜といふ」の直前にあるのは?「と」が引用の目印
- 20古文で「 」がついていないとき、どう見分けるか?その直前までが会話
- 21登場人物を整理するとき、まずやることは?誰が出てくるかを把握する
- 22主語が分からなくなったら、どこに戻るか?主語が示された箇所まで戻る
- 23「〜けり」で終わる文の特徴は?作者が語っている
- 24「〜たまひけり」の主語は?尊敬語「たまふ」+「けり」
- 25同じ人の動作が続くとき、使われる助詞は?
- 26別の人に動作が移るとき、使われる助詞は?
- 27主語の判別で、最初に見るべきものは?「て」か「が」かを確認する
- 28敬語がまったく出てこない文章では、何を頼りにするか?身分差がない場面
- 29「あるひと」とあれば、それは誰か?説話でよく使われる
- 30「この男」とあれば、それは誰か?指示語は前を指す
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
敬語で主語を判断する

尊敬語が使われていたら、主語は身分の高い人です。
| 古語 | 種類 | 主語は |
|---|---|---|
| のたまふ | 尊敬語 | 身分の高い人 |
| おぼす | 尊敬語 | 身分の高い人 |
| たまふ | 尊敬語 | 身分の高い人 |
| まうす | 謙譲語 | 身分の低い人 |
| きこゆ | 謙譲語 | 身分の低い人 |
そのほかの知識【30問】
- 1古文の「係り結び」とは?高校入試では深く問われない
- 2係助詞を5つ答えよ。「ぞなむやかこそ」と覚える
- 3「ぞ」「なむ」があると、文末はどうなるか?強調の意味
- 4「こそ」があると、文末はどうなるか?強調の意味
- 5「や」「か」があると、どんな意味になるか?「〜だろうか」「〜だろうか、いや〜ない」
- 6旧暦の1月を何というか?
- 7旧暦の2月を何というか?
- 8旧暦の3月を何というか?
- 9旧暦の4月を何というか?
- 10旧暦の5月を何というか?
- 11旧暦の6月を何というか?
- 12旧暦の7月を何というか?
- 13旧暦の8月を何というか?
- 14旧暦の9月を何というか?
- 15旧暦の10月を何というか?
- 16旧暦の11月を何というか?
- 17旧暦の12月を何というか?
- 18旧暦で、春はいつか?現代より季節が早い
- 19旧暦で、秋はいつか?
- 20「子(ね)の刻」は、今の何時ごろか?十二支で時刻を表す
- 21「丑(うし)の刻」は、今の何時ごろか?
- 22「午(うま)の刻」は、今の何時ごろか?「正午」の語源
- 23方角で「北」を表す十二支は?
- 24方角で「東」を表す十二支は?
- 25方角で「南」を表す十二支は?
- 26方角で「西」を表す十二支は?
- 27「鬼門」とされる方角は?不吉とされた
- 28「今は昔」で始まる作品のジャンルは?『今昔物語集』『宇治拾遺物語』など
- 29「いづれの御時にか」で始まる作品は?桐壺の冒頭
- 30「男もすなる日記といふものを」で始まる作品は?紀貫之
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
旧暦は、季節のずれに注意する

現代より、季節が1〜2か月早いと考えてください。
| 季節 | 旧暦 | 現代の感覚 |
|---|---|---|
| 春 | 1月・2月・3月 | 2月〜4月ごろ |
| 夏 | 4月・5月・6月 | 5月〜7月ごろ |
| 秋 | 7月・8月・9月 | 8月〜10月ごろ |
| 冬 | 10月・11月・12月 | 11月〜1月ごろ |
「七月」と出てきたら秋です。夏だと思うと、内容を取り違えます。
月の名前も覚える
| 月 | 名前 | 月 | 名前 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 睦月 | 7月 | 文月 |
| 2月 | 如月 | 8月 | 葉月 |
| 3月 | 弥生 | 9月 | 長月 |
| 4月 | 卯月 | 10月 | 神無月 |
| 5月 | 皐月 | 11月 | 霜月 |
| 6月 | 水無月 | 12月 | 師走 |
入試での出題形式
| 形式 | 問われ方 | 対策 |
|---|---|---|
| 仮名遣いの変換 | 「けふ」を現代仮名遣いに直せ | 8つのルール |
| 主語の判別 | この動作をしたのは誰か | 接続助詞と敬語 |
| 会話文の指摘 | 会話の部分を抜き出せ | 「と」「とて」を探す |
| 現代語訳 | 傍線部を現代語訳せよ | 単語+主語 |
| 内容の理解 | なぜそうしたのか | 主語が分かれば解ける |
解く順序
| 順 | やること |
|---|---|
| 1 | 登場人物を書き出す |
| 2 | 「て」「が」に印をつける |
| 3 | 敬語に印をつける |
| 4 | 各文の主語を書き込む |
よくある質問

助動詞は覚えなくていいですか
高校入試では、細かい識別は問われません。
| 高校入試 | 大学入試 | |
|---|---|---|
| 助動詞 | だいたいの意味が取れれば十分 | 接続・活用・意味を細かく |
| 敬語 | 3〜6語 | 体系的に必要 |
| 係り結び | 知っている程度でよい | 細かく問われる |
単語と仮名遣いを優先してください。
主語の判別が、どうしてもできません
本文に書き込んでください。
「て」に○、「が」に△をつけるだけで、主語が変わる場所が見えてきます。
そのうえで、各文の頭に「翁」「女」と書き込んでください。面倒に見えますが、これが最も確実です。
「て」でも主語が変わることはありますか
あります。ただし、高校入試ではまれです。
まずは「て」なら変わらないと覚えてください。それで大半の問題が解けます。
文脈上どうしても合わない場合だけ、例外を疑ってください。
会話文の見分け方が分かりません
「と」「とて」を探してください。
「われこそ行かめ」と言ひけり。
「と」の直前までが会話です。古文には「 」がないため、これが目印になります。
係り結びは覚える必要がありますか
「ぞ・なむ・や・か・こそ」を知っている程度で十分です。
| 係助詞 | 意味 |
|---|---|
| ぞ・なむ・こそ | 強調 |
| や・か | 疑問・反語 |
文末の活用形まで問われることは、ほとんどありません。
いつから始めればいいですか
| 時期 | やること |
|---|---|
| 中3夏 | 古文単語Sランク+歴史的仮名遣い |
| 中3秋 | 主語の判別+過去問演習 |
| 直前期 | 仮名遣いのルール8つを再確認 |
歴史的仮名遣いは半日で終わります。まずここから始めてください。
次にやること
仮名遣いのルール8つを覚えたら、古文単語に進んでください。
単語と仮名遣いの2つができれば、古文はかなり読めるようになります。
そのうえで、過去問で実際の文章に取り組んでください。「て」と「が」に印をつけながら読む練習を、繰り返してください。





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