四字熟語、たくさんありすぎてどれから覚えればいいかわからない…」 「テスト勉強をしているけど、効率よく点数アップしたい!」
そんな悩みを抱えている小学生・中学生の皆さんへ。 この記事では、国語の試験や高校入試で本当によく出る四字熟語だけを、出やすい順にA・B・Cの3つのランクに分けてご紹介します。
むやみに暗記するのではなく、ランク順に一つずつ確実に覚えて、国語の成績アップを目指しましょう!
四字熟語が試験で頻出の理由

そもそも、なぜ私たちは四字熟語を学ぶのでしょうか?そして、なぜ学校のテストや入試で頻繁に出題されるのでしょうか。
それは、四字熟語がたった四文字で、豊かな表現や深い意味を伝えることができる、とても便利な言葉だからです。文章の中で四字熟語の意味がわかると、内容をより深く、正確に読み取ることができます。
また、四字熟語を知っていることは、語彙力や漢字の知識、そして言葉の背景にある歴史や物語(故事)への理解度を示すことにもつながります。そのため、国語の力を測るのに適した問題として、多くの試験で出題されます。
頻出ランクの目安について

受験生が何を覚えればよいかという一つの目安、指標として頻出度順にランクを分けております。
このランクは、入試の各学校の過去問や模試などを参考に作成しております。
Aランク~Cランクまで三段階に分けております。Aランクから順に難易度が上がっております(Aランクが最も頻出度が高い)ので、まずはAランクから順に解いていくことをおすすめします。
Aランク(標準レベル)⇒受験生であれば必ず覚えておきたい超頻出問題、多くの人が解ける典型問題
Bランク(中級レベル)⇒他の受験生と差をつけたい人が覚えておきたい頻出問題、Aランクが簡単に覚えられる人はここまで覚えましょう。
Cランク(上級レベル)⇒上位の受験校を狙っている人が覚えておきたい問題、頻出ではないので、余裕、余力がある人はここまでおさえるとよいでしょう。
※免責事項:頻出ランクは、受験において頻出の問題を主観的な判断で分けているものであり、必ずしも個々の志望校に出ることを保証・約束しているものではございません。ご了承くださいませ。
実力テストにチャレンジ! 解答と点数つき!

まずは、今の自分の実力を測ってみるために、実戦問題に挑戦してみましょう!
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Aランク問題 最優先!必ずマスターしたい基本の四字熟語

ここにあるのは、小学校高学年から中学校で必ずと言っていいほど目にする超頻出の四字熟語です。意味はもちろん、漢字も正確に書けるように練習しましょう。
一石二鳥(いっせきにちょう)
一つのことをして、同時に二つの利益を得ること。
悪戦苦闘(あくせんくとう)
困難な状況の中で、苦しみながら努力すること。
試行錯誤(しこうさくご)
新しい物事をするとき、試したり失敗したりを繰り返して、解決策を見つけ出すこと。
絶体絶命(ぜったいぜつめい)
逃れる方法のない、非常に困難な状況や立場。
日進月歩(にっしんげっぽ)
日に日に、絶え間なく進歩すること。
以心伝心(いしんでんしん)
言葉にしなくても、お互いの気持ちが通じ合うこと。
自画自賛(じがじさん)
自分で自分のことをほめること。
四面楚歌(しめんそか)
周りがすべて敵で、味方が一人もいない孤立した状態。
切磋琢磨(せっさたくま)
仲間同士で励まし合い、競い合って、共に向上すること。
大器晩成(たいきばんせい)
大きな才能のある人は、成功するまでに時間がかかるということ。
不言実行(ふげんじっこう)
あれこれ言わず、黙ってなすべきことを実行すること。
有言実行(ゆうげんじっこう)
言ったことは、必ず実行すること。
油断大敵(ゆだんたいてき)
注意を少しでも怠ると、大きな失敗を招くという戒め。
竜頭蛇尾(りゅうとうだび)
初めは勢いが良いが、終わりは振るわないこと。
自業自得(じごうじとく)
自分の行いの結果として、自分自身が苦しみを受けること。


Bランク問題 知っていると差がつく!応用の四字熟語

次に、中学校の教科書や問題集でよく見かけるレベルの四字熟語です。意味をしっかり理解しておくと、長文読解などで役立ち、周りと差をつけることができます。
温故知新(おんこちしん)
昔のことや古い学問を研究して、新しい知識や考え方を見つけ出すこと。
臥薪嘗胆(がしんしょうたん)
目的を達成するために、長い間苦労や努力を重ねること。
画竜点睛(がりょうてんせい)
物事を完成させるための、最後の大切な仕上げ。
危機一髪(ききいっぱつ)
ほんの少しの違いで、非常に危険な状況になりそうな瀬戸際。
起死回生(きしかいせい)
もうだめだと思われた状態から、状況を立て直すこと。
疑心暗鬼(ぎしんあんき)
疑いの心があると、何でもないことまで不安に感じ、恐ろしくなること。
五里霧中(ごりむちゅう)
物事の様子が全くわからず、どうしていいか迷うこと。
言語道断(ごんごどうだん)
言葉で言い表せないほど、ひどいこと。もってのほか。
本末転倒(ほんまつてんとう)
大切なことと、そうでないことを取り違えること。
無我夢中(むがむちゅう)
あることに心を奪われて、我を忘れるほど熱中すること。
意気投合(いきとうごう)
お互いの気持ちや考えが、ぴったりと合うこと。
因果応報(いんがおうほう)
人の行いの善悪に応じて、必ずその報いがあるということ。
栄枯盛衰(えいこせいすい)
人や家などが、栄えたり衰えたりすること。
呉越同舟(ごえつどうしゅう)
仲の悪い者同士が、同じ場所や状況に居合わせること。
晴耕雨読(せいこううどく)
晴れた日は畑を耕し、雨の日は家で読書をする、自由気ままな生活のこと。

Cランク問題 語彙力アップ!挑戦したい発展の四字熟語

少し難易度は上がりますが、難関校の入試や、より難しい文章に出てくることがある四字熟語です。これらを知っていると、あなたの語彙力はぐっと深まります。
虎視眈々(こしたんたん)
鋭い目つきで獲物を狙う虎のように、じっと機会をうかがっている様子。
熟慮断行(じゅくりょだんこう)
十分に考えた上で、思い切って実行すること。
針小棒大(しんしょうぼうだい)
小さな物事を、おおげさに言うこと。
傍若無人(ぼうじゃくぶじん)
人前をはばからず、自分勝手にふるまうこと。
天衣無縫(てんいむほう)
詩や文章、人柄などが、飾ったところがなく自然で美しいこと。
付和雷同(ふわらいどう)
自分の考えがなく、他人の意見にすぐに賛成すること。
朝令暮改(ちょうれいぼかい)
命令や方針が次々と変わり、あてにならないこと。
粉骨砕身(ふんこつさいしん)
力の限り、骨身を惜しまずに努力すること。
補足情報:四字熟語を覚えるコツと注意点

- 四字熟語はたくさんありますが、どうやったら効率よく覚えられますか?
-
いくつかコツがあります!自分に合った方法を試してみてください。
- 物語(故事)とセットで覚える 「四面楚歌」や「臥薪嘗胆」のように、昔の物語が元になっている四字熟語(故事成語)はたくさんあります。その物語を簡単に調べてみると、意味がイメージしやすくなり、記憶に残りやすくなります。
- 意味のグループで覚える 例えば、「努力する」という意味合いを持つ「切磋琢磨」「臥薪嘗胆」「粉骨砕身」をセットで覚えるなど、似た意味のグループで覚えるのも効果的です。
- 自分で短い文を作ってみる 覚えた四字熟語を使って、自分で簡単な文を作ってみましょう。実際に使うことで、言葉はより定着します。「今日のテストはまさに絶体絶命のピンチだった」のように、身近な出来事に当てはめてみるのがおすすめです。
【注意点】漢字の間違いに気をつけよう!
意味はわかっていても、テストで漢字を間違えてしまうのはとてももったいないです。特に、「絶体絶命(体が正しい)」や「試行錯誤(言ではない)」など、似た漢字や間違いやすい漢字には注意して、何度も書いて練習しましょう。
四字熟語の勉強におすすめの参考書
中学入試でる順 四字熟語、反対語、類義語
こちらの参考書では、よく出題される四字熟語に加え、反対語・対義語・類義語を、赤セルシートを使って、効率的に暗記することができます。
間違えやすい問題は、「入試で差がつくポイント」で確認することができます。

オールカラー マンガで身につく!四字熟語辞典
こちらは、マンガとコラムで学ぶ辞典となっており、500個以上の四字熟語と故事成語を収録しています。
4コマ漫画で言葉の使い方が、具体的に理解でき、苦手な人から得意な人まで幅広い人におすすめです。
さらに、ワークもついているので、「知っている言葉」を「使える言葉」に引き上げるのにとてもよい1冊です。

まとめ

今回は、試験に出る頻出の四字熟語をA〜Cのランクに分けてご紹介しました。
- Aランク:最重要。意味と漢字を完璧に。
- Bランク:差がつく。意味をしっかり理解。
- Cランク:発展。知っていると語彙力アップ。
この記事を参考にして、まずはAランクの四字熟語を、1日に3つずつ完璧に覚えることから始めてみましょう!
一つ一つの言葉の意味を理解し、使えるようになると、文章を読んだり書いたりすることがもっと楽しくなるはずです。
着実に覚えて、自信につなげていきましょう。応援しています!
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