故事成語は、意味だけを暗記しようとすると忘れます。
「矛盾」「蛇足」「漁夫の利」——どれも、元になった話があります。その話を知れば、意味は二度と忘れません。
そこで故事成語120語を、頻出度順に整理しました。由来の話もつけています。答えはタップすると開き、○△×で自己採点できます。
故事成語とは何か

昔の出来事(故事)から生まれた言葉のことです。その多くが、中国の古典に由来します。
| 特徴 | 例 | |
|---|---|---|
| 故事成語 | 中国の古典に由来する。元の話がある | 矛盾/蛇足/漁夫の利 |
| ことわざ | 教訓を示す。日本で生まれたものも多い | 急がば回れ/石の上にも三年 |
| 慣用句 | 決まった言い回し。文の一部として使う | 手を焼く/顔が広い |
| 四字熟語 | 漢字4字 | 一石二鳥/臨機応変 |
故事成語は、ことわざの一種とされます。また四字熟語と重なるものも多くあります。
| 語 | 分類 |
|---|---|
| 四面楚歌/臥薪嘗胆/温故知新 | 故事成語であり、四字熟語でもある |
| 五十歩百歩/漁夫の利/蛇足 | 故事成語であり、ことわざでもある |
| 登竜門/白眉/杞憂 | 故事成語であり、三字熟語・二字熟語でもある |
各ランクの目安

入試の過去問や参考書から故事成語をSランクからBランクまで頻出度順に並べました。
まずは、Sランク50語から覚えてください。
| ランク | 語数 | 内容 |
|---|---|---|
| Sランク | 50語 | 中学入試・高校入試で最も出る |
| Aランク | 40語 | 問題集でよく見る |
| Bランク | 30語 | 難関校向け。由来を問う問題も含む |
故事成語【Sランク・50語】
- 1「矛盾」の意味は?『韓非子』。どんな盾も突き通す矛と、どんな矛も防ぐ盾を売った商人の話から
- 2「蛇足」の意味は?『戦国策』。蛇の絵に足を描き足して、酒を飲みそこねた話から
- 3「漁夫の利」の意味は?『戦国策』。シギとハマグリが争う間に、漁師が両方を捕らえた話から
- 4「五十歩百歩」の意味は?『孟子』。五十歩逃げた兵が、百歩逃げた兵を笑った話から
- 5「四面楚歌」の意味は?『史記』。項羽が四方から楚の歌を聞き、味方の降伏を悟った話から
- 6「背水の陣」の意味は?『史記』。韓信が川を背に陣を敷き、兵を死に物狂いで戦わせた話から
- 7「臥薪嘗胆」の意味は?『十八史略』。復讐を誓い、薪の上に寝て苦い胆をなめた話から
- 8「温故知新」の意味は?『論語』。「故きを温ねて新しきを知る」という孔子の言葉から
- 9「虎の威を借る狐」の意味は?『戦国策』。狐が「自分は百獣の長だ」と言い、虎を従えて歩いた話から
- 10「塞翁が馬」の意味は?『淮南子』。国境の老人の馬が逃げ、また戻り、息子が落馬した話から
- 11「覆水盆に返らず」の意味は?『拾遺記』。妻に去られた男が、こぼした水は戻らないと言った話から
- 12「他山の石」の意味は?『詩経』。よその山の粗い石も、玉をみがく道具になることから
- 13「推敲」の意味は?『唐詩紀事』。詩人が「推す」か「敲く」かで迷った話から
- 14「杞憂」の意味は?『列子』。杞の国の人が、天が落ちてこないか心配した話から
- 15「完璧」の意味は?『史記』。璧という宝玉を、傷つけずに持ち帰った話から
- 16「登竜門」の意味は?『後漢書』。竜門の滝を登った鯉は竜になるという伝説から
- 17「圧巻」の意味は?最もよい答案を、他の答案の上に置いたことから
- 18「蛍雪の功」の意味は?『晋書』。蛍の光と雪明かりで勉強した二人の話から
- 19「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の意味は?『後漢書』。虎の子を得るには、虎の穴に入るしかないことから
- 20「李下に冠を正さず」の意味は?『古楽府』。スモモの木の下で冠を直すと、実を盗むと疑われることから
- 21「呉越同舟」の意味は?『孫子』。敵対する呉と越の人が、同じ舟に乗り合わせた話から
- 22「画竜点睛」の意味は?『歴代名画記』。竜の絵に瞳を描き入れたら、飛び去った話から
- 23「朝三暮四」の意味は?『荘子』。サルにトチの実を朝三つ暮れ四つと言った話から
- 24「竜頭蛇尾」の意味は?頭は竜のように立派だが、尾は蛇のように細いことから
- 25「羊頭狗肉」の意味は?羊の頭を看板に掲げて、犬の肉を売ることから
- 26「大器晩成」の意味は?『老子』。大きな器は、完成までに時間がかかることから
- 27「先んずれば人を制す」の意味は?『史記』
- 28「断腸の思い」の意味は?『世説新語』。子を奪われた母猿の腸が、ちぎれていた話から
- 29「出藍の誉れ」の意味は?『荀子』。「青は藍より出でて藍より青し」から
- 30「水魚の交わり」の意味は?『三国志』。劉備が諸葛孔明との関係を、水と魚にたとえた話から
- 31「三顧の礼」の意味は?『三国志』。劉備が諸葛孔明の家を、三度訪ねた話から
- 32「破竹の勢い」の意味は?『晋書』。竹を割るように、次々と進むことから
- 33「捲土重来」の意味は?杜牧の詩から。巻き上がった土煙が、再びやって来る意
- 34「窮鼠猫をかむ」の意味は?『塩鉄論』
- 35「玉石混交」の意味は?『抱朴子』。宝玉と石ころが混じり合っていることから
- 36「白眉」の意味は?『三国志』。眉に白い毛のある兄が、五人兄弟で最も優秀だった話から
- 37「白眼視」の意味は?『晋書』。気に入らない客を、白い目で見た人物の話から
- 38「杜撰」の意味は?杜黙という人の詩が、規則に合わなかったことから
- 39「烏合の衆」の意味は?『後漢書』。カラスの群れのように、まとまりがないことから
- 40「蟷螂の斧」の意味は?『韓詩外伝』。カマキリが前足を上げ、車に立ち向かった話から
- 41「先ず隗より始めよ」の意味は?『戦国策』。郭隗が「私のような者から重く用いよ」と進言した話から
- 42「助長」の意味は?『孟子』。苗を早く伸ばそうと引っ張り、枯らしてしまった話から
- 43「守株」の意味は?『韓非子』。切り株にぶつかった兎を見て、また待ち続けた話から
- 44「鶏口となるも牛後となるなかれ」の意味は?『史記』。鶏の口になっても、牛の尻にはなるなという意
- 45「怒髪天を衝く」の意味は?『史記』。怒りで髪が逆立ち、冠を突き上げたことから
- 46「肝胆相照らす」の意味は?
- 47「木に縁りて魚を求む」の意味は?『孟子』。木に登って魚を探しても、見つからないことから
- 48「角を矯めて牛を殺す」の意味は?牛の角を直そうとして、牛を死なせてしまうことから
- 49「災いを転じて福となす」の意味は?『戦国策』
- 50「疑心暗鬼」の意味は?『列子』。疑う心があると、暗闇に鬼の姿が見える意
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
故事成語【Aランク・40語】
- 1「紅一点」の意味は?王安石の詩から。一面の緑の中に咲く、一輪の紅い花の意
- 2「傍若無人」の意味は?『史記』。そばに人がいないかのように振る舞う意
- 3「良薬は口に苦し」の意味は?『孔子家語』
- 4「馬耳東風」の意味は?李白の詩から。馬の耳に春風が吹いても感じない意
- 5「井の中の蛙大海を知らず」の意味は?『荘子』。井戸の中の蛙は、海の広さを知らないことから
- 6「朝令暮改」の意味は?『漢書』。朝に出した命令を、夕方には改める意
- 7「千載一遇」の意味は?『文選』
- 8「切磋琢磨」の意味は?『詩経』。骨や玉を切り、みがくことから
- 9「明鏡止水」の意味は?『荘子』
- 10「巧言令色」の意味は?『論語』。「巧言令色、鮮し仁」から
- 11「胡蝶の夢」の意味は?『荘子』。蝶になった夢を見て、どちらが本当か迷った話から
- 12「過ぎたるは猶及ばざるが如し」の意味は?『論語』
- 13「刮目して見る」の意味は?『三国志』。学問に励んだ呂蒙を、周囲が見直した話から
- 14「泣いて馬謖を斬る」の意味は?『三国志』。諸葛孔明が、命令に背いた愛弟子を処刑した話から
- 15「柔よく剛を制す」の意味は?『三略』
- 16「羹に懲りて膾を吹く」の意味は?『楚辞』。熱い吸い物でやけどし、冷たい膾まで吹いて冷ます意
- 17「株を守る」の意味は?『韓非子』。「守株」と同じ故事から
- 18「食指が動く」の意味は?『春秋左氏伝』。ごちそうの前で、人差し指が動いた話から
- 19「風林火山」の意味は?『孫子』。疾きこと風の如く、静かなること林の如く
- 20「日暮れて道遠し」の意味は?『史記』
- 21「一朝一夕」の意味は?「一朝一夕にはいかない」の形でよく使う
- 22「一挙両得」の意味は?類:一石二鳥
- 23「泰山北斗」の意味は?泰山と北斗七星。仰ぎ見られる存在の意
- 24「衣錦還郷」の意味は?錦を着て故郷へ帰る意
- 25「換骨奪胎」の意味は?『冷斎夜話』
- 26「呉下の阿蒙」の意味は?『三国志』。学問をしなかったころの呂蒙を指す
- 27「刎頸の交わり」の意味は?『史記』。藺相如と廉頗の友情から
- 28「臥竜鳳雛」の意味は?『三国志』。諸葛孔明と龐統を指した言葉
- 29「一蓮托生」の意味は?もとは仏教語
- 30「瓜田に履を納れず」の意味は?「李下に冠を正さず」と対で使われる
- 31「琴瑟相和す」の意味は?『詩経』。琴と瑟の音が調和する意
- 32「鶏鳴狗盗」の意味は?『史記』。鶏の鳴きまねで関所を通った話から
- 33「一網打尽」の意味は?『宋史』。一度網を打って、魚を残らず捕る意
- 34「屋上屋を架す」の意味は?類:蛇足
- 35「暗中模索」の意味は?隋唐嘉話
- 36「朱に交われば赤くなる」の意味は?類:麻の中の蓬
- 37「起死回生」の意味は?『呂氏春秋』
- 38「傍目八目」の意味は?囲碁で、そばで見ている人のほうが手が読める意
- 39「精神一到何事か成らざらん」の意味は?『朱子語類』
- 40「愚公山を移す」の意味は?『列子』。老人が山を移そうとした話から
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故事成語【Bランク・30語】
- 1「歳月人を待たず」の意味は?陶淵明の詩から
- 2「快刀乱麻」の意味は?『北斉書』
- 3「傾国の美女」の意味は?『漢書』
- 4「乾坤一擲」の意味は?韓愈の詩から
- 5「墨守」の意味は?墨子が、城を守り抜いたことから
- 6「牛耳を執る」の意味は?『春秋左氏伝』。盟主が牛の耳を裂いた儀式から
- 7「臨機応変」の意味は?『南史』
- 8「顰みに倣う」の意味は?『荘子』。美女のまねをした醜女の話から
- 9「堅忍不抜」の意味は?蘇軾の文から
- 10「不倶戴天」の意味は?『礼記』
- 11「四十にして惑わず」の意味は?『論語』。四十歳を「不惑」と呼ぶ由来
- 12「己の欲せざる所は人に施すこと勿かれ」の意味は?『論語』
- 13「三人行えば必ず我が師あり」の意味は?『論語』
- 14「風声鶴唳」の意味は?『晋書』。風の音や鶴の声にも敵を疑った話から
- 15「呉牛月に喘ぐ」の意味は?『世説新語』
- 16「死せる孔明生ける仲達を走らす」の意味は?『三国志』。孔明の死後も、司馬仲達が警戒して退いた話から
- 17「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」の意味は?『史記』。ツバメやスズメに、オオトリの志は分からない意
- 18「鼎の軽重を問う」の意味は?『春秋左氏伝』。王位の象徴である鼎の重さを尋ねた話から
- 19「九牛の一毛」の意味は?『漢書』。多くの牛の毛の中の、一本の毛の意
- 20「麒麟児」の意味は?麒麟は、めでたいとされる伝説の獣
- 21「春秋に富む」の意味は?『史記』。これから過ごす年月が多い意
- 22「人口に膾炙する」の意味は?膾も炙り肉も、誰の口にも合うことから
- 23「一炊の夢」の意味は?『枕中記』。飯が炊ける間に、栄華の一生を夢に見た話から
- 24「邯鄲の夢」の意味は?「一炊の夢」と同じ故事から。邯鄲は町の名
- 25「宋襄の仁」の意味は?『春秋左氏伝』。宋の襄公が敵に情けをかけ、敗れた話から
- 26「曲学阿世」の意味は?『史記』
- 27「呑舟の魚」の意味は?『荘子』
- 28「登高自卑」の意味は?『中庸』。物事には順序があるという教え
- 29「枕流漱石」の意味は?『世説新語』。夏目漱石の号は、この語に由来する
- 30「舟に刻みて剣を求む」の意味は?『呂氏春秋』。舟から落とした剣を、舟の側面に印をつけて探した話から
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故事成語の代表的な話(由来)【有名な10話】
矛盾(むじゅん)
楚の国に、矛と盾を売る商人がいた。
「この盾は、どんな矛でも突き通せない」
「この矛は、どんな盾でも突き通す」
すると客がたずねた。「その矛で、その盾を突いたらどうなるのか」
商人は、答えることができなかった。
意味 二つのことがくいちがい、つじつまが合わないこと。出典 韓非子
蛇足(だそく)
酒を分け合うため、蛇の絵を早く描いた者が飲むことになった。
最初に描き終えた男が、得意になって足まで描き足した。
その間に別の男が描き終え、「蛇に足はない」と言って酒を飲んでしまった。
意味 余計な付け足し。出典 戦国策
漁夫の利(ぎょふのり)
シギがハマグリの身をついばもうとした。
ハマグリは殻を閉じ、シギのくちばしをはさんだ。
両者が争っている間に、通りかかった漁師が両方とも捕まえてしまった。
意味 争っている間に、第三者が利益を得ること。出典 戦国策
五十歩百歩(ごじっぽひゃっぽ)
戦場から五十歩逃げた兵が、百歩逃げた兵を「臆病者だ」と笑った。
孟子は言った。「五十歩も百歩も、逃げたことに変わりはない」
意味 少しの違いはあるが、本質は同じこと。出典 孟子
四面楚歌(しめんそか)
漢軍に囲まれた項羽は、夜になって四方から楚の歌が聞こえてくるのを聞いた。
「楚の人々まで、漢に降伏したのか」
項羽は、味方がいなくなったことを悟った。
意味 周りがすべて敵で、味方がいないこと。出典 史記
背水の陣(はいすいのじん)
韓信は、川を背にして陣を敷いた。
逃げ場がないため、兵は必死に戦い、勝利を収めた。
意味 退路を断って、全力で事に当たること。出典 史記
塞翁が馬(さいおうがうま)
国境の老人の馬が逃げた。人々が慰めると「これが幸運かもしれない」と言う。
やがて馬は立派な馬を連れて戻った。人々が祝うと「これが不幸かもしれない」と言う。
息子がその馬から落ちて足を折った。しかしそのおかげで、戦争に行かずに済んだ。
意味 人生の幸・不幸は予測できないこと。出典 淮南子
推敲(すいこう)
詩人が「僧は推す月下の門」という句を作ったが、「推す」か「敲く」かで迷った。
考えながら歩いていて、役人の行列にぶつかってしまう。
その役人が、詩人の韓愈だった。韓愈は「敲く」がよいと助言した。
意味 文章の字句を、何度も練り直すこと。出典 唐詩紀事
杞憂(きゆう)
杞の国に、天が落ちてこないかと心配して、夜も眠れない人がいた。
意味 しなくてもよい心配をすること。出典 列子
虎の威を借る狐(とらのいをかるきつね)
虎に捕まった狐が言った。「私は天から百獣の長に任じられている。食べれば天罰が下るぞ」
狐は虎を後ろに従えて歩いた。動物たちは逃げていった。
虎は、動物が狐を恐れていると思い込んだ。
意味 他人の権力に頼って、いばる者。出典 戦国策
出典別に整理
| 出典 | どんな本か | 主な故事成語 |
|---|---|---|
| 史記 | 司馬遷が書いた中国の歴史書 | 四面楚歌/背水の陣/完璧/先んずれば人を制す/怒髪天を衝く |
| 戦国策 | 戦国時代の策略を集めた書 | 蛇足/漁夫の利/虎の威を借る狐/先ず隗より始めよ |
| 韓非子 | 法による統治を説いた思想書 | 矛盾/守株 |
| 孟子 | 孟子の言行を記した書 | 五十歩百歩/助長/木に縁りて魚を求む |
| 論語 | 孔子とその弟子の言行録 | 温故知新/過ぎたるは猶及ばざるが如し |
| 荘子 | 荘子の思想を記した書 | 朝三暮四/胡蝶の夢/顰みに倣う |
| 三国志 | 魏・呉・蜀の歴史書 | 三顧の礼/水魚の交わり/白眉/泣いて馬謖を斬る |
史記が最も多く、次いで戦国策です。この2つから出た語を優先して覚えてください。
史記とはどんな本か
司馬遷が書いた、中国最初の本格的な歴史書です。
伝説の時代から、司馬遷が生きた前漢の時代までを記しています。人物の生き方を描いた部分が多く、そこから多くの故事成語が生まれました。
四字熟語でもある故事成語
| 語 | 意味 |
|---|---|
| 四面楚歌 | 周りがすべて敵で、味方がいない |
| 臥薪嘗胆 | 目的のために、長く苦労を重ねる |
| 温故知新 | 昔のことを学んで、新しい知識を得る |
| 呉越同舟 | 仲の悪い者どうしが居合わせる |
| 画竜点睛 | 物事を仕上げる、最後の大切な部分 |
| 朝三暮四 | 目先の違いにとらわれる |
| 竜頭蛇尾 | 初めは勢いがよいが、終わりは振るわない |
| 羊頭狗肉 | 見かけと中身が一致しない |
| 大器晩成 | 大人物は、遅れて頭角を現す |
| 玉石混交 | すぐれたものと劣ったものが入り混じる |
| 捲土重来 | 一度敗れた者が、勢いを盛り返す |
| 疑心暗鬼 | 疑い始めると、何でもないことまで不安になる |
誤用しやすい故事成語
| 語 | 誤りやすい理解 | 正しい意味 |
|---|---|---|
| 他山の石 | ×手本にすべき立派な例 | 他人の失敗も、自分をみがく役に立つ |
| 助長 | ×良い方向に伸ばす | よくない傾向を、かえって強めてしまう |
| 大器晩成 | ×年を取ってから成功する | 大きな才能は、完成までに時間がかかる |
| 破天荒 | ×豪快で、大胆な様子 | 誰もできなかったことを成し遂げる |
| 白眼視 | ×注目して見る | 冷たい目で見る |
「助長」は特に注意してください。苗を早く伸ばそうと引っ張って、枯らしてしまった話が由来です。よかれと思ってした行為が、悪い結果を招くという意味になります。
入試での出題形式
| 形式 | 問われ方 | 対策 |
|---|---|---|
| 意味の選択 | 「漁夫の利」の意味は | Sランクを覚える |
| 故事成語の判別 | 次のうち故事成語はどれか | 中国の古典に由来するか確認 |
| 由来を問う | 「推敲」の由来を説明せよ | 10話を読んでおく |
| 出典を選ぶ | 「矛盾」が載っている書物は | 出典別の表で確認 |
| 漢字の読み書き | 「杞憂」の読みを答えよ | 難しい漢字を確認 |
| 場面への適用 | 次の場面に合う故事成語は | 使い方まで理解する |
読みにくい漢字
| 語 | 読み |
|---|---|
| 杞憂 | きゆう |
| 推敲 | すいこう |
| 杜撰 | ずさん |
| 蛇足 | だそく |
| 臥薪嘗胆 | がしんしょうたん |
| 捲土重来 | けんどちょうらい |
| 蟷螂の斧 | とうろうのおの |
| 顰みに倣う | ひそみにならう |
腕試し:ランダム15問
ここまでの内容が身についたか確認してください。順番をシャッフルし、1問ずつ表示します。スワイプでも進められます。
- 1「災いを転じて福となす」の意味は?
- 2「完璧」の「璧」とは何か?
- 3「捲土重来」の出典は?
- 4「四面楚歌」の由来となった話は?
- 5「漁夫の利」で利益を得たのは誰か?
- 6「切磋琢磨」の出典は?
- 7「株を守る」の意味は?
- 8「出藍の誉れ」の意味は?
- 9「矛盾」の出典は?
- 10「竜頭蛇尾」はどんな場面で使うか?
- 11「助長」の意味は?
- 12「窮鼠猫をかむ」の出典は?
- 13「肝胆相照らす」の意味は?
- 14「大器晩成」の出典は?
- 15「朝令暮改」の「朝」と「暮」は何を表すか?
数日あけてから、もう一度この一覧に戻ってきてください。
×が5問以上あった場合は、Sランクに戻ってください。頻出のものから確実にするのが近道です。
覚え方のコツ

コツ1:話を先に読む
意味から入らないでください。まず由来の話を読んでください。
| 順序 | 効果 |
|---|---|
| 意味 → 話 | 丸暗記になり、忘れやすい |
| 話 → 意味 | 場面が浮かび、記憶に残る |
コツ2:出典ごとにまとめる
史記と戦国策の2つから、多くの故事成語が生まれています。
「これは史記の話だ」と分かれば、関連する語も思い出しやすくなります。
コツ3:登場人物で覚える
| 人物 | 関連する故事成語 |
|---|---|
| 項羽 | 四面楚歌 |
| 韓信 | 背水の陣 |
| 劉備・諸葛孔明 | 三顧の礼/水魚の交わり/泣いて馬謖を斬る |
| 孔子 | 温故知新/過ぎたるは猶及ばざるが如し |
| 孟子 | 五十歩百歩/助長 |
よくある質問

何語くらい覚えればいいですか
| 目標 | 目安 |
|---|---|
| 最低限 | Sランク50語 |
| 標準 | S+A 90語 |
| 難関校を目指す | 全120語 |
まずSランクを完璧にしてください。中学入試・高校入試で出るものの大半を押さえられます。
ことわざとの違いは何ですか
| 故事成語 | ことわざ | |
|---|---|---|
| 由来 | 中国の古典。元の話がある | 日本で生まれたものも多い |
| 例 | 矛盾/蛇足 | 急がば回れ/石の上にも三年 |
故事成語は、ことわざの一種とされます。試験では「故事成語を選べ」という形で、区別が問われます。
四字熟語との違いは何ですか
重なる部分があります。
「四面楚歌」「臥薪嘗胆」は、故事成語であり四字熟語でもあります。どちらの分類で問われても答えられるようにしてください。
由来の話まで覚える必要がありますか
覚えたほうが有利です。
| 理由 |
|---|
| 意味が忘れにくくなる |
| 由来を問う設問が出ることがある |
| 作文や面接で使うとき、自信を持って使える |
まずは有名な10話を読んでおいてください。
漢字が難しくて読めません
読みだけでも先に覚えてください。
「杞憂」「杜撰」「蟷螂」など、日常では使わない漢字が多くあります。書けなくても、読めれば選択問題には対応できます。
この記事の末尾に、読みにくい漢字の表をまとめてあります。
作文や面接で使ってもいいですか
使えますが、意味を正確に理解している語だけにしてください。
| 使いやすい | 避けたい |
|---|---|
| 切磋琢磨/臥薪嘗胆/温故知新 | 他山の石/助長/破天荒 |
誤用しやすい語は避けるのが無難です。とくに「他山の石」を目上の人に使うと、失礼になります。
中国の歴史を知らなくても大丈夫ですか
大丈夫です。入試で問われるのは、意味と使い方が中心です。
ただし、項羽・劉備・孔明といった有名な人物は覚えておくと、話が理解しやすくなります。
次にやること
Sランクを終えたら、Aランクへ進んでください。
由来の話を読んだあとは、文章の中で出会うたびに思い出してください。実際に使われている場面を見ると定着します。
ことわざ・四字熟語・慣用句も、入試の知識分野では柱になります。これらを押さえておけば、知識問題で失点しません。
知識問題は、読解と違って覚えた分だけ確実に得点に変わる分野です。読解の練習と並行して進めてください。









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